連載|熊崎敬【蹴球日本を考える】底知れぬ大器。柏の19歳CBが吉田&森重の牙城を脅かす!?

カテゴリ:連載・コラム

熊崎敬

2016年09月11日

Jリーグ最年少CBコンビが生み出す安定したつなぎ。

鹿島戦では無失点勝利に大きく貢献した中山。攻守両面で高い能力を持つ。写真:徳原隆元

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 第2ステージ後半戦となる9月にもなると、春先からそれぞれのチームが積み上げてきた成果が手に取るように見えてくる。
 
 いい秋を迎えられそうなのが柏だ。
 年間1位を快走する川崎を5-2と破った前節に続き、代表ウィーク明けの今節も第1ステージ覇者の鹿島に2-0と快勝。圧倒的な攻撃力で、強豪を立て続けに粉砕した。
 
 柏というと、ディエゴ・オリヴェイラとクリスティアーノのブラジル勢に、伊東純也を加えた3トップが脚光を浴びている。だが私が強調したいのは、むしろ中盤以下の充実ぶりだ。
 
 鹿島戦では最終ラインから中盤にかけて、実に6人もの下部組織出身者が名を連ねた。
 中盤の秋野と小林に、最終ラインの茨田、中谷、中山、輪湖――。「育成に生きる」という、柏の覚悟が窺われるラインナップ。この「自前の畑」で芽を出した若者たちが、素晴らしいパフォーマンスを見せているのだ。
 
 柏はいま、理想に近いバランスを保っている。
 3トップが攻め、残りの8人が守るというのではなく、8人が巧みにパスを回して敵を揺さぶり、3トップの破壊力を引き出しているのだ。
 
 鹿島戦でも最終ラインがリズムよくパスをつなぎ、敵の背後へ巧みにボールを通し、敵を振り回した。こうした後方からつなぐサッカーは得てして墓穴を掘りやすいが、90分を通じてミスは皆無に近かった。
 鹿島の面々も徒労に終わるのを嫌ってか、前から追う場面は少なかった。それでも彼らは、前後左右に振り回されてしまったのだ。
 
 この最終ラインからの安定したつなぎを生み出しているのが、中谷と中山のCBコンビだ。前者は20歳、後者は19歳。Jリーグ最年少CBコンビだろう。
 CBというと経験が必要と言われるが、このふたりは激しさを押し出しながらも、冷静に一つひとつの局面を解決している。
 
 特に中山は素晴らしい。
 前節の川崎戦を見て、私は素直に驚かされた。こんなに優秀な若者がいたのか、私はいままで何を見ていたのか……と唸らされたのだ。
 
 実は川崎戦後に中山について書こうと思ったが、やめた。慎重を期して、もう1試合見ることにしたのだ。そして私は鹿島戦を見に日立台に足を運んだわけだが、中山はまたしても素晴らしかった。
 

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