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冬の主役はどこだ? 神村学園、前橋育英、流経大柏…群雄割拠のビッグトーナメント、注目校と優勝戦線を読む【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2025年12月23日

前評判が高いのは…

昨年度、優勝を果たした前橋育英。104回目の大舞台で頂点に立つのは果たして。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 冬の風物詩である全国高校サッカー選手権大会が12月28日に開幕する。

 104回目を迎える今年、前評判が高いのは神村学園(鹿児島)だ。MF福島和毅(3年、福岡内定)、FW徳村楓大(3年、町田内定)といったJ内定選手だけでなく各ポジションに実力者が揃う今年は、試合状況に応じてシステムを柔軟に変えながら戦えることが今年の強み。

 2度の接戦をものにし、初優勝を飾った今年度のインターハイの経験も大きく、「厳しい相手に対してもしっかり勝ち切ることができたし、失点してもめげずに取り返しにいけて、自分たちのメンタルの強さが出ていた。そこは大きな収穫でした」と主将のDF中野陽斗(3年、いわき内定)は口にする。

 初の日本一に浮かれた様子も見られず、インターハイ直後に中野が「周りの見られ方も変わると思いますが、自分たちはここからもっと成長したい。冬は気を抜かずにしっかりチャレンジャーとして戦っていきたい」と話していたが、夏から更に逞しくなった姿を見せて、2冠目に挑んでくるだろう。
 
 昨年の選手権、今夏のインターハイともに、ベスト4のうち3チームをプレミアリーグ勢が占めた流れは今年も変わらない。EASTで2位となった前橋育英(群馬)は本命と呼べる存在だろう。

 DF久保遥夢(3年、名古屋内定)、MF竹ノ谷優駕スベディ(3年、山形内定)、MF柴野快仁(3年、今治内定)など昨年度の選手権優勝を知る選手がスタメンの半数近くを占め、チームの完成度は高い。2回戦で姿を消したインターハイの悔しさは選手のエネルギーになっているのは間違いなく、昨年度のFWオノノジュ慶吏(現、慶應義塾大)のような頼れるストライカーが出てくれば連覇も見えてくる。

 ただ、初戦で対戦する神戸弘陵(兵庫)も上位候補の一つ。ボールを大事にする攻撃的なチームだが、今年は「勝つためには守備が大事で、昨年以上に守備を意識してきた」とMF梅原良弥(3年)が話すように、DF今井凛太朗(3年)、DF西田啓人(3年)のCBを含めた3枚で強固な守備を構築してきた。予選同様、手堅い試合運びができれば勝機は十分あるだろう。
 
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