デオッサに十分な時間とスペースを与えてしまった
無慈悲、あるいは理不尽とも言うべきか。30分にモンテレイのネルソン・デオッサが30メートルはあろうかという距離から放った左足のシュートは、無回転の不規則な弾道で、浦和レッズのGK西川周作が伸ばした腕とは逆方向に突き刺さった。
DAZNの現地実況も「アー・ユー・キディング・ミー?(冗談だろ)」とリアクションするほど、凄まじい一撃だった。そこまでの浦和は、リーベル・プレート戦、インテル戦よりも積極的に攻撃を繰り出しており、23分には右サイドの金子拓郎を起点に、右サイドバックから関根貴大が攻め上がり、中央の渡邊凌磨を経由して、松尾佑介が惜しいシュートを放つなど、いくつかチャンスも作っていた。
それだけに、誰もが予想できていなかったようなゴラッソでの失点は、浦和に与えるダメージは大きかったと考えられる。かつて“グアルディオラの右腕”とも呼ばれたドメネク・トレント監督が率いるモンテレイは、ダイヤモンド型の4-4-2にも見える変則型の4-3-3で、ボランチが本職のデオッサは右のインサイドハーフのようなポジションを取っていた。
このシーンでは、西川のロングフィードに関根が飛び出した後で、相手GKからの素早い攻撃に対し、浦和は一時的に金子が右サイドバック、渡邊が右サイドハーフのポジションにスライドして、関根の戻りを待つような構えで得意のローブロックに移行したところだった。
その間にモンテレイはオリベル・トーレスが左前のライン間にいたヘスス・コロナに縦パスを通し、浦和のブロックをさらに下げた状況で、アンカーのフィデル・アンブリス、そしてデオッサとパスを繋いだ。
DAZNの現地実況も「アー・ユー・キディング・ミー?(冗談だろ)」とリアクションするほど、凄まじい一撃だった。そこまでの浦和は、リーベル・プレート戦、インテル戦よりも積極的に攻撃を繰り出しており、23分には右サイドの金子拓郎を起点に、右サイドバックから関根貴大が攻め上がり、中央の渡邊凌磨を経由して、松尾佑介が惜しいシュートを放つなど、いくつかチャンスも作っていた。
それだけに、誰もが予想できていなかったようなゴラッソでの失点は、浦和に与えるダメージは大きかったと考えられる。かつて“グアルディオラの右腕”とも呼ばれたドメネク・トレント監督が率いるモンテレイは、ダイヤモンド型の4-4-2にも見える変則型の4-3-3で、ボランチが本職のデオッサは右のインサイドハーフのようなポジションを取っていた。
このシーンでは、西川のロングフィードに関根が飛び出した後で、相手GKからの素早い攻撃に対し、浦和は一時的に金子が右サイドバック、渡邊が右サイドハーフのポジションにスライドして、関根の戻りを待つような構えで得意のローブロックに移行したところだった。
その間にモンテレイはオリベル・トーレスが左前のライン間にいたヘスス・コロナに縦パスを通し、浦和のブロックをさらに下げた状況で、アンカーのフィデル・アンブリス、そしてデオッサとパスを繋いだ。
浦和側は松尾が左に周り、トップに流れていたマテウス・サヴィオがチェックに行くが、デオッサは中に持ち出してプレッシャーを外す。その時に浦和のブロックがかなり低い位置になっており、デオッサは余裕を持って前を向ける状況になっていた。
ここでプレッシャーをかけに行けるとすれば、右ボランチの安居海渡か、一時的に右サイドのポジションにいた渡邊だが、安居はコロナ、渡邊はトーレスのポジションを気にしてか、誰も距離を詰めることなくデオッサがシュートを打てる十分な時間とスペースを与えてしまった。
ゴールを決められた西川は、自分なりの対応ができなかったか反省しながらも「Jリーグでなかなか打ってこない間合いを全員が肌で感じられた部分だと思う」と口にした。結果論で言えば、デオッサに対して、もっとタイトに守備をしていれば、たとえ周りにパスを出されたりしても、大きなピンチにはならなかったかもしれない。しかし、こうしたシチュエーションを見逃してくれないのが、世界の戦いであることも確かだ。
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ここでプレッシャーをかけに行けるとすれば、右ボランチの安居海渡か、一時的に右サイドのポジションにいた渡邊だが、安居はコロナ、渡邊はトーレスのポジションを気にしてか、誰も距離を詰めることなくデオッサがシュートを打てる十分な時間とスペースを与えてしまった。
ゴールを決められた西川は、自分なりの対応ができなかったか反省しながらも「Jリーグでなかなか打ってこない間合いを全員が肌で感じられた部分だと思う」と口にした。結果論で言えば、デオッサに対して、もっとタイトに守備をしていれば、たとえ周りにパスを出されたりしても、大きなピンチにはならなかったかもしれない。しかし、こうしたシチュエーションを見逃してくれないのが、世界の戦いであることも確かだ。
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