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イングランド代表、静かなW杯出場決定。ケインが2発、トゥヘル監督とファンの“場外バトル”も注目集める。選外のベリンガムは今後どうなるか【現地発】

カテゴリ:ワールド

田嶋コウスケ

2025年10月17日

爆発的な喜びはなかった

ラトビアに5発圧勝。イングランドが欧州勢で最初にW杯出場を決めた。(C)Getty Images

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 静かな「W杯出場決定」だった。

 イングランド代表は、現地10月14日に敵地で行なわれた北中米W杯欧州予選のラトビア戦で5-0と圧勝した。

 K組で6戦全勝とし、欧州勢で最初にW杯本大会出場を決めた。だが出場権を手にしても、爆発的な喜びはなかった。ここまで予選を通して順調に勝ち星を重ねており、本大会出場はほぼ決定的な状況にあったからだ。

 スポーツサイトの『ジ・アスレティック』が「出場は誰もが予想していたこと」と伝えたように、英メディアを含めてイングランド内のリアクションは比較的静かだった。

『デーリー・テレグラフ』紙は「イングランドはこの夜、見事にワールドカップ出場を決めた。予選6試合で全勝、しかも失点ゼロという完璧な成績で突破した」と称賛。ラトビア戦については、主将で得点源のFWハリー・ケインに注目した。

「今回はケインの驚異的な活躍が際立った。ケインは、ミドルシュートとPKで2得点。この結果、代表110キャップで、通算76得点に到達した。同代表の歴代得点記録において、2位のウェイン・ルーニー(53得点)に23点差をつけて、首位を独走している。今シーズンのケインは、クラブと代表を合わせて13試合で21得点と絶好調だ」

『ジ・アスレティック』も「ケインがベストな状態でW杯を迎えることが必要。近年はビッグトーナメントで怪我に泣かされる不運もあったが、今のフォームとリズムを保てば、ケインはW杯で最高の選手の一人になる」と期待した。
 
 ただ『デーリー・テレグラフ』は、試合内容よりも場外の話題に注目が集まったと指摘した。

「本来ならイングランドがどれほど力のあるチームなのかを論じるべきだが、今回の焦点はトーマス・トゥヘル監督とファンの関係に移ってしまった」と報じ、4日前にウェンブリー・スタジアムで行なわれたウェールズ代表との親善試合で、トゥヘル監督が「サポーターの声援が少なかった」と嘆いた件に言及した。今回のラトビア戦では、サポーターの動向に注目が集まった。

「ファンはラトビアでトゥヘルの名をチャントしたが、それは監督が望んだ形ではなかった。ウェールズ戦でファンが静かだったと批判したことを受け、サポーターの反発を招いた結果だからだ。

 イングランドのスタンドから繰り返しあがった『Thomas Tuchel, we’ll sing when we want(トーマス・トゥヘル、俺たちは歌いたい時に歌う)』や『Are we loud enough for you?(これで十分うるさいか?)』というチャントが、その反論の象徴となった。この件はすぐに収束する可能性もあるが、サポーターは明確にトゥヘルに反発の意思を示した」

 一方、『ジ・アスレティック』は、イングランド代表について分析した。先述したFWケインに加え、MFデクラン・ライスとDFジョン・ストーンズを合わせた3人が、「イングランドの背骨部分」と評し、次のように続けた。

「ストーンズ、ライス、ケインの3人がイングランドの“代えのきかない選手”である。ピッチ内外でチームにもたらす影響が極めて大きい。

 ライスは中盤の不可欠な選手だ。ボールを支配し、奪い返す力も鋭い。同じ一貫性とエネルギーでプレーできる選手は他にいない。

 またトゥヘル監督は、ストーンズを非常に信頼している。チームにもたらす経験とクオリティが、他の選手と比べても別格だからだ。ラトビア戦では、なぜ彼が特別なのか分かった。ピッチで何が起きても動じず、先制点の場面ではアントニー・ゴードンへの完璧なパスを出してゴールにつなげた。マーク・ゲイやエズリ・コンサも優れたCBだが、ストーンズのいるイングランドは一段上のチームになる。唯一の懸念は怪我の多さであり、トゥヘルも彼のコンディションを慎重に見極めていくだろう」
 
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