「この布陣ができるのも、義進がいるから」
『鉄人』が高卒でプロになる。J2の水戸ホーリーホックは9月5日、島谷義進(流通経済大柏)の2026年からの加入内定を発表した。
ボランチでプレーする島谷の特長は、ずば抜けた心肺機能と予測、アジリティを駆使した鋭いボール奪取力にある。90分間、常に頭をフル稼働させて、ボールの出どころ、相手が狙っているスペースやポイント、ボールが動くなかでの相手の動きを把握し、ポジショニングを細かく修正。「自分の判断の遅れがチームの命取りとなる」と瞬時に判断して前に出たり、スペースを埋めたり、的確な守備を実行する。奪ってからも、シンプルに繋ぐところと運ぶところのツボも心得ている。
昨年の主戦場は、プリンスリーグ関東2部に所属するセカンドチームだった。プレミアEAST出場はわずか4試合で、準優勝で終えた選手権でも3試合に出場するが、プレータイムは32分に留まり、国立のピッチを踏めたのも数分だった。
だが、セカンドチームでは「来年のためだ」と榎本雅大監督にキャプテンに任命されるなど、周りの信頼は厚かった。裏を返せば、今年は欠かせない存在になると分かっていたからこそ、短い時間ではあるがトップチームで出場を得ていたとも言える。
ボランチでプレーする島谷の特長は、ずば抜けた心肺機能と予測、アジリティを駆使した鋭いボール奪取力にある。90分間、常に頭をフル稼働させて、ボールの出どころ、相手が狙っているスペースやポイント、ボールが動くなかでの相手の動きを把握し、ポジショニングを細かく修正。「自分の判断の遅れがチームの命取りとなる」と瞬時に判断して前に出たり、スペースを埋めたり、的確な守備を実行する。奪ってからも、シンプルに繋ぐところと運ぶところのツボも心得ている。
昨年の主戦場は、プリンスリーグ関東2部に所属するセカンドチームだった。プレミアEAST出場はわずか4試合で、準優勝で終えた選手権でも3試合に出場するが、プレータイムは32分に留まり、国立のピッチを踏めたのも数分だった。
だが、セカンドチームでは「来年のためだ」と榎本雅大監督にキャプテンに任命されるなど、周りの信頼は厚かった。裏を返せば、今年は欠かせない存在になると分かっていたからこそ、短い時間ではあるがトップチームで出場を得ていたとも言える。
「僕は人より周りに言葉で伝えられると思っていますし、自分のプレーでチームに活気をもたらせると思っています。だからこそ、どのカテゴリーでもリーダーシップを持つことを意識していましたし、今年もキャプテンを引き受けました」
今年のチームは島谷をアンカーに置く【4-1-3-2】を採用。「この布陣ができるのも、義進がいるから」と榎本監督が絶大な信頼を寄せているように、彼の驚異的な運動量と頭脳的なプレーに支えられ、186センチの大藤颯太と、抜群のスプリントとキープ力を誇る金子琉久の2トップ、トップ下に入る上田哲郎、昇純希、オゲデベ有規らが自慢の攻撃力をフルに発揮できている。
プレミアEAST前期で、流通経済大柏はリーグ最多の25ゴール、リーグ最小の11失点を記録。インターハイでは準決勝で大津にPK戦負けを喫したが、全試合で無失点。そんなチームのキャプテンとして、アンカーとしての責務を全うし続けている島谷をJクラブが放っておくわけがなかった。
インターハイ後に水戸を含む、J2の2クラブの練習に参加。そこでも安定したパフォーマンスを見せ、すぐに水戸からオファーが届いた。
「僕はどちらかと言うと、より厳しい環境に身を置く方が絶対に成長できるタイプ。安定を取って大学に行くのではなく、早くプロの世界に飛び込んで、そこで揉まれて成長して、いち早く海外に行くためには、高卒プロがベストだと思っていました」
すでに覚悟が固まっていた島谷には一切の迷いがなかった。
「水戸は若い選手、運動量が多い選手が多い。そのうえで奪い返しのスピードだったり、ブロックを引くスピードと判断だったり、戦術の一個一個がとても徹底されていたので、ここでプレーしたいと強く思いました」
今年のチームは島谷をアンカーに置く【4-1-3-2】を採用。「この布陣ができるのも、義進がいるから」と榎本監督が絶大な信頼を寄せているように、彼の驚異的な運動量と頭脳的なプレーに支えられ、186センチの大藤颯太と、抜群のスプリントとキープ力を誇る金子琉久の2トップ、トップ下に入る上田哲郎、昇純希、オゲデベ有規らが自慢の攻撃力をフルに発揮できている。
プレミアEAST前期で、流通経済大柏はリーグ最多の25ゴール、リーグ最小の11失点を記録。インターハイでは準決勝で大津にPK戦負けを喫したが、全試合で無失点。そんなチームのキャプテンとして、アンカーとしての責務を全うし続けている島谷をJクラブが放っておくわけがなかった。
インターハイ後に水戸を含む、J2の2クラブの練習に参加。そこでも安定したパフォーマンスを見せ、すぐに水戸からオファーが届いた。
「僕はどちらかと言うと、より厳しい環境に身を置く方が絶対に成長できるタイプ。安定を取って大学に行くのではなく、早くプロの世界に飛び込んで、そこで揉まれて成長して、いち早く海外に行くためには、高卒プロがベストだと思っていました」
すでに覚悟が固まっていた島谷には一切の迷いがなかった。
「水戸は若い選手、運動量が多い選手が多い。そのうえで奪い返しのスピードだったり、ブロックを引くスピードと判断だったり、戦術の一個一個がとても徹底されていたので、ここでプレーしたいと強く思いました」