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【社長・細貝萌の生き様】国際的な人脈。注視したい6月のウインドー。「ザスパの方がレバークーゼンとの関係は近そうですね(笑)」

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2025年05月29日

現実的に考えるべきは効果的な補強

今は社長業が8割くらいの細貝社長。それでも「GMとして出来る限りのことをやっていくつもり」。写真:元川悦子

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 2025年から沖田優監督を招聘したザスパ群馬は、ボールを丁寧につなぎながら攻撃を仕掛けるアクションサッカーを展開している。

 ここまで13試合を戦って3勝5分け5敗の勝点14で13位と厳しい序盤戦を強いられたが、5月17日の高知ユナイテッドSC戦(2-2)を見ても戦術がかなり浸透。最終ラインを担う阪南大学出身の大卒ルーキー野瀬翔也も「2失点したのは悔しいですけど、内容はかなり良くなっていると思います」と力を込めていた。

 GMを兼務する細貝萌社長も、J3でポゼッション率トップという数字を示しているチームに期待している。

「攻撃面の数字を見ると、かなり良くなっているというのが現場の共通認識です。にもかかわらず、なぜ13位という順位にいるかと言えば、失点が多いから。今の23失点というのは下から3番目で、そこは克服していかなければいけないところですね。

 もちろん1年でJ2復帰という目標は変わっていません。それを目ざしつつ、ボールをつなぐサッカースタイルを成熟させていくのは難易度が高い。それは昨年まで現役選手だった僕自身、よく理解しています。

 なぜそこにこだわるのかと言えば、選手の個々を成長させ、レベルアップさせるため。理想はザスパが昇格して、上のレベルに行くことですけど、選手は2年前にザスパで活躍していた長倉幹樹(現・浦和)みたいに個人昇格していく可能性がある。彼らがどこへ行っても適応できるだけのスキルや適応力を磨いてほしいという思いがあるから、沖田さんも他のコーチも、強化部長の佐藤正美さんもその方向性を推し進めているんです」と、細貝社長は改めて強調する。

“勝利至上主義”でやっていくなら、堅守速攻のスタイルの方が近道だということは、ドイツ・ブンデスリーガ1部で戦い抜いてきた細貝社長が誰よりもよく分かっていること。レバークーゼン時代は主導権を握りながら攻撃を仕掛けるスタイルができていたが、1部残留がミッションのアウクスブルクのようなチームは、失点を減らして確実にポイントを稼いでいくことが最優先課題と位置づけられた。
 
「ブンデスリーガは日本よりも上位と下位の戦い方の違いがハッキリしていて、僕はどちらも経験してきました。ベースを作りやすいのは、シンプルに縦に蹴り出すサッカースタイル。ロングボールを多用して、前へ前へ進んでいく方が選手たちもやりやすいし、主力が引き抜かれた時のダメージも少ないんです。

 それでも、ザスパはそういうスタイルのチームではいけないと僕は思っている。今季から沖田監督たちトップチームのコーチがU-18やU-15を指導するようになっていますけど、技術・戦術的なベースを引き上げることは、クラブの土台を作るうえでも重要なこと。そういうカラーを作っていくために、僕は社長兼GMとして出来る限りのことをやっていくつもりです」と、細貝社長は強い覚悟を今一度、口にした。

 そんな群馬が現実的に考えなければいけないのが、効果的な補強である。2025年は6月にFIFAクラブワールドカップが開催されるため、6月1~10日に特別登録期間が設けられ、さらに7月7日~8月20日には夏のウインドーもオープンする。そこに向けてのアクションは水面下で起こしているはずだ。

「可能であれば、外国人選手をブンデスリーガから1人取ってくるとか、J1・J2の主力級を引き抜くといったことをしたいのですが、資金力やカテゴリー含めて難しい。むしろウチから抜かれてしまう可能性もあるくらいですよ。そういうなかで現実的にどういう選手を取ってくるべきなのか...。それを佐藤さん中心に検討を重ねています。

 僕はGMではありますけど、今は社長業が8割くらいを占めているので、毎日現場にいるわけじゃない。本来のGMなら、試合前日もチームとホテルに前泊して、ホテルでのミーティングにも参加して、すべてを共有すべきなんですが、そこまではできていない。今は佐藤さんに委ねる部分が多くなっています。

 僕個人的な意見を言えば、攻撃的サッカーをやっていくうえで攻撃的な選手が足りないのかなという印象はあります。チームの分析を進め、課題を踏まえながら、アクションを起こすことになりますね」

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