「ブラジル人の半分はサッカーに興味がない」「サッカーは日本の野球、バレーボールは日本のサッカー」地球の裏でハイキュー!!人気沸騰【ブラジル人記者インタビュー】
カテゴリ:ワールド
2025年09月05日
「W杯の時は全員が見ますね。国が止まります。仕事が休みになる」

7年半かけて日本語を習得したブラジル人記者のチアゴさん。「日本語は難しいね。でも楽しかった。みんな漢字が難しいと言うけど、私は漢字が面白いと思った」という。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)
チアゴ・ボンテンポ――。その名を目にしたことがあるサッカーファンは少なくないのではないだろうか。ブラジル出身でありながら流暢な日本語を操り、日本のサッカーを深く、愛情を持って分析する1985年11月生まれのジャーナリストだ。
まもなく40代に突入する彼はなぜ、地球の裏側のサッカーにこれほどまでに情熱を注ぐのか。今夏に広島で行なわれた、ジーコ氏主宰のチャリティマッチでの出会いをきっかけに実現したインタビューで、じっくりと話を訊いた(第1回/全3回)。
――◆――◆――
――チアゴさんはブラジルのどこ出身ですか?
「サンパウロの隣にあるミナスジェライス州で生まれました。クルゼイロやアトレチコ・ミネイロというサッカーチームがあります。6歳から18歳まではもっと田舎のマットグロッソ州に住んでいました。マットグロッソ州の州都クイアバは、日本代表が2014年のブラジル・ワールドカップ、グループステージ3試合目のコロンビア戦を戦った場所です。
クイアバは多分、私の知ってる限りブラジルで1番暑いです。あそこは日本の夏のように暑い。あっ、でも夏だけじゃなくて1年中暑いです」
まもなく40代に突入する彼はなぜ、地球の裏側のサッカーにこれほどまでに情熱を注ぐのか。今夏に広島で行なわれた、ジーコ氏主宰のチャリティマッチでの出会いをきっかけに実現したインタビューで、じっくりと話を訊いた(第1回/全3回)。
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――チアゴさんはブラジルのどこ出身ですか?
「サンパウロの隣にあるミナスジェライス州で生まれました。クルゼイロやアトレチコ・ミネイロというサッカーチームがあります。6歳から18歳まではもっと田舎のマットグロッソ州に住んでいました。マットグロッソ州の州都クイアバは、日本代表が2014年のブラジル・ワールドカップ、グループステージ3試合目のコロンビア戦を戦った場所です。
クイアバは多分、私の知ってる限りブラジルで1番暑いです。あそこは日本の夏のように暑い。あっ、でも夏だけじゃなくて1年中暑いです」
――6歳までミナスジェライス州、18歳までマットグロッソ州に住んでいたとのことですが、その後はどこに?
「18歳で大学に入学してからずっとサンパウロです。それまではずっと、田舎のすごく小さな街にいました。今考えると、日本のように安全でしたね。一方でサンパウロは南米最大の都市です」
――サッカーは子どもの頃から好きだったのですか?見始めたきっかけは?
「きっかけはブラジルが優勝した94年のアメリカ・ワールドカップです。実は、私の家族ではサッカーが好きな人がいないんです。でもブラジル人は、サッカーに興味がなくてもワールドカップの時は全員が見ますね。国が止まります。仕事が休みになる」
――勝手なイメージで、ブラジル人はもれなく全員、サッカーが好きなものだと思っていました。
「違います。ブラジルの人口の半分ぐらいはサッカーに興味がないと思います。少なくとも、私の家族や知り合い、サークルなどの半分以上の人があまりサッカーに興味がないです。でもワールドカップになると、みんなが見ます」
「18歳で大学に入学してからずっとサンパウロです。それまではずっと、田舎のすごく小さな街にいました。今考えると、日本のように安全でしたね。一方でサンパウロは南米最大の都市です」
――サッカーは子どもの頃から好きだったのですか?見始めたきっかけは?
「きっかけはブラジルが優勝した94年のアメリカ・ワールドカップです。実は、私の家族ではサッカーが好きな人がいないんです。でもブラジル人は、サッカーに興味がなくてもワールドカップの時は全員が見ますね。国が止まります。仕事が休みになる」
――勝手なイメージで、ブラジル人はもれなく全員、サッカーが好きなものだと思っていました。
「違います。ブラジルの人口の半分ぐらいはサッカーに興味がないと思います。少なくとも、私の家族や知り合い、サークルなどの半分以上の人があまりサッカーに興味がないです。でもワールドカップになると、みんなが見ます」