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“10億ポンド軍団”と揶揄されたチェルシーが2冠締め。英国内の関心は低かったが、CWC制覇は再起の象徴だ【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

田嶋コウスケ

2025年07月16日

勝因は「戦術」と「パーマーのポジション」

パリSGに3発完勝。チェルシーが世界一に輝いた。(C)Getty Images

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 新フォーマットで開催されたクラブ・ワールドカップで、チェルシーが決勝で欧州王者パリ・サンジェルマンを3-0で撃破。大会MVPに選ばれたコール・パーマーが2ゴール・1アシストと圧巻の活躍を見せ、初代王者の座に輝いた。

 序盤からハイプレスで相手を封じた戦術も奏功し、エンツォ・マレスカ体制1年目で、カンファレンスリーグ優勝とあわせて2冠を達成。一方、イングランド国内での注目度は低く、トランプ大統領の表彰式に話題をさらわれるなど、課題も残った。それでも、懐疑的な見方を覆すタイトル獲得となった。

――◆――◆――

 チェルシーがクラブW杯の頂点に立った。

 7月13日にアメリカ・ニュージャージー州イーストラザフォードで行なわれたファイナル。チェルシーがパリ・サンジェルマンを3-0で圧倒し、新フォーマットで開催された32クラブ参加の大会で初代王者に輝いた。

 試合は、チェルシーのペースで進んだ。CL王者を圧倒し、エースのコール・パーマーが2ゴール1アシストと全得点に絡む大活躍。準々決勝から合流した新戦力ジョアン・ペドロもダメ押し弾をマークし、勝負を決めるべき選手たちが大舞台でしっかりと結果を残した。

 では、この完勝の裏にあった要因は何なのか。
 
 英BBC放送は、チェルシーの勝因として「戦術」と「パーマーのポジション」の2点を挙げた。

 まず戦術面では、マレスカ監督が試合後にこう語っている。

「最初の10分で勝負を決めた。PSGにスペースを与えてはいけない。マンツーマンで対抗し、非常にアグレッシブにプレーして、出だしの時間帯に彼らを窒息させた。それが決定打だった」

 その言葉どおり、序盤から積極的なハイプレスを仕掛けてリズムを作り、22分と30分にゴールを奪った。

 もうひとつの鍵が、パーマーの右サイド起用だ。昨季は主に4-2-3-1のトップ下でプレーしていたが、シーズン中に18試合連続ノーゴールというスランプに陥っていた。

 今回のクラブW杯でマレスカ監督は、彼を右サイド、左サイド、インサイドMF、トップ下と柔軟に起用。決勝では右サイドに配置し、中央から流れてくるJ・ペドロと絶妙な距離感で連係した。

 狙いは、パリSGの左SBヌーノ・メンデス。マレスカ監督が「相手の守備の左サイドを攻略できた」と語ったように、チェルシーの右サイドが勝負のポイントとなった。
 
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