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全国初陣は完敗。八戸学院野辺地西のFW藤田律は“県レベル”痛感も、不可能を可能にしてきた『不思議な学年』は「こんなんで終われない」【総体】

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2025年07月27日

青森山田を24連覇で止めて初の全国

八戸学院野辺地西のFW藤田。「物凄くレベルの高い場所」と全国の壁を痛感した。写真:森田将義

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[総体2回戦]大津(熊本) 3-0 八戸学院野辺地西(青森)/7月27日/JヴィレッジP3

 八戸学院野辺地西を率いる三上晃監督は、今年の3年生たちを「不思議な学年」と評する。部員数は例年の半数に近く、20名にも満たない。技術力の高い選手や、身体的な特徴を持った選手が揃っているわけでもなく、選手たちが入学してきた時から色んな人に「この代は能力が低い」と言われ続けてきたという。

 練習試合では系列校の八戸学院光星に勝てず、県大会の決勝にも行けないと言われてきたが、1年生の時は初参戦したルーキーリーグ2部で優勝。迎えた3年目の今年は、インターハイ予選決勝で県内のライバルである青森山田の連覇を「24」で止めて、初めての全国大会出場を掴み取った。

 1月末に行なわれた東北新人大会では、目標にしていた2勝を達成できず、三上監督は「今年は苦しい」と口にしていた。3月に行なった埼玉遠征も全国クラスの強豪校に「信じられないぐらいボコボコにされた」(FW藤田律、3年)が、最終日は東海大相模に2-1で勝利。「チームで走り切ってしっかり勝ち切れた。昨年、選手権でベスト8だったチームにも、みんなで戦えば勝てると明確になり、自信が付いた」と藤田は振り返る。
 
「昨年のチームのほうが強いのは間違いない。自分たちもそう思ってやってきた。上手くはないので、チームで誰かの分をカバーするために走る。カウンターでひとりでも多くスプリントしてゴール前に出る。そうした基本的な補うプレーを意識してきました。上手かったら、そうしたことをしなくても戦えると思うのですが、そうではないのでチーム力で戦うと決めた」

 藤田の言葉通り、自分たちの現状を知り、スタイルが明確になったことで掴み取った初めての全国大会の初戦で対峙することになったのは、高円宮杯プレミアリーグで日本一となった大津。「強いチームとやりたかった。特に遠い、九州のチームとやりたいと思っていたら、今回叶った」と三上監督は口にするが、突きつけられたのは厳しい現実だった。

 試合序盤からDF今井獅温(3年)とDF松野秀亮(3年)を中心にテンポよくパスを繋ぐ大津に対応できず、ボールが奪えない。

「奪いに行かないとサイドチェンジされる。行けば剥がされる」(三上監督)時間が続き、何とかクリアしてもセカンドボールを拾われて相手エリアに入っていくことすらままならない。それでも粘り強い守備で失点を回避したが、セットプレーを与える回数が多く、前半10分と32分にはCKから失点。35+2分にはサイドを崩され、大津に3点目を与えた。
 
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