個人の力で得点に持っていった、圧巻のゴールだった。
川崎フロンターレは６月14日、J１第20節で横浜FCと敵地で対戦し、１－０で勝利。１点が遠い、もどかしい時間が長く続いたなかで、先制ゴールを挙げたのが山本悠樹だった。
58分、競り合いのルーズボールをセンターライン付近で拾った山本が、鋭いドリブルで相手の間を抜けて中央突破。ペナルティエリア手前まで持ち込み、右足でゴール右に流し込んだ。
この得点が生まれた背景には、山本が今シーズン重要視している意識があった。
【動画】川崎の山本悠樹が中央を切り裂くドリブル突破弾！
「キーパーがどっちに倒れているかまで見えた」
「ひとつ、自分のこれからのテーマとして、前に運ぶっていうところ、ボールキャリーするところを、より高いレベルに行くには必要だなっていうのは思っていた。こぼれ球拾った時に、たまたま前が空いていたので、マルシーニョと（山田）新を見ながら運んでたら、ちょうどいいスペース見つけたっていう感じですかね」
ボックス付近まで進入し、最後は落ち着いたフィニッシュ。「キーパーがどっちに倒れているかまで見えたので、あそこですごく焦っちゃうところもあったので、落ち着いてやれたのがよかった」と語った27歳のMFは満足気な表情を見せ、スタジアムを後にした。
取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）
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