FC東京U-18の3冠にもっとも欠かせない、スーパーマルチ・内田宅哉の献身

カテゴリ:高校・ユース・その他

川原 崇(高校サッカーダイジェスト)

2016年11月06日

指揮官はこのスーパーマルチを称賛して止まない

抜群の嗅覚を働かせて2得点をマーク。G大阪戦でも内田⑭は、出色の出来を披露した。写真:川原崇(高校サッカーダイジェスト)

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 ガンバ大阪ユースの宮本恒靖監督は試合後、「チームとしての力の差、相手の個の強さを感じた」と完敗を認めた。

 Jユースカップ準々決勝で、FC東京U-18は浪速の雄を相手に4-1の快勝を収めた。際立っていたのは立ち上がりからフルスロットルで仕掛けたハイプレスであり、ボールを奪ってからの切れ味鋭いショートカウンター、スムーズな攻守の連動性、そして、最大の持ち味である球際の強さだ。

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 この日は、J3のAC長野パルセイロ戦を戦うU-23チームに、本来の主力であるDF岡崎慎やMF鈴木喜丈、MF平川怜など7選手が参戦。過去最大級の供給数ながら、チーム力は低減するどころかむしろ高まった印象さえ受けた。なぜか。「自分たちからやらなきゃやられる。見えないところへの怖さ」(佐藤一樹監督)が、夏の王者のモチベーションを駆り立てる原動力となっているのだ。
 
 当然、FC東京U-18の選手たちは指揮官のニーズに応えるべく、様々なポジションに対応する。佐藤監督の意識づけとハンドリングがまた見事なのだが、そのなかで、ひとりの選手が図抜けたポリバレント性を発揮している。準々決勝でも2得点を挙げてMOM級の働きを見せた、MF内田宅哉だ。
 
 佐藤監督はこのスーパーマルチを称賛して止まない。
 
「とにかくフットボールIQが高い。攻守両面で仕事ができるんで、サイドバックもやるし、キーパーとセンターバック以外はすべてですよ。ちゃんといるべきところにいますからね。ずいぶんと助けられてます」
 
 非凡な攻撃性能を備えたアタッカーで、とりわけ局面打開に秀でたドリブラーだ。ゴールセンスも抜群。今季のプレミアリーグEASTでは15節を終えてチームトップの7得点をマークしている。ゴールランキング3位で、首位の小柏剛(大宮アルディージャユース)との差はわずかに2だ。
 
 かと思えば、1週間前のJユースカップ3回戦(名古屋グランパスU18戦)ではボランチで先発。ゲーム終盤は1点のリードを守るべく、小雨でぬかるんだピッチで身体を張り続け、誰よりも広範囲をカバーし、誰よりもユニホームを泥で汚した。本人は淡々としたもので、「もちろん僕は攻撃の選手なんで、もっと前でという気持ちはありますけど、与えられた役割のなかでしっかり守備で貢献して勝てたので、それがなにより嬉しいです」と話していた。
 
 そしてG大阪ユース戦では、4-4-2システムの左サイドハーフがスタートポジション。僚友のFW松岡瑠夢、FW半谷陽介らと絶えずフォアチェックを仕掛けながら、持ち前の技巧を駆使したドリブルとパスを随所で披露した。14分に敵GKが弾いた球に鋭く反応し、18分には左サイドバック、荒川滉貴のピンポイントクロスに頭で応え、瞬く間に2得点。思わず「なぜ、いつの間にサイドからそこに?」と突っ込みたくなる絶妙な位置取りで、観る者を唸らせた。
 
 

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