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南野・久保・鎌田とは異なるゴールへの推進力と嗅覚。ボリビア戦で町野&中村のシャドーが示した新たな可能性【日本代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年11月19日

ゴールにフォーカスできるコンビ

途中出場からわずか4分。町野が貴重な追加点を奪った。(C)SOCCER DIGEST

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 2018年9月のコスタリカ戦からスタートした森保ジャパン。11月18日のボリビア戦で節目の100試合目を数えた。2025年のラストマッチということもあり、この日は絶対に勝利が必須だった。

 14日のガーナ戦から先発7人を入れ替えて挑むなか、開始早々の4分に久保建英(レアル・ソシエダ)のクロスから鎌田大地(クリスタル・パレス)が先制点をゲット。一気に敵を凌駕していくかと思われた。

 だが、そこからプレスがハマらなくなり、試合が停滞。日本としては良い流れを掴めないまま前半を終える。

 指揮官は現状を打破すべく、後半のスタートから堂安律(フランクフルト)を右ウイングバックに投入。まずギアを上げ、そこで追加点が取れないと見るや、67分に3枚替えに踏み切る。上田綺世(フェイエノールト)、町野修斗(ボルシアMG)、中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)を1トップ・2シャドーに配置し、一気に攻め込もうとしたのだ。

 その狙いが的中。交代から4分後、堂安のパスをボックス内右のニアゾーンで受けた中村が折り返す。そこに飛び込んで合わせたのが町野。10月シリーズの後、所属クラブで公式戦2ゴールをマークし、得点感覚を取り戻した男がついに結果を出したことで、チーム全体が盛り上がり、森保一監督を囲む輪も生まれた。

「ホントにシャドーならではの動き出しだった。ウイングバックだとパスを出す方に回るので。堂安選手が良いパスをくれて、良いポケットを取れて、クロスは当てに行きました」と中村が語れば、町野は「敬斗はドリブルも足もとの技術もあるので、そこは敬斗に任せつつ、最後、僕が入っていくところはできたかな」と2人の連係に手応えを掴んだ様子だ。

 今回、彼らはシャドーで組んだが、もともとはともにFW。ゴールへの推進力と嗅覚を持つ2人が2列目に陣取ることで、ゴール前の厚みが大きく増すのは間違いない。
 
 ご存じの通り、北中米ワールドカップのアジア最終予選での日本は、南野拓実(モナコ)、鎌田、久保の3枚がシャドーの主軸で、鎌田が4点、南野と久保が3点ずつ奪ってきた。9月以降は伊東純也(ヘンク)、堂安、鈴木唯人(フライブルク)らがこのポジションで起用され、特に伊東が重要なピースであることが証明されてきたが、中村&町野のコンビは新たな組み合わせとして有効。しかもよりゴールにフォーカスできるコンビとして、W杯本大会でも使えそうだ。

「2点目(の町野の動き)なんかはポジションにとらわれず、ストライカーの動きでしたし、ああいった押し込んだところはすごく勉強になる。中村選手のクロスも素晴らしかったですけど、シャドーでもあそこまで入っていかなきゃいけないんだと感じました」と、久保も2人の効果を感じたようだ。

 久保は中村とU-15日本代表の頃から共闘。彼が点取り屋として長くプレーしてきたことをよく分かっている。だからこそ、ポケットを取る動き、ゴールラインギリギリのところまで飛び込んでいくアグレッシブさ、そして78分に中村が決めたチーム3点目のシュートのパンチ力に納得したはずだ。

「今はランスで張ってプレーしていますけど、代表でああいうプレーができるユーティリティ性は彼の強みかなと思ってます」と、シャドー中村の可能性にも言及した。
 
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