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アフリカ勢の中で最も日本と対戦している“ブラックスターズ”が来日! 両国の関係はなんと60年以上も前にさかのぼる【コラム】

カテゴリ:日本代表

石川聡

2025年11月10日

1994年の対戦では、今では考えられない出来事も

日本とガーナは通算8度対戦。通算成績は日本の5勝3敗だ(写真は2022年6月10日の対戦時)。(C)SOCCER DIGEST

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 日本代表は2025年の活動を今月のキリンチャレンジカップ2025で締めくくる。14日のガーナ戦(豊田スタジアム)、18日のボリビア戦(国立競技場)だ。この2試合を良い結果で終え、10月にブラジルからもぎ取った歴史的勝利の熱を冷まさず、現地12月5日にアメリカのワシントンで行なわれるワールドカップのグループ分け抽選を楽しみに待ちたいところだ。

 この11月シリーズ初戦で顔を合わせるガーナについて、日本との因縁など、観戦の参考にいくつか豆知識を紹介しておこう。アフリカの代表チームは動物などのニックネームで呼ばれることも多いが、ガーナのそれは“ブラックスターズ”。同国国旗の中央にある黒い星がその由来だ。

 日本代表が初めて国際Aマッチで戦ったアフリカのチームが、ガーナである。今から60年以上前の1964年10月16日、東京オリンピックのグループステージでの一戦。東京の駒沢競技場が舞台で、アルゼンチンを3-2と下して意気上がる日本を、ガーナは3-2で破った。日本の得点者は杉山隆一氏と故・八重樫茂生氏。
 
 日本が最も多く対戦しているアフリカ勢もガーナ。その数は8度で、日本の5勝3敗。面白いのは94年7月に来日しての2試合。このとき、アメリカではまさにワールドカップの真っただ中。日本とガーナはその予選で敗退していたとはいえ、現在のサッカーカレンダーでは考えられない出来事だろう。

 日本は68年のメキシコオリンピックで3位となり、アジア勢で初のメダルを獲得した。一方、アフリカ勢の最初は、出場資格が23歳以下となった92年バルセロナ大会で、やはり銅メダルを手にしたガーナ。若年層の強さに定評のあった同国は翌93年、日本で開催されたU-17世界選手権(現U-17W杯)で、宮本恒靖氏(現・日本サッカー協会会長)、中田英寿氏らを擁する日本に1-0で勝利するなど、準優勝の成績を収めている。

 ガーナも来年のW杯に出場する。2006年のドイツ大会が初出場で、今回は2大会連続5度目のひのき舞台だ。現在、代表チームを率いるオットー・アッド監督は、選手として06年大会に出場した。これまで最高の成績は、10年南アフリカ大会のベスト8である。W杯ではPKに泣いてきた。

 アフリカ勢初のベスト4入りをかけて臨んだ南アフリカ大会・準々決勝のウルグアイ戦。スコアは1-1のまま延長戦にもつれ込み、その後半アディショナルタイムだった。

 GKのいないゴールに飛んだガーナのシュートをウルグアイのエース、ルイス・スアレスが手ではじき出してしまう。もちろん、ガーナにPKが与えられて、スアレスは問答無用の退場処分。ガーナは劇的勝利を目前としたが、それまで4試合で3得点とチームをけん引してきたアサモア・ギャン氏のPKは、クロスバーをたたいて高々と上空へ。そのショックが冷めやらぬまま、PK戦も2-4で落としてしまった。

 前回のカタール大会もPK失敗が痛かった。勝てばグループステージ突破が決まる第3戦のウルグアイ戦。前半にPKを得るも、今回来日予定のジョーダン・アユーの兄であるアンドレ・アユーが失敗。その後、ウルグアイに2点を奪われて0-2と敗れ、12年前の借りは返せなかった。

 なお、この兄弟の父親は、アフリカ最優秀選手に3度輝き、マルセイユなどで活躍したレジェンド、アベディ・ペレ氏である。

文●石川 聡

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