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“堂安ウイングバック”は最適解ではない? メキシコ戦で浮き彫りになった“交代4枠支配”のデメリットと切り札不在【日本代表/コラム】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年09月07日

中村敬斗がいれば…

堂安はより高いポジションのほうがフィットするのではないか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 現地時間9月6日、日本代表がアメリカ開催のメキシコ戦でスコアレスドロー。3−4−2−1システムで臨んだ森保ジャパンは、CFの上田綺世が両シャドーの久保建英と南野拓実と同じラインまで下がり、そこからプレスをかける守備が機能した。メキシコ相手に無失点で乗り切れた点で、そのハイプレスは見逃せなかった。

 前線からのプレスは、おそらく本大会でも森保ジャパンの戦術の肝になるはずだ。その前提で気になったのは、シャドーの起用法である。プレス前提の戦い方だと、シャドーで先発出場した選手は90分持たない。実際、ワールドカップのアジア予選でもこのポジションはほぼ交代していた。

 加えて、激しい上下動が求められるウイングバックも、現時点でファーストチョイスの堂安律と三笘薫を90分通して起用する現実味がなく、いわばシャドーと同じ状況だ。
 
 つまり、交代枠の4枚がシャドーとウイングバックに使われると容易に予想できるわけで、他国のスカウティングが進めば、これが森保ジャパンの弱点になる恐れもある。ワールドカップのアジア最終予選では致命傷に映らなかった“4枠支配”のデメリットがメキシコ戦で改めて浮き彫りになった事実は収穫だ。

 メキシコ戦、久保、三笘、堂安、南野がベンチに下がって以降、果たして森保ジャパンに得点の匂いがあったか。メキシコ戦で何より気になったのは、堂安の右ウイングバック起用。アジア最終予選とは明らかにレベルが違う相手にその使い方は最適解なのかと疑問を抱かざるを得なかった。

 実際、堂安のサイドから攻め込まれたシーンが多く、その点でも右ウイングバックの起用法には再考の余地があるはずだ。後半に切り札的存在が見当たらなかったのも今後に向けて不安材料だ。中村敬斗がいれば、と思ったのは果たして自分だけだろうか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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