イタリアでの１年目の活躍は、新王者の指揮官から高く評価されたようだ。ただ、それが移籍につながるとは限らない。

　パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶には、2024-25シーズンのセリエAで優勝したナポリが関心を寄せていると言われる。正守護神アレックス・メレトの競争相手として、アントニオ・コンテ監督が獲得を望んでいるようだ。

　しかし、有望株をパルマが容易に手放すはずはない。セリエA残留を達成したクラブは、少なくともあと１年は鈴木をチームに残し、さらなる価値向上と将来的な高額売却を狙う考えとされる。

　パルマ専門サイト『Parma Live』は６月12日、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者のYoutubeチャンネルで、マッテオ・モレット記者が現状に言及したことを伝えた。

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　同記者は「コンテにとって、メレトと一緒に高いレベルで競うためのゴールマウス強化がナンバーワンの目標なのは確かだ。そして今、コンテにとって存在するのはスズキしかいない」と話している。

「でも、パルマもいる。パルマはスズキを放出不可能の守護神と考えており、約3500万ユーロ（約58億円）を求めているからだ。ナポリの戦略は異なると思う。それだけの予算は別のポジションに向けるだろう。スズキにとってもワールドカップを見据えて定期的に出場することが重要となる。だから、コンテはすごく主張しているにもかかわらず、このセンは冷めたままだ」

　世界的名将に熱望されているのは朗報だが、移籍情報サイト『Transfermarkt』で鈴木の市場価値は1400万ユーロ（約23億円）。現実的に3500万ユーロは高額かもしれない。

　ナポリは同日、マンチェスター・シティを退団したケビン・デ・ブライネの加入を発表した。鈴木のデ・ブライネに対するパスからナポリの攻撃が展開されるという夢は、夢のままとなるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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