気になる点は?「アディショナルタイムの失点数」
Jリーグクラブの経営トップとして、今年からセカンドキャリアを踏み出したザスパ群馬の細貝萌社長。「今の仕事の7~8割が社長業」とのことで、毎日のように社内会議やスポンサー企業、ベイシアグループとのミーティング、夜の会食などに忙殺されている。
それ以外にも、個人マネージャーと毎週1回は朝6時からオンラインミーティングをしたり、早朝からのランニング、パーソナルトレーナーを付けてフィジカル強化に取り組んだりする日もあり、「時間がものすごい勢いで過ぎていきます」と本人も苦笑する。
そんな細貝社長はGMとして現場のことにもタッチしなければいけない。ご存じの通り、今季の群馬は1年でのJ2復帰を目ざしているが、中断前の22試合終了段階では勝点24の16位にとどまっている。
とはいえ、今季のJ3は勝点差が詰まっており、J2昇格プレーオフ圏内の6位・奈良クラブまでのポイント差は10。後半戦の残り16試合で巻き返しを図れれば、まだ昇格を狙える。
「現場の方は、強化部長の佐藤正美さんが中心になって動いてくれていますが、当然、課題は少なくない。それは順位や勝点を見れば分かることですし、なかなか難しい状況にあるのは事実だと思います。
それでも、今季のJ3は上から下まで密集していますし、僕らとしては上を目ざしてやっていくという目標は何も変わらない。それだけの選手のクオリティがあるとも考えていますし、とにかく前進していくしかないんです」と、細貝社長は目標設定を変えることなく、中断明けもしぶとく戦い抜く覚悟だ。
そこで気になる点を挙げてもらうと、「アディショナルタイムの失点数」だという。
「今季の総失点は34なんですが、そのうち7失点がアディショナルタイム。それはやはり多すぎます。26日の鹿児島ユナイテッドFC戦では早い時間帯に先制したにもかかわらず、最終的に後半38分に決勝点を奪われ、逆転負けしてしまいました。
終盤の失点に関しては、沖田優監督とも話をしています。コンディションやゲーム運びなどいろんな要素がありますし、何か1つを改善すればいいというわけではない。今季は攻撃的にやっていこうというマインドを選手に植え付けている分、総得点30と得点力は昨年よりアップしていますが、失点が増えてしまっている現実がある。それは確かです。
だからと言って、守備を徹底的に固めるスタイルにシフトするイメージはありません。さらに得点を伸ばし、失点を減らしていけるように、僕は社長・GMとしてバックアップしたいという思いが強いです」と彼は語気を強めていた。
それ以外にも、個人マネージャーと毎週1回は朝6時からオンラインミーティングをしたり、早朝からのランニング、パーソナルトレーナーを付けてフィジカル強化に取り組んだりする日もあり、「時間がものすごい勢いで過ぎていきます」と本人も苦笑する。
そんな細貝社長はGMとして現場のことにもタッチしなければいけない。ご存じの通り、今季の群馬は1年でのJ2復帰を目ざしているが、中断前の22試合終了段階では勝点24の16位にとどまっている。
とはいえ、今季のJ3は勝点差が詰まっており、J2昇格プレーオフ圏内の6位・奈良クラブまでのポイント差は10。後半戦の残り16試合で巻き返しを図れれば、まだ昇格を狙える。
「現場の方は、強化部長の佐藤正美さんが中心になって動いてくれていますが、当然、課題は少なくない。それは順位や勝点を見れば分かることですし、なかなか難しい状況にあるのは事実だと思います。
それでも、今季のJ3は上から下まで密集していますし、僕らとしては上を目ざしてやっていくという目標は何も変わらない。それだけの選手のクオリティがあるとも考えていますし、とにかく前進していくしかないんです」と、細貝社長は目標設定を変えることなく、中断明けもしぶとく戦い抜く覚悟だ。
そこで気になる点を挙げてもらうと、「アディショナルタイムの失点数」だという。
「今季の総失点は34なんですが、そのうち7失点がアディショナルタイム。それはやはり多すぎます。26日の鹿児島ユナイテッドFC戦では早い時間帯に先制したにもかかわらず、最終的に後半38分に決勝点を奪われ、逆転負けしてしまいました。
終盤の失点に関しては、沖田優監督とも話をしています。コンディションやゲーム運びなどいろんな要素がありますし、何か1つを改善すればいいというわけではない。今季は攻撃的にやっていこうというマインドを選手に植え付けている分、総得点30と得点力は昨年よりアップしていますが、失点が増えてしまっている現実がある。それは確かです。
だからと言って、守備を徹底的に固めるスタイルにシフトするイメージはありません。さらに得点を伸ばし、失点を減らしていけるように、僕は社長・GMとしてバックアップしたいという思いが強いです」と彼は語気を強めていた。
現役時代の細貝社長はボール奪取力の高いボランチとして活躍し、堅守の重要性は誰よりもよく分かっている。失点を減らすためには守備陣を含めて一人ひとりがより高い意識を持って、局面のバトルを制し、競り合いに勝利していかなければいけない。「個の能力を引き上げる重要性」も彼は痛感している様子だ。
「先ほどアディショナルタイムの失点について言及しましたけど、加えて言うと、今季はクロスからの失点が多いんです。
クロス対応というのは最終的に相手に競り勝てるかどうか。自分がクロスボールに対して1メートル下がった場所に立てたのかどうか、シュートに対してブロックに行けるのか、ちゃんと角度を切っているのかといった個の能力が問われてきます。
失点が多いという事実をザスパの選手たちは当然、理解しているはずですけど、守備の人間は自分の課題を自分なりに克服しようと努力していかないと、明確な成果には結びつかないと思います。
もちろん、後ろの人間の責任だけではなく、前が攻撃に時間を割きすぎているというのもあるかもしれない。それが目に付くのであれば、後ろの人間は前の選手にしっかりと伝えないといけないですし、守備バランスが悪いと感じたのなら意思疎通を図る必要がある。要求できる選手がもっと増えてほしいんです。そうやってチームワークや一体感をもっと作ってほしい。僕はそう感じています」
「先ほどアディショナルタイムの失点について言及しましたけど、加えて言うと、今季はクロスからの失点が多いんです。
クロス対応というのは最終的に相手に競り勝てるかどうか。自分がクロスボールに対して1メートル下がった場所に立てたのかどうか、シュートに対してブロックに行けるのか、ちゃんと角度を切っているのかといった個の能力が問われてきます。
失点が多いという事実をザスパの選手たちは当然、理解しているはずですけど、守備の人間は自分の課題を自分なりに克服しようと努力していかないと、明確な成果には結びつかないと思います。
もちろん、後ろの人間の責任だけではなく、前が攻撃に時間を割きすぎているというのもあるかもしれない。それが目に付くのであれば、後ろの人間は前の選手にしっかりと伝えないといけないですし、守備バランスが悪いと感じたのなら意思疎通を図る必要がある。要求できる選手がもっと増えてほしいんです。そうやってチームワークや一体感をもっと作ってほしい。僕はそう感じています」