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【U-22日本代表|23選手&監督の通信簿】「A」評価は後藤や小杉ら6人。最高ランクの「S」となった唯一の選手は?

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2025年09月11日

小杉は指揮官の想いに応えた

3連勝を果たして、本大会出場の権利を掴み取ったU-22日本代表。写真:佐藤博之

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 ミャンマーで開催されたU-23アジアカップ予選で大岩剛監督が率いるU-22日本代表は3連勝を果たし、首位で戦いを終えた。この結果、各組1位と各組2位の上位4か国に与えられる本大会出場の権利を掴み取った。

 U-22世代の大会にロス五輪世代となる20歳以下のチームで臨んだなかで、今回は9月末に開幕するU-20ワールドカップで主力を担うであろう選手たちはスケジュールを考慮されて招集外となった。インターナショナルマッチウィークで海外組を招集しつつ、Jクラブや大学で評価を高めている若手でスカッドを組んだ今予選。彼らはどのようなパフォーマンスを見せたのか。

 本稿では大岩ジャパンの全選手と指揮官を5段階評価(S→A→B→C→D)。“ラージグループの構築”を基準に、現地で取材したサッカーライターの松尾祐希氏にジャッジしてもらった。

【日本の戦績】
▼グループステージB
第1節:アフガニスタン戦 〇3-0
(得点者/新川志音、名和田我空、後藤啓介)
第2節:ミャンマー戦 〇2-1
(得点者/岡部タリクカナイ颯斗、名和田我空)
第3節:クウェート戦 〇6-1
(得点者/川合徳孟③、矢田龍之介、ンワディケ・ウチェブライアン世雄、後藤啓介)

――◆――◆――

■GK■
1小林将天[評価]B
出場記録:2試合(先発2)・2失点
第2戦と第3戦に先発。力の差があり、守備的に戦ってきた相手に対していずれの試合でも1失点を喫した。GKの責任だけではないが、一瞬の隙を突かれたのは反省点。ただ、限られた守備機会でも無難に対応したところは好印象だった。

12内山翔太[評価]D
出場記録:なし
今予選で唯一出場機会がなかった。それでも練習から声を掛け続け、GKグループを盛り上げる役割を遂行。試合でもサポート役に徹し、決して腐らずに3試合を戦い切った点はチームの雰囲気を作る上で欠かせなかった。

23濱﨑知康[評価]B
出場記録:1試合(先発1)・0失点
大岩ジャパン初招集の守護神はアフガニスタンとの初戦に先発。ボールに触れる場面は少なかったものの、何度かあった相手のシュートやクロスは冷静に処理。ただ、ビルドアップやフィードの面でもう少し精度を高め、最終ラインを助ける役割を担いたかった。
 
■DF■
2松本遥翔[評価]A
出場記録:3試合(先発2)・0得点
高校2年次の冬に負った膝の大怪我から復活。完全復帰まで1年半を擁したSBはギラギラ感を漂わせ、積極的にクロスを供給してゴールにも関与した。7月下旬のウズベキスタン遠征同様に初戦は足がつって途中交代となったが、最終戦はフル出場。今後の可能性を広げる遠征となった。

3永野修都[評価]B
出場記録:2試合(先発1)・0得点
7月下旬のウズベキスタン遠征ではアンカーを務めたなかで、今予選の初戦はCBでフル出場。キャプテンマークを託された男は強度の高い守備と正確なビルドアップでまずまずのパフォーマンスを見せた。最終戦は後半開始からアンカーに入るなど、2つのポジションを難なくこなす汎用性も光る。

4土屋櫂大[評価]B
出場記録:2試合(先発2)・0得点
今大会で唯一、今年2月のU-20アジア杯を経験しているCBは2、3戦目にスタメンで起用された。統率力を示した一方で、軽いプレーや自陣で不用意なトラップミスも散見。集中力の維持や状況に応じた判断ができるようになれば、大岩ジャパン定着も見えてくるはずだ。

5関富貫太[評価]B
出場記録:1試合(先発1)・0得点
精度の高い左足のキックとサイドアタッカー出身らしい攻撃力で存在感を示す。プレースキッカーとしても活躍し、アジアの戦いで特長を発揮。海外組の小杉啓太が重宝された関係で出場時間が限られたものの、次の遠征ではもう少し長くピッチに立って欲しいと思わせる出来だった。

15尾崎凱琉[評価]B
出場記録:1試合(先発1)・0得点
ミャンマー戦で先発起用され、競り合いや球際で強さを見せた。その一方でビルドアップやフィードに課題を残し、パスの精度や立ち位置は今後の修正ポイント。自チームに戻り、さらなる経験を積んで再び代表のピッチに戻ってこられるか。

16稲垣篤志[評価]B
出場記録:2試合(先発1)・0得点
サイドを何度もアップダウンし、スピードを活かしたオーバーラップでチャンスに絡んだ。ミャンマー戦ではカットインから惜しいシュートを放つなど、ゴールへの意欲も十分。クロスの質をさらに高められれば、ポジション争いに食い込んできても不思議ではない。

21小杉啓太[評価]A
出場記録:2試合(先発2)・0得点
スタメン起用された2戦目と3戦目にキャプテンを任された経験豊富なSBは、指揮官の想いに応えた。特に3戦目はより高い位置を取り、周りとうまく連携しながら攻撃に厚みをもたらす。サイドに貼るだけではなく、内側に入ってボール回しの起点となった点も効果的だった。

22岡部タリクカナイ颯斗[評価]S
出場記録:2試合(先発2)・1得点
今予選、最大の発見だろう。エアバトルで競り負けず、第2戦のミャンマー戦ではCKからゴールを奪った。地上戦でもスピードを活かして相手のカウンターに対応。ビルドアップも安定しており、代表で初の公式戦とは思えないほどの落ち着きだった。一方でピッチ外ではムードメーカーとしての役割も担い、雰囲気作りに一役買う場面も。
 
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