思い切りの良い縦パスで先制点をお膳立て
7月12日に行なわれたE-1第2戦の中国戦(2-0)では、5人がスタメンで代表デビュー。そのなかで、22歳の田中聡(広島)と21歳の宇野禅斗(清水)がコンビを組んだボランチは、1つの注目点だった。
彼らのところでいかにして攻守のバランスを取り、ゲームをコントロールしていくか。
「守備はお互いできると思うので、そこは自分らの良さを出していきますけど、攻撃のところが自分は比較的苦手」と話していた田中。だが、試合が始まってみると、少し高い位置を取り、積極的にボールに絡んで攻撃の形を作ろうと試みた。
そんな田中をやや後方に位置した宇野がフォロー。序盤こそパス回しが各駅停車になりがちだったが、徐々にリズムが出てきた。
その流れから開始11分に「パリ五輪世代ホットライン」から先制点が生まれる。田中の思い切りの良い縦パスを細谷真大(柏)が受け、巧みな反転から右足を一閃。ファーサイドに流し込んだ。
「けっこう強引なパスというか、自分もゴールに直結するパスを真大に当てようと思って出したので、うまくあいつが決めてくれてラッキーでした」と背番号8は笑顔を見せる。細谷とピッチ外でも密にコミュニケーションを取っていたことも、このプレーにつながったのだろう。
彼らのところでいかにして攻守のバランスを取り、ゲームをコントロールしていくか。
「守備はお互いできると思うので、そこは自分らの良さを出していきますけど、攻撃のところが自分は比較的苦手」と話していた田中。だが、試合が始まってみると、少し高い位置を取り、積極的にボールに絡んで攻撃の形を作ろうと試みた。
そんな田中をやや後方に位置した宇野がフォロー。序盤こそパス回しが各駅停車になりがちだったが、徐々にリズムが出てきた。
その流れから開始11分に「パリ五輪世代ホットライン」から先制点が生まれる。田中の思い切りの良い縦パスを細谷真大(柏)が受け、巧みな反転から右足を一閃。ファーサイドに流し込んだ。
「けっこう強引なパスというか、自分もゴールに直結するパスを真大に当てようと思って出したので、うまくあいつが決めてくれてラッキーでした」と背番号8は笑顔を見せる。細谷とピッチ外でも密にコミュニケーションを取っていたことも、このプレーにつながったのだろう。
初キャップにして、いきなりアシストを記録した田中。目に見える結果が出たことで、より自信を持ってプレーできたはずだ。13分には、CKの流れから左サイドのポケットを取って植田直通(鹿島)にマイナスのクロスを供給。直後には遠目からミドルシュートを放つなど、ギアが上がっていく。この日の田中は武器であるボール奪取にとどまらず、「前へ前へ」という攻めの意識が鮮明だった。
怪我明けでJリーグのゲームをフルにこなしていない状態だったこともあって、前半45分のみで稲垣祥(名古屋)と交代したが、非常に手応えの大きな代表デビュー戦になったのではないか。
「僕はアンダー(年代別代表)にも行ってますけど、今まではプレーがひどかった(苦笑)。でも今日はそうじゃなかった。わりと記憶にあるなかでは悪くないプレーかなと思います。正直、もっと緊張するかなとも思ったけど、前日も当日も緊張しなかった。メンタル的にも良い状態でボールを呼び込む意識もあったので、良い時の自分でした」
本人もそう口にする。今季にユース時代から長く過ごした湘南ベルマーレを離れ、サンフレッチェ広島で勝負を賭けたことが、心身両面のスケールアップにつながり、今回のパフォーマンスに表われたのかもしれない。
だからこそ、フル稼働で貢献してほしかった。森保一監督と名波浩コーチが「無理をさせたくない」と判断したのはやむを得ないことだが、田中としては大会連覇のかかる15日の日韓戦に備えるしかない。
怪我明けでJリーグのゲームをフルにこなしていない状態だったこともあって、前半45分のみで稲垣祥(名古屋)と交代したが、非常に手応えの大きな代表デビュー戦になったのではないか。
「僕はアンダー(年代別代表)にも行ってますけど、今まではプレーがひどかった(苦笑)。でも今日はそうじゃなかった。わりと記憶にあるなかでは悪くないプレーかなと思います。正直、もっと緊張するかなとも思ったけど、前日も当日も緊張しなかった。メンタル的にも良い状態でボールを呼び込む意識もあったので、良い時の自分でした」
本人もそう口にする。今季にユース時代から長く過ごした湘南ベルマーレを離れ、サンフレッチェ広島で勝負を賭けたことが、心身両面のスケールアップにつながり、今回のパフォーマンスに表われたのかもしれない。
だからこそ、フル稼働で貢献してほしかった。森保一監督と名波浩コーチが「無理をさせたくない」と判断したのはやむを得ないことだが、田中としては大会連覇のかかる15日の日韓戦に備えるしかない。