チームをマネジメントできなかった。
[J1・第2ステージ11節]浦和 2-0 鳥栖/9月10日/埼スタ
35分頃までは、両者なかなか効果的なフィニッシュの形が生まれず、シュートも枠に飛ばず、凡戦の様相を呈していた。しかし41分、44分と右サイドへの進入を起点に鮮やかな崩しから、立て続けに浦和に2ゴールが生まれた。
2位・浦和と3位・鳥栖の上位対決は、この前半終盤の攻防がひとつのターニングポイントになった。
浦和のゴールはいずれも、両ボランチのドリブルによる持ち運びから(先制点は柏木、2点目は阿部)の精度の高いパスが、好機の起点となった。鳥栖側からすれば、持ち前のハイプレッシャーが機能せず、やすやすと2ゴールを許してしまった展開は、想定外だったはずだ。
なぜ、優勝争いに向けた大事な直接対決で、こうした状況が生まれたのか。守護神の林彰洋は、自分のチームマネジメント不足を悔いた。
「(失点の時間帯は)チーム全体で相手のスペースを狙うボールが多く、それでロストするシーンがけっこうあった。セカンドボールを拾う状況で相手に渡るならまだ分かるんですけど、前線ふたりで成立するシチュエーションではないなかでも蹴ってロストしてしまっていた」
ボールを支配し、左右に揺さぶりをかけながら圧力を強める浦和に対し、鳥栖はボール奪取の位置がどうしても低くなる。それでも全体を押し上げながら、効果的に縦パスを駆使して攻め込めればいいが、確かにこの日の鳥栖は、後方からのフィードで縦に急ぎすぎの印象は拭えなかった。
林はこうしたチームの傾向を自らのコーチングで落ち着かせるべきだったと振り返る。
「自分が指示を出してチームをマネジメントできなかった。長いボールを配球してしまっていたことが相手の好機を生み出した原因だし、もう少し各自が冷静にコントロールすべきだった」
ふたつの失点はともに最終ラインからのビルドアップから始まっている。どうしても運動量が落ち始める終盤の時間帯に、相手ボランチに果敢に持ち運ばれ前線にしっかりつなげられれば、ディフェンスには当然ズレが生じてしまう。鳥栖は、まんまとその隙を突かれてしまう展開となったが、浦和とは対照的なボールの“運び方”に遠因はあったというわけだ。
35分頃までは、両者なかなか効果的なフィニッシュの形が生まれず、シュートも枠に飛ばず、凡戦の様相を呈していた。しかし41分、44分と右サイドへの進入を起点に鮮やかな崩しから、立て続けに浦和に2ゴールが生まれた。
2位・浦和と3位・鳥栖の上位対決は、この前半終盤の攻防がひとつのターニングポイントになった。
浦和のゴールはいずれも、両ボランチのドリブルによる持ち運びから(先制点は柏木、2点目は阿部)の精度の高いパスが、好機の起点となった。鳥栖側からすれば、持ち前のハイプレッシャーが機能せず、やすやすと2ゴールを許してしまった展開は、想定外だったはずだ。
なぜ、優勝争いに向けた大事な直接対決で、こうした状況が生まれたのか。守護神の林彰洋は、自分のチームマネジメント不足を悔いた。
「(失点の時間帯は)チーム全体で相手のスペースを狙うボールが多く、それでロストするシーンがけっこうあった。セカンドボールを拾う状況で相手に渡るならまだ分かるんですけど、前線ふたりで成立するシチュエーションではないなかでも蹴ってロストしてしまっていた」
ボールを支配し、左右に揺さぶりをかけながら圧力を強める浦和に対し、鳥栖はボール奪取の位置がどうしても低くなる。それでも全体を押し上げながら、効果的に縦パスを駆使して攻め込めればいいが、確かにこの日の鳥栖は、後方からのフィードで縦に急ぎすぎの印象は拭えなかった。
林はこうしたチームの傾向を自らのコーチングで落ち着かせるべきだったと振り返る。
「自分が指示を出してチームをマネジメントできなかった。長いボールを配球してしまっていたことが相手の好機を生み出した原因だし、もう少し各自が冷静にコントロールすべきだった」
ふたつの失点はともに最終ラインからのビルドアップから始まっている。どうしても運動量が落ち始める終盤の時間帯に、相手ボランチに果敢に持ち運ばれ前線にしっかりつなげられれば、ディフェンスには当然ズレが生じてしまう。鳥栖は、まんまとその隙を突かれてしまう展開となったが、浦和とは対照的なボールの“運び方”に遠因はあったというわけだ。