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鈴木優磨も憮然「シンプルにひどい試合」。安い失点、突かれた隙。町田にアウェー4連敗の鹿島が直面する課題

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年08月28日

前半に2失点、後半の開始直後にも被弾

町田に敵地で3失点完敗。鹿島は天皇杯で8強敗退となった。写真:福冨倖希

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 川崎フロンターレ時代に国内7冠を獲得している鬼木達監督が指揮を執り、レオ・セアラや小池龍太、小川諒也ら実績ある面々を数多く補強し、常勝軍団復活を目ざしている今季の鹿島アントラーズ。9年ぶりのJ1制覇はもちろんのこと、同じく2016年から遠ざかっている天皇杯のタイトルも喉から手が出るほど欲しいに違いなかった。

 それを獲得するために、絶対に倒さなければいけなかったのが、8月27日に天皇杯の準々決勝で対峙したFC町田ゼルビアだった。

 町田がJ1初昇格した2024年以降、鹿島は町田GIONスタジアムで3連敗。もともとアウェーが苦手な傾向はあるものの、町田とはあまりにも相性が悪い。今回こそ苦手意識を払拭し、4強入りを果たす必要があった。

 ところが、彼らはこの日も敵の術中にハマってしまう。開始15分の町田の先制弾は、下田北斗の右CKを今夏加入の新戦力・増山朝陽が鋭いヘッドで叩き込んだもの。21分の2失点目は増山のロングスローから藤尾翔太が巧みな反転を見せ、左足を一閃。町田が得意とするリスタートからゴールを割られた。

「それこそサッカーの原理原則の部分。中を向かせないとか、利き足で持たせないとか、ゴール前で寄せるといったところを、もっともっと詰めていかないといけないと思います」と守護神の早川友基も険しい表情を浮かべた。

 確かによく見てみると、1失点目は植田直通とキム・テヒョンがマークしている真ん中を増山に進入されるという信じがたい状況が起きていた。2失点目もキム・テヒョンの藤尾に対するマークが中途半端でいとも簡単に崩された。こういった隙が積み重なっていくのがサッカーなのだ。

「結局、球際などのシンプルなところになってくる。“徹底の部分”で自分たちがやりきれなかった」と鬼木監督も悔しさをむき出しにしたが、黒田剛監督の就任後の町田はそういう穴を簡単には作らない。常勝軍団だったかつての鹿島のお株を奪うような戦い方ができるからこそ、戦績でも上回っているのだろう。
 
 とはいえ、鹿島としても0-2からひっくり返すことはできたはず。たとえば、柏レイソルは22日の浦和戦(J1第27節)で前半に2点のビハインドも4-2まで逆転している。けれども、鹿島は前半のうちに主導権を奪い返すことができず、後半のスタートに3枚替えを断行した直後の46分、樋口雄太のパスミスを拾われ、下田に60メートルの超ロングシュートを決められるという苦境を強いられた。

「鹿島は苦しい時にセットプレーで点を取れるチーム。0-2の時はまったく気が抜けなかったけど、3点目がメチャクチャ大きかった」と古巣を熟知する昌子源もしみじみと語っていたほど。これが致命傷になり、0-3の敗戦。彼らは町田とのアウェー戦でついに4連敗。天皇杯も逃す結果になったのである。

「シンプルにひどい試合でしたね。失点も安いし、失点してからもチームとしてやられてしまった。そういう雰囲気のチームは優勝できない。特にカップ戦は一発勝負なんで、安い失点をしない、隙を与えない方が勝つ。そういう意味でたくさん隙を与えたなという感じがします」とエースの鈴木優磨も憮然とした表情で話を切り出した。

「僕が思ったのは、チームの狙いというのは必ずどのチームにもある。でも実際の試合でやるのは僕たち。相手がその通りに来ているかを判断しなきゃいけないし、いちいち監督を見て、『次、指示は何ですか』とやってる選手を僕は一流だと思わない。『相手がこう来てるから、こうやってみよう』と自分たちで感じてやらないとダメなんです。

 引き合いに出して言えば、強い時の川崎フロンターレなんかはそうやっていた。オニさんも許容してくれていますけど、選手たちの臨機応変さが足らなすぎる。言われたことをやろうという意識はいいけど、それだけではどうしても勝てない部分がある。変化を与えられる選手があまりにも少ないと感じます」
 
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