後半は怒涛の攻撃を見せ、ゴールは時間の問題と思われたが…。

重要な試合で結果を残したC・ロナウド。10節のアラベス戦に続くハットトリックで、通算得点はバルセロナのメッシ、スアレスと並ぶ8となった。写真は試合の分岐点ともなった2点目のPK。 (C) Getty Images

警告:ア=ガビ(26分)、コケ(63分)、ゴディン(71分)、コレア(84分)、ファンフラン(84分) レ=C・ロナウド(63分)、L・バスケス(78分) (C) Getty Images
11月19日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第12節が行なわれ、レアル・マドリーがアトレティコ・マドリーを3-0で下した。
伝統のマドリードダービーは、ホームのアトレティコにとって、首位マドリーとの勝点差を詰めるチャンスでもあると同時に、来シーズンより新スタジアムに移転するため、慣れ親しんだホーム、ビセンテ・カルデロンでの最後のダービーという重要な意味合いがあった。
試合は、序盤から互いに激しい当たりで主導権を争う。アトレティコは縦パスで相手DFラインの裏を狙い、対するマドリーはサイドを攻略してからのクロスでゴールを目指した。
ペースを握ったのはアウェーチーム。守備ではアトレティコのお株を奪う全員守備で相手の攻撃を無力化し、ボールを奪えば、イスコが高い技術を披露してチャンスを作り出し、マドリーの攻撃を機能させた。
12分、そのイスコのパスを受けた左SBのマルセロがクロスを上げると、中央でC・ロナウドがヘッド。GKオブラクにゴールライン上でセーブされたものの、ここからさらにマドリーは攻守で良さを発揮していく。
そして23分、ゴール正面の好位置で得たFKをC・ロナウドが蹴ると、シュートは壁に当たって弾道が変わり、ゴールネットを揺らした。
31分にも、イスコのスルーパスを受けたC・ロナウドが、鋭い反転からシュートまで持ち込むなど、たびたび効果的な攻撃を見せたマドリー。また守備においても、アトレティコをサイドに追いやり、クロスは全てはね返すなど、全くチャンスを与えなかった。
ところが後半に入ると、状況は大きく変わる。ギアを上げたホームチームは、開始直後からマドリー陣内に攻め入り、48分にカラスコが惜しいシュートを放つ。これを皮切りに、分厚い攻撃を仕掛けたアトレティコは、50分、51分と立て続けにグリエーズマンがシュートを放った。
怒涛の攻めでマドリーをゴール前に釘付けにしたアトレティコは、守備では相手に厳しいプレッシャーを仕掛けてチャンスを与えない。まさに、前半とは真逆の展開となった。
勢い付く相手に対し、マドリーはFKからのベイルのヘッド、イスコのダイレクトボレーなどで反撃するも、追加点を奪うには至らない。
アトレティコの同点ゴールが生まれるのも時間の問題と思われたが、そんなホームチームの良い流れは69分に断ち切られる。CBサビッチがC・ロナウドを倒してPKを献上してしまったのだ。
先にC・ロナウドがサビッチを引っ張ったとして、アトレティコは執拗に審判に抗議するも受け入れられず。2分後、C・ロナウドはGKオブラクの逆を突いて、貴重な追加点をマドリーにもたらした。
厳しい状況に追い込まれたアトレティコは、すぐに反撃に転じるも、73分のカラスコのシュートはGK正面。逆にそれから4分後、マドリーに決定打を浴びることとなる。
カウンターから、ベイルが左サイドでスピードを上げてSBファンフランを振り切り、グラウンダーのクロスを入れると、逆サイドで待ち受けていたのはC・ロナウド。エースは難なくゴールに流し込み、この大一番でハットトリックを達成してみせた。
