「良い意味でCBらしくないプレーに心躍りました」
湘南の鈴木淳之介。今、売り出し中の21歳だ。ワールドカップ・アジア最終予選でオーストラリア、インドネシアと戦った先の6月シリーズで日本代表に初選出され、インドネシア戦でA代表デビュー。3バックの一角で、Jリーグで見せているようなパフォーマンスを代表のピッチでも存分に示していた。
何が凄いかって、本来は中盤の選手なのに、DFにコンバートされてまだ1年ぐらいで、今では代表戦士になったこと。それと同じぐらい凄いのが、鈴木の才能をがっつり開花させた指導者の慧眼ではないだろうか。
湘南で指揮を執る山口智。就任5年目の47歳の手腕やいかに。「智さん、マジやばいっす」が口グセのサッカーダイジェスト本誌の湘南担当に訊いてみよう。
――◆――◆――
――6月シリーズで初招集された鈴木。先発でA代表デビューを飾ったインドネシア戦で、良いパフォーマンスだったね。
「湘南に帰ってきたあと、本人は『緊張した』と言っていましたが、A代表デビューだということを感じさせない、堂々たるプレーでした。予想通り、日本がボールを保持する展開になったなかで、彼らしい持ち運びや長短の高精度パスが数多く発揮されていましたし、空中戦をはじめ、守備でも強さを見せてくれました。
何より、淳之介選手のクロスから町野修斗選手(元・湘南/現・キール)がヘディングシュートを放った11分の場面は、湘南でふたりを見てきた身として熱くなってしまいました。
アピールに成功した6月シリーズだったと言えるのではないでしょうか。7月に韓国で開催されるE-1選手権にも招集される可能性が高いはずですし、その先の強化試合、最終的には26年夏の北中米ワールドカップを目ざして、邁進してほしいです」
何が凄いかって、本来は中盤の選手なのに、DFにコンバートされてまだ1年ぐらいで、今では代表戦士になったこと。それと同じぐらい凄いのが、鈴木の才能をがっつり開花させた指導者の慧眼ではないだろうか。
湘南で指揮を執る山口智。就任5年目の47歳の手腕やいかに。「智さん、マジやばいっす」が口グセのサッカーダイジェスト本誌の湘南担当に訊いてみよう。
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――6月シリーズで初招集された鈴木。先発でA代表デビューを飾ったインドネシア戦で、良いパフォーマンスだったね。
「湘南に帰ってきたあと、本人は『緊張した』と言っていましたが、A代表デビューだということを感じさせない、堂々たるプレーでした。予想通り、日本がボールを保持する展開になったなかで、彼らしい持ち運びや長短の高精度パスが数多く発揮されていましたし、空中戦をはじめ、守備でも強さを見せてくれました。
何より、淳之介選手のクロスから町野修斗選手(元・湘南/現・キール)がヘディングシュートを放った11分の場面は、湘南でふたりを見てきた身として熱くなってしまいました。
アピールに成功した6月シリーズだったと言えるのではないでしょうか。7月に韓国で開催されるE-1選手権にも招集される可能性が高いはずですし、その先の強化試合、最終的には26年夏の北中米ワールドカップを目ざして、邁進してほしいです」
――DF歴は浅いと言えば、浅い。たしか昨夏にコンバートされたはずで、それからの成長ぶりはどんな感じだったの?
「センターバックとして初めて公式戦に出場した昨季の17節・ガンバ大阪戦(1-2)から、個人としては圧巻の出来でした。そのゲームでは3バックの中央を務めましたが、最後尾でボールを受けてから、ドリブルで1枚、2枚と剥がしながら運んで、鋭いパスでチャンスメイクする場面もあり、良い意味でセンターバックらしくないプレーに心躍りました。
試合後、本人が『ちょっとやり過ぎた(上がり過ぎた)』と言っていたのを覚えていますが、当時、下位(16節終了時点で18位)に沈んでいたチームにとって、淳之介選手のプレーが数少ない希望のように感じました。
ガンバ大阪戦でのセンターバックデビューから、凄まじい勢いで成長を遂げていきましたね。何より目覚ましかったのが、守備の改善。当初は山口智監督も『(守備の部分は)目をつむりながら使っていく』と言っていましたが、今ではJ1の屈強なストライカーと対等に戦える強度と駆け引きの巧みさを身につけ、指揮官からの守備面での信頼をがっちりと掴んでいます。
その裏付けとして、ガンバ大阪戦から今季ここまで、リーグ戦での欠場はわずか3試合で、1試合が累積警告による出場停止、2試合がコンディション不良です。出られる状況のゲームにはすべて出場しています。
コンバート以降のパフォーマンスは非常に安定していると言えるのではないでしょうか。彼個人の出来で言えば、悪かった試合を思い出せないくらいです」
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「センターバックとして初めて公式戦に出場した昨季の17節・ガンバ大阪戦(1-2)から、個人としては圧巻の出来でした。そのゲームでは3バックの中央を務めましたが、最後尾でボールを受けてから、ドリブルで1枚、2枚と剥がしながら運んで、鋭いパスでチャンスメイクする場面もあり、良い意味でセンターバックらしくないプレーに心躍りました。
試合後、本人が『ちょっとやり過ぎた(上がり過ぎた)』と言っていたのを覚えていますが、当時、下位(16節終了時点で18位)に沈んでいたチームにとって、淳之介選手のプレーが数少ない希望のように感じました。
ガンバ大阪戦でのセンターバックデビューから、凄まじい勢いで成長を遂げていきましたね。何より目覚ましかったのが、守備の改善。当初は山口智監督も『(守備の部分は)目をつむりながら使っていく』と言っていましたが、今ではJ1の屈強なストライカーと対等に戦える強度と駆け引きの巧みさを身につけ、指揮官からの守備面での信頼をがっちりと掴んでいます。
その裏付けとして、ガンバ大阪戦から今季ここまで、リーグ戦での欠場はわずか3試合で、1試合が累積警告による出場停止、2試合がコンディション不良です。出られる状況のゲームにはすべて出場しています。
コンバート以降のパフォーマンスは非常に安定していると言えるのではないでしょうか。彼個人の出来で言えば、悪かった試合を思い出せないくらいです」
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