• トップ
  • ニュース一覧
  • GSで最大のハードルはクロアチア戦。大きな山場はベスト8。イングランドは60年ぶりのW杯優勝を果たせるか【現地発】

GSで最大のハードルはクロアチア戦。大きな山場はベスト8。イングランドは60年ぶりのW杯優勝を果たせるか【現地発】

カテゴリ:ワールド

田嶋コウスケ

2025年12月11日

「慎重さ」と「楽観的観測」

北中米W杯でグループLに入ったイングランド。クロアチア、ガーナ、パナマと同組に。(C)Getty Images

画像を見る

 北中米ワールドカップの組合せが決まり、イングランド代表はグループLでクロアチア、ガーナ、パナマと同組になった。

 イングランド内の反応は「二重構造」と言える。多くのメディアは今回の組分けを「難しいグループ」と評価しつつ、「イングランドにとって致命的な死の組ではない」と位置づけているのだ。

 クロアチアやガーナといった難敵と同組になったことから、「決して楽観はできない」と慎重なトーンで伝えながらも、これまでの実績を踏まえて「イングランドには十分チャンスがある」と指摘した。なお抽選会に出席した元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンドは「正直なところ、今回のグループにはあまり満足していない。楽勝グループではなく、どこも手強い。特に、クロアチアとガーナは強い。もちろん、イングランドには首位通過のチャンスもある」と話し、やはり「慎重さ」と「楽観的観測」を織り交ぜてコメントした。

 抽選結果を受け、トーマス・トゥヘル監督は次のように話した。

「どの相手も過小評価してはならない。もちろん、クロアチアはポット2で最高ランクにいる。間違いなく強豪だ。ガーナも才能に溢れ、サプライズを起こす可能性がある。彼らはワールドカップの経験値も高い。そしてパナマは、アンダードッグとして最大限に力を発揮しようとするはず。誰も侮ることはできないし、すべての相手に対し、最大限の敬意を持って戦う」
 
 トゥヘル監督が率いるイングランドは、世界でも指折りの「タレントの宝庫」として注目を集める。戦術家として知られるこのドイツ人指揮官は、選手個々の能力を最大限に引き出す戦い方を示し、大舞台での壁を破る存在として大きな期待が寄せられている。チェルシーでチャンピオンズリーグを制したように、イングランドにも「タイトル獲得を──」と期待の眼差しを向けられているのである。

 チームの中心となるのは、攻撃力と創造性を兼ね備えた面々。主将のハリー・ケインは依然として世界屈指のフィニッシャーであり、ゴール前での存在感が絶対的だ。バイエルンでもゴールを量産中で、代表通算得点においても史上最多の78点を記録。“10番”のようにパスで味方も活かせる稀有な存在である。

 加えて、フィル・フォデンやブカヨ・サカ、ジュード・ベリンガムといったスターたちも、突破力とスピード、的確な状況判断で攻撃のアクセントを生み出す。どの選手もクラブレベルで高い要求を受け続けており、代表に集まった際のクオリティは群を抜く。

 守備面でも、トゥヘル監督の指導が効果を示しつつある。組織的なラインコントロールとビルドアップの安定感が増し、従来の課題だった試合運びの粗さが改善され始めている。こうした層の厚さと戦術的成長を考えれば、イングランドはW杯で優勝候補の一角になりうる。才能が揃ったチームに、ヨーロッパ屈指の戦略家が加わった今、悲願の世界タイトル獲得に向け、これほどの好機はないだろう。
 
【関連記事】
「日本の発表に衝撃と恐怖」「アジア最強が挑む」日本代表の強豪イングランドの対戦決定に韓国メディアが驚愕!「驚くべき理由は…」
「まじか!」「これすげぇわ」イングランド戦決定を正式発表→直後に日本代表公式SNSが投じた“まさかの一枚”にファン衝撃!「ナイスゲームの予感しかない」
「仮想オランダとしては最高」「ウェンブリー招待は激アツ」“欧州予選全勝”の怪物イングランドとの対戦決定にファン歓喜。三浦知良らが“聖地”で戦った過去も【日本代表/北中米W杯】
“最高で最難級のウェンブリー決戦”日本代表がイングランド戦で必ず確認すべき3大ポイント。欧州予選全勝・無失点のスター軍団にどう挑む?【北中米W杯】
【画像】どこもかしこもデザイン刷新! 世界各国の北中米W杯“本大会用ユニホーム”を一挙公開!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