堅守のドルトムント、序盤の1点を守り切ってバイエルンとの大一番を制す

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年11月20日

バイエルンのあらゆる攻撃をことごとくはね返した鉄壁のDF陣。

素早い反応で左足を突き出して決勝ゴールを決めたオーバメヤン。レバンドフスキにさらに差をつけ、得点ランキングの首位を走る。 (C) Getty Images

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警告:ド=バルトラ(19分)、ゲッツェ(50分)、ラモス(88分) バ=リベリ(88分)、サンチェス(90+1分) (C) SOCCER DIGEST

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 11月19日(現地時間)、ブンデスリーガ第11節が行なわれ、ドルトムントは1-0でバイエルンを下した。
 
 ホームのドルトムントは6位、バイエルンは先に試合を終えているRBライプツィヒに暫定ながら首位を明け渡すという、近年とは異なる状況で、両チームは大一番を迎えた。
 
 試合開始直後から、互いにスペースを消し合いながら、激しくボールを奪い合うなか、徐々にペースを握ったのはドルトムント。オーバメヤンらが巧みにボールを運んでシュートカウンターに繋いだりしてチャンスを作れるようになる。
 
 11分には、ペナルティーエリア付近で素早くボールを回し、最後はゲッツェが右から入れたクロスに、オーバメヤンが反応良く左足を伸ばしてコースを変え、名手ノイアーが守るゴールを破った。
 
 リードを奪ったドルトムントは、さらに好守で集中力を増す。ボールポゼッションで上回るバイエルンに対し、要所ではパスコースとシュートコースを潰して決定的なプレーを許さず、こぼれ球もことごとくマイボールにした。
 
 攻撃では、少ない人数でもパスを繋いでフィニッシュまで持ち込む。20分には、速い攻撃からオーバメヤンが右サイドを攻略してクロスを上げると、これをシュールレがダイレクトボレーで合わせる(GK正面)など、勢いを見せた。
 
 対するバイエルンはなかなか相手ゴールに迫れず、23分のキミッヒのミドルなど、遠めからのシュートに終始していたが、32分にFKからフンメルスがヘディングシュートを放ち、初めてボールを枠内に飛ばす。
 
 このあたりから、バイエルンは徐々にピッチを広く使いながらボールを繋げるようになる。40分には、シャビ・アロンソの縦パスをラームがダイレクトで折り返し、これにチアゴがアクロバティックなボレーで合わせるという高度なプレーも見られた。
 
 44分にも、レバンドフスキが右から入れたクロスをパパスタソプーロスがクリアしたボールが、詰めていたバイエルンの選手に当たってあわやゴールという場面が訪れる。しかし、最後のところでドルトムントの守備陣は踏ん張り、リードを守ったまま前半を終えた。
 
 後半、ドルトムントは開始直後にシュールレの縦パスからオーバメヤンが決定的な場面を迎えるが、これはノイアーがブロック。49分にもオーバメヤンは、シュメルツァーのクロスを頭で合わせるも、ゴール前でのシュートはクロスバーを越えた。
 
 対するバイエルンも、左右のクロスからレバンドフスキが好機を得るなど、前半に比べて試合はオープンな展開となり、両チームは積極に攻め合う。
 
 55分、ミュラーのクロスに、飛び出したリベリが合わせてゴールネットを揺らすが、これはオフサイド。その後、交代出場のD・コスタが右サイドから中央に切れ込んで強シュートという得意のかたちに持ち込む場面もあったが、ゴールを奪うまでには至らない。
 
 61分には、シャビ・アロンソがミドルを放ち、GKビュルキはこれを見送ったが、クロスバーを直撃。幸運のドルトムントは71分、シャビ・アロンソのミスからオーバメヤンが独走して決定機を迎えたが、1対1では世界一の守護神ノイアーの貫禄に負けて、決められなかった。
 
 決着のチャンスを逸したドルトムントだが、最後まで集中力を切らすことのなかった最終ラインが、バイエルンのあらゆるかたちからの攻撃をことごとくはね返し続け、1点のリードを守り切った。
 
 ドルトムントは2014年12月の一戦(アウェーで3-0)以来5試合ぶりとなる、対バイエルン戦での勝利。これで順位を3位に上げた。一方のバイエルンは首位陥落。改めて、今シーズンのブンデスリーガが混戦となるであろうことを予想させる結果となった。

バイエルンのCBが時折、振り切られたり、危険なパスを通されたりしたのに対し、ドルトムントDF陣は集中力を保ち続け、相手に決定的なプレーを許さなかった。その差が勝敗を分けたと言えるかもしれない。 (C) Getty Images

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