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多士済々の日本で人材不足が深刻なポジションは? W杯に向けて台頭が望まれる【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2025年06月17日

サイドアタッカーは特に人材が豊富

欧州主要リーグで活躍する選手がずらりと揃う日本代表。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 昨今の日本サッカーは、選手の人材に恵まれていると言えるだろう。

 サイドアタッカーは特に人材が豊富だ。久保建英(レアル・ソシエダ)、三笘薫(ブライトン)を筆頭に、中村敬斗、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)、堂安律(フライブルク)などが、欧州主要リーグのクラブで活躍している。

 中盤からセカンドストライカーも、遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング・リスボン)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、南野拓実(AS モナコ)、田中碧(リーズ)、旗手怜央(セルティック)、佐野海舟(マインツ)など多士済々だ。

 一方で右サイドバックは、内田篤人、酒井宏樹という系譜を、菅原由勢(サウサンプトン)、毎熊晟也(AZ)、そして関根大輝(スタッド・ドゥ・ランス)などが争っている。

 センターバックも、冨安健洋(アーセナル)はケガが多いのは気になるが、板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、瀬古歩夢(グラスホッパー)、渡辺剛(ヘント)などが切磋琢磨。吉田麻也はMLSで優勝の立役者になる老練さを見せつけ、2024年にベストヤングプレーヤー賞を受けた川崎フロンターレの高井幸大もいずれ海を越えるだろう。

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 ストライカーはやや見劣りも、前途は暗くない。上田綺世(フェイエノールト)はオランダリーグではトップレベルの得点力を見せ、小川航基(NEC)は代表で得点を量産。古橋亨梧はセルティックから移籍したレンヌで挫折も、実績は十分で、町野修斗はキールを1部に昇格させ、今シーズンは1部でも二桁得点を記録した。

 GKも鈴木彩艶(パルマ)はやや過大評価も、セリエAで才能を開花させつつある。小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)もパリ五輪予選での戦いはMVPに値し、実力は鈴木に勝るとも劣らない。また、MLSで定位置をつかんでいる高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)も横浜F・マリノスを優勝に導いたゴールキーピングが強度を増した。

 どのポジションも海外組で組めるほど、選手たちは海を渡って腕を磨いている。これは日本サッカーの発展の証だ。

ただ、ポジションによっては人材の薄さは感じられる。とりわけ、左サイドバックの人材不足は深刻だ。

バイエルン・ミュンヘンの伊藤洋輝は能力こそ高いが、代表ではフィットしていない。そして彼がケガをした場合、緊急事態。本来、中山雄太が控えているはずだが、カタールW杯直前にアキレス腱を負傷し、昨シーズンも膝の靭帯を損傷している。低迷するFC東京でも定位置をつかめていない長友佑都を代表招集している状況では、先が思いやられる。

2026年のワールドカップに向けては、左サイドバックの台頭が望まれるだろう。

文●小宮良之

【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。

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