元気印が日本代表に帰ってきた。24年元日のタイ代表戦以来の森保ジャパン入りを果たした森下龍矢だ。
ポーランドの名門レギア・ワルシャワでの活躍が認められての復帰だ。日本では主にSBとしてプレーしていたが、攻撃的なポジションへのコンバートで覚醒。加入２年目の今季は公式戦51試合に出場して、なんと14ゴール・14アシストをマークした。
欧州カンファレンスリーグでも活躍した28歳は、しかし最初のシーズンは苦労したようだ。
「特に最初の半年は、もう本当にあらゆるポーランドのメディアからめちゃくちゃ叩かれました。『この日本人、どこから来たんだ！』みたいな感じで。自分自身も不甲斐なかった」
苦戦した大きな原因のひとつが“言語”だった。監督やチームメイトとコミュニケーションが取れなければ、ポテンシャルを最大限発揮できないのは想像に難くない。
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「この日本人、どこから来たんだ」「めちゃくちゃ叩かれた」28歳の日本人“SB”が欧州で驚異の14G14A！不甲斐ない半年からなぜ覚醒できたのか「めっちゃ大事だなと…」
カテゴリ：日本代表
2025年06月03日
「たまにストライカーとかをやらせてもらって」
森下はいつもの明るさで、「その一番の要因はやっぱり英語だなって。それこそ半年終わって日本に帰ってきたタイミングで、めちゃくちゃ勉強して、それであの今シーズンだった。やっぱり語学って、めっちゃ大事だなと思いました」と回想する。
28スコアポイントという驚異的な数字を残せたのは、もちろんコンバートの影響も大きい。「これまでサイドバックとウイングバックが主戦場でしたけど、もう今や、ウイングかナンバー８か、たまにストライカーとかをやらせてもらって、ボックスの中にいつもいることの大事さに気づいた」という。
「結局、得点って確率だと思うので、そこに入り続けるというところが、僕を押し上げてくれたと思います」
１年半ぶりに復帰した日本代表で、期待されるのは初ゴールだ。「まずは代表初得点を目ざして頑張りたい」という言葉には、欧州で目に見える結果を残した自信が窺えた。
取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）
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