「外されてもいいから自分の感覚で勝負」岡崎がゴールへの執着心を呼び覚ます

カテゴリ:海外日本人

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2016年11月20日

「ヴァーディーとマハレズ頼みでは埒が明かない」

ワトフォード戦で先発した岡崎。これまで以上に積極的にゴールを狙う姿勢を押し出した。(C)Getty Images

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 レスター所属の岡崎慎司はこれまで、国際Aマッチウィーク明けの試合でスタメンから外されるケースが多かった。ヨーロッパや南米の代表選手よりも移動距離が長いためコンディションを崩しがちで、クラウディオ・ラニエリ監督に「いつもと別人」と苦言を呈されることもあった。
 
 しかし、現地時間11月19日のワトフォード戦(プレミアリーグ12節)ではスタメン。11日のオマーン戦、15日のサウジアラビア戦ともに途中出場だったため、普段より疲労が少ないと指揮官に判断されたようだ。
 
 1分にエティエンヌ・キャプ―、12分にロベルト・ペレイラにゴールを決められる苦しい展開を強いられたレスター。その中で岡崎は、序盤からいつものように身体を張ったプレーを見せる。
 
 2分に敵陣中央で相手を背負いながら縦パスを引き出してファウルを奪えば、惜しくもファウルにはなったものの8分にはハーフウェーライン付近で相手と競り合った。
 
 そして、14分だった。岡崎はペナルティーエリアやや左の手前で、見事なワントラップから好パスをジェイミー・ヴァーディーに通す。そのエースが相手のファウルを受けてPKを獲得し、これをリャド・マハレズが決めてレスターは1点差に追い付いた。
 
 その後も岡崎はチェイシングやロングボールの競り合いなどいつも通り泥臭い仕事をこなしながらも、2ライン(DFとMF)間に入ってボールを引き出し、50分にはゴール前でクロスに飛び込むなど、68分に交代を命じられるまで積極的な動きを見せた(試合は2-1でワトフォードが勝利)。
 
 昨シーズンと同じく相棒ヴァーディーの“黒子”として動くだけではなく、自らもゴールを狙う姿勢が強かった印象の岡崎。試合後、本人はその意図を次のように説明した。
 
「今日は思い切ってチャレンジしてみようと。ここ最近はチームのことを考えすぎていて、自分の特長である裏への抜け出しとかが出せていなかった。だから、外されてもいいくらいの気持ちで開き直って、自分の感覚で勝負してみようと思っていました」
 
 ヴァーディーのPK奪取に繋がる見事なトラップも、「あれは余計なことを考えていない時にこそできるプレー」と振り返った岡崎は、さらにこう続けた。
 
「今まではあくまでもチーム優先でプレーしていたけど、自分が点を取ればチームも変わるかなって。昨シーズンみたいにヴァーディーとマハレズ頼みでは埒が明かない。2人が潰されると俺まで潰されるでは、やっぱり駄目なんですよね。今日みたいなタイトなギリギリのゲームをモノにできない」
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