これで勝負あり。その後も、アトレティコは一矢を報いようと、カラスコが再三ゴールに迫り、決定的なシュートを放つも、ことごとくDF、GKにブロックされ、ビセンテ・カルデロン最後のダービーの記録に、その名を得点者として刻むことは叶わなかった。
勝点3奪取の可能性もありながら、マドリーに要所を締められて大敗を喫したアトレティコ。両チームの勝点差は9に広がった。
結果的には、このところの両チームの状況を表わすような内容、結果で大一番は幕を閉じた。
伝統のマドリードダービーは、ホームのアトレティコにとって、首位マドリーとの勝点差を詰めるチャンスでもあると同時に、来シーズンより新スタジアムに移転するため、慣れ親しんだホーム、ビセンテ・カルデロンでの最後のダービーという重要な意味合いがあった。
試合は、序盤から互いに激しい当たりで主導権を争う。アトレティコは縦パスで相手DFラインの裏を狙い、対するマドリーはサイドを攻略してからのクロスでゴールを目指した。
ペースを握ったのはアウェーチーム。守備ではアトレティコのお株を奪う全員守備で相手の攻撃を無力化し、ボールを奪えば、イスコが高い技術を披露してチャンスを作り出し、マドリーの攻撃を機能させた。
12分、そのイスコのパスを受けた左SBのマルセロがクロスを上げると、中央でC・ロナウドがヘッド。GKオブラクにゴールライン上でセーブされたものの、ここからさらにマドリーは攻守で良さを発揮していく。
そして23分、ゴール正面の好位置で得たFKをC・ロナウドが蹴ると、シュートは壁に当たって弾道が変わり、ゴールネットを揺らした。
31分にも、イスコのスルーパスを受けたC・ロナウドが、鋭い反転からシュートまで持ち込むなど、たびたび効果的な攻撃を見せたマドリー。また守備においても、アトレティコをサイドに追いやり、クロスは全てはね返すなど、全くチャンスを与えなかった。
ところが後半に入ると、状況は大きく変わる。ギアを上げたホームチームは、開始直後からマドリー陣内に攻め入り、48分にカラスコが惜しいシュートを放つ。これを皮切りに、分厚い攻撃を仕掛けたアトレティコは、50分、51分と立て続けにグリエーズマンがシュートを放った。
怒涛の攻めでマドリーをゴール前に釘付けにしたアトレティコは、守備では相手に厳しいプレッシャーを仕掛けてチャンスを与えない。まさに、前半とは真逆の展開となった。
勢い付く相手に対し、マドリーはFKからのベイルのヘッド、イスコのダイレクトボレーなどで反撃するも、追加点を奪うには至らない。
アトレティコの同点ゴールが生まれるのも時間の問題と思われたが、そんなホームチームの良い流れは69分に断ち切られる。CBサビッチがC・ロナウドを倒してPKを献上してしまったのだ。
先にC・ロナウドがサビッチを引っ張ったとして、アトレティコは執拗に審判に抗議するも受け入れられず。2分後、C・ロナウドはGKオブラクの逆を突いて、貴重な追加点をマドリーにもたらした。
厳しい状況に追い込まれたアトレティコは、すぐに反撃に転じるも、73分のカラスコのシュートはGK正面。逆にそれから4分後、マドリーに決定打を浴びることとなる。
カウンターから、ベイルが左サイドでスピードを上げてSBファンフランを振り切り、グラウンダーのクロスを入れると、逆サイドで待ち受けていたのはC・ロナウド。エースは難なくゴールに流し込み、この大一番でハットトリックを達成してみせた。
これで勝負あり。その後も、アトレティコは一矢を報いようと、カラスコが再三ゴールに迫り、決定的なシュートを放つも、ことごとくDF、GKにブロックされ、ビセンテ・カルデロン最後のダービーの記録に、その名を得点者として刻むことは叶わなかった。
勝点3奪取の可能性もありながら、マドリーに要所を締められて大敗を喫したアトレティコ。両チームの勝点差は9に広がった。
結果的には、このところの両チームの状況を表わすような内容、結果で大一番は幕を閉じた。