世界基準の相手とどこまで戦えるか
2026年北中米ワールドカップで躍進を目論む日本代表にとって、9月のアメリカ遠征は貴重なシミュレーションの場。開催国のメキシコ、アメリカとの対戦は、本番に向けた重要な試金石になるはずだ。
森保一監督が率いる日本代表は、1日からオークランドでトレーニングを開始。直前に鎌田大地(クリスタル・パレス)と佐野航大(NEC)、菅原由勢(ブレーメン)が追加招集されたなか、初日は菅原と合流が遅れている前田大然(セルティック)以外のメンバーが参加したという。
今回は6日のメキシコ戦まで5日間の調整期間がある。長友佑都(FC東京)も「サッカーをやるには最高のコンディション」と話していたようで、フィジカル面の調整やチーム戦術の落とし込みは問題なさそうだ。
そこで1つ気になるのは、国内組の動向だ。7月のE-1選手権で活躍し、今回、滑り込んだ7人のうち、安藤智哉(福岡)が怪我のため不参加。現在は6人が参戦している状況だが、最終予選をフルカバーした長友、大迫敬介(広島)以外の4人は、世界基準の相手とどこまで戦えるか未知数と言っていい。
「国内組もしっかりできることをE-1で示しましたけど、E-1と世界はまた違ったレベルにある。今回、海外組がいるこのレベルでどれだけ自分たちの力を見せれるか。そこが問われてるんじゃないですか。それは自分自身も含めてですね」と大ベテランの長友が神妙な面持ちで語った通り、彼らにとっては重要なシリーズになるのは間違いないだろう。
森保一監督が率いる日本代表は、1日からオークランドでトレーニングを開始。直前に鎌田大地(クリスタル・パレス)と佐野航大(NEC)、菅原由勢(ブレーメン)が追加招集されたなか、初日は菅原と合流が遅れている前田大然(セルティック)以外のメンバーが参加したという。
今回は6日のメキシコ戦まで5日間の調整期間がある。長友佑都(FC東京)も「サッカーをやるには最高のコンディション」と話していたようで、フィジカル面の調整やチーム戦術の落とし込みは問題なさそうだ。
そこで1つ気になるのは、国内組の動向だ。7月のE-1選手権で活躍し、今回、滑り込んだ7人のうち、安藤智哉(福岡)が怪我のため不参加。現在は6人が参戦している状況だが、最終予選をフルカバーした長友、大迫敬介(広島)以外の4人は、世界基準の相手とどこまで戦えるか未知数と言っていい。
「国内組もしっかりできることをE-1で示しましたけど、E-1と世界はまた違ったレベルにある。今回、海外組がいるこのレベルでどれだけ自分たちの力を見せれるか。そこが問われてるんじゃないですか。それは自分自身も含めてですね」と大ベテランの長友が神妙な面持ちで語った通り、彼らにとっては重要なシリーズになるのは間違いないだろう。
こうしたなか、守備陣の荒木隼人(広島)と望月ヘンリー海輝(町田)の2人は注目すべき存在と見ていい。というのも、ご存じの通り、森保ジャパンのDF陣は冨安健洋(無所属)、伊藤洋輝(バイエルン)、町田浩樹(ホッフェンハイム)という主軸DF陣が長期離脱中。7月にトッテナムへ移籍した高井幸大も招集が叶わず、手薄な状態に陥っているからだ。
今夏、アヤックスに赴いた板倉滉は健在だが、計算できるDFは彼くらい。日本が2026年W杯出場権を獲得した3月のバーレーン戦に出場していた瀬古歩夢(ル・アーブル)、6月のオーストラリア戦で久しぶりに代表復帰した渡辺剛(フェイエノールト)にしても、十分な実績があるとは言い切れないのだ。
もちろん、今回はこの3人がベースになるが、メキシコ戦からアメリカ戦は移動と時差を伴う中2日。全員が2戦連続でフル出場できるとは思えない。となれば、荒木に出番が訪れることは十分に考えられる。望月にしても、町田でプレーしている右ウイングバックのみならず、3バックの右で出ることもあり得る。慣れていない外国人選手と互角に対峙していく術を、短時間で掴むことが重要なテーマになってきそうだ。
こういう状況だからこそ、2人にとっては千載一遇のチャンスに違いない。それは荒木も認めていたことだ。ただ、彼はE-1しか代表での出場経験がなく、世界基準でプレーできるという確証がまだない。
W杯ホスト国を相手に、普段通りのクレバーさと戦術眼、駆け引きのうまさを発揮できれば、今後も引き続き招集される可能性が出てくる。まずは周囲とのコミュニケーションを図りながら、持てる力のすべてを発揮できる環境作りから始めてほしい。
今夏、アヤックスに赴いた板倉滉は健在だが、計算できるDFは彼くらい。日本が2026年W杯出場権を獲得した3月のバーレーン戦に出場していた瀬古歩夢(ル・アーブル)、6月のオーストラリア戦で久しぶりに代表復帰した渡辺剛(フェイエノールト)にしても、十分な実績があるとは言い切れないのだ。
もちろん、今回はこの3人がベースになるが、メキシコ戦からアメリカ戦は移動と時差を伴う中2日。全員が2戦連続でフル出場できるとは思えない。となれば、荒木に出番が訪れることは十分に考えられる。望月にしても、町田でプレーしている右ウイングバックのみならず、3バックの右で出ることもあり得る。慣れていない外国人選手と互角に対峙していく術を、短時間で掴むことが重要なテーマになってきそうだ。
こういう状況だからこそ、2人にとっては千載一遇のチャンスに違いない。それは荒木も認めていたことだ。ただ、彼はE-1しか代表での出場経験がなく、世界基準でプレーできるという確証がまだない。
W杯ホスト国を相手に、普段通りのクレバーさと戦術眼、駆け引きのうまさを発揮できれば、今後も引き続き招集される可能性が出てくる。まずは周囲とのコミュニケーションを図りながら、持てる力のすべてを発揮できる環境作りから始めてほしい。