アジア・サッカー連盟（AFC）は６月13日、北中米ワールドカップ・アジア予選のプレーオフを、カタールとサウジアラビアで開催すると発表した。

　この決定が物議を醸している。というのも、他でもないその２か国が出場するからだ。

　今年の10月に行なわれる同プレーオフは、10日に終了した最終予選の各組３、４位になったUAE、カタール、イラク、オマーン、サウジアラビア、インドネシアの６チームが参加。２グループに分かれて総当たり戦を実施し、各組１位が本大会出場権を獲得できる。

　組分けは７月17日に決定するが、実力的にも力のあるカタールとサウジアラビアがホームでできるとなれば、小さくないアドバンテージとなるだろう。

　参加国インドネシアのメディア『Bola Sport』は「この２か国の選出は、AFCが公式に発表する前からすでに論争を巻き起こしていた。その理由は、プレーオフに参加する他の４か国、すなわちインドネシア、イラク、オマーン、UAEが強く反発したためである」と報道。

　別の記事では、「インドネシアのネットユーザーは、サウジアラビアとカタールが開催国に決定したことを受けて大騒ぎとなった」と伝えている。

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　また、韓国のメディア『Xports News』は「『またサウジとカタール？AFCは腐っている！』と批判殺到。予想通り、中東２か国がW杯プレーオフの開催地に決定。中立国でのフェアな競争ではないのか」と疑問を呈している。

「予想はしていたものの、『やりすぎだ』といった反応が出るのも当然だ。懸念が現実になった」

「最終予選が終了した後、プレーオフに出場する国の間では、第３国ではなく、サウジアラビアとカタールが開催国になるのではないかという憶測が広がった。2022年W杯を行なったカタールと34年W杯を開催するサウジアラビアが、オイルマネーとAFC内での影響力などを武器に、プレーオフの開催国になるだろうという分析だった」

　同メディアは「実際、イラク、UAE、インドネシアなどは『自分たちも開催できる』とサウジアラビアとカタールを牽制したが、変化はなかった。（６か国中）FIFAランキングが１位と２位のカタールとサウジアラビアが開催地となり、『本大会出場の２か国はもう決まっているのでは？』という声も上がっている」と続けた。

　当該国で開催されれば異論が出るのは、当然と言えば当然か。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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