【名古屋】地力が問われる最終戦――今季もオリジナル10“まさかのJ2陥落”か!?

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年11月02日

「プラス材料とかは当てにならない」(楢崎正剛)

最終節を前にJ2降格圏の16位に沈む名古屋。楢﨑は神戸戦の大敗を「いい意味で忘れたい。(湘南戦に)しっかりと準備をする」と前を向いた。写真:徳原隆元

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 0-3で完敗した前節・神戸戦後、ミックスゾーンに現われた楢﨑正剛にこんな質問が向けられた。「リーグ戦の最終節はホームで戦える。これはひとつのプラスですよね」、と。
 
 直前に「ロッカールームにはみんな落ち込んで戻ってきた。でも、他チームの結果を知って(磐田、甲府、新潟の当該チームすべてが敗戦)スタッフやベンチにいた仲間たちも励ましてくれから。どっちにしろ次の試合で勝たないとどうしようもない」という言葉を受けてのものだった。
 
 神戸には多くのサポーターも駆け付けてくれた。チーム内の雰囲気だって、大敗でJ2降格圏に沈んだまま迎える最終節にも誰も諦めておらず、むしろポジティブな激励が出たくらいだ。だからこそ、ホームで戦える意義を訊ねたのだろう。
 
 だが、Jリーグ最多出場数を誇る不動の守護神は、求められていたであろう答えをバッサリと切り捨てた。「プラス材料とかマイナス材料とか、そういうのはあんまり当てにならない。自分たちを信じるだけ」。
 
 対戦相手がたとえJ2降格の決定しているクラブであろうと、ホームであろうと、大きな意味をなさない。濃密な経験から、最終節の重さを骨の髄から知っている。
 
 そしてなにより、神戸戦で「勝つには考え直さないと」というサッカーをやってしまったことが、にべもない言葉に表われた。つまりは自分たちの力に対する疑念が再燃してしまったのではないか。曰く、「次の試合で決まるけど、1年間やってきたことがこういう形になっているのは事実」。
 
 すべてが上手くいかなかった試合が10月29日。クラブの命運が決まるのが、11月3日。あまりに少ない時間でどれほどの修正を施せるのか。ゲームコントロールも、パス回しも、守備も、瓦解してしまったところからの再構築。
 
 特に、最終ラインと中盤のラインの間にポッカリとスペースが空く悪癖に対しては、何よりも先に手を打たねばならない。「解決法、答えが見つからなかった」(ジュロヴスキー監督)ところからの、早急な修正が必須だ。
 
 中盤のラインを下げる、または最終ラインを上げる。単純明快な対応策はどちらかだろう。「いろんなアプローチがあるので分析したい」という指揮官の思惑は、どこまでピッチ上で描かれるのか。
 
 楢﨑は「いい意味で忘れたい。しっかりと準備をする」と語り、ジュロヴスキー監督は「Jリーグではどんなことも起きる。その意味で、すべてを最後のゲームに出し切るだけ」と話した。
 
 もし涙を飲む結果、オリジナル10(Jリーグ発足当時の加盟10クラブ)の落日となれば……。「湘南に負けるとすれば、我々にJ1に残る力がなかった」(ジュロヴスキー監督)という答えに辿り着くだけ。
 
 何がプラスなのかも、何がマイナスなのかも考える必要はない。全身全霊で試合に臨み、勝点3を掴み取るだけ。今こそ、クラブの地力が問われている。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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