結果としてC・ロナウドの孤立を招いている。

故障者/ポーランド=なし ポルトガル=なし
出場停止/ポーランド=なし ポルトガル=なし

ポーランドに求められるのは、ここまでノーゴールのレバンドフスキ(左)の奮起。ポルトガルは好調カレスマ(右)の起用法がポイントに。(C)Getty Images
EURO2016
準々決勝
6月30日(木)/21:00(日本時間:28:00)/マルセイユ
ポーランド×ポルトガル
主審:フェリックス・ブライヒ(ドイツ)
【注目ポイント】
●双方とも最後の30メートルでの出来が勝負を決する
●ポルトガルはサンチェスとカレスマの起用法が鍵に
●レバンドフスキが当たりを取り戻せるか
【試合展望】
グループステージで白星なしと醜態を晒し、クロアチアとのラウンド・オブ16も大苦戦。ここまで本領を発揮しきれていないポルトガルは、好調ポーランドと対戦するこの準々決勝でも難しい戦いを余儀なくされそうだ。
低調な戦いに終始している最大の要因は、最後の30メートルでのクオリティー不足にある。スムーズな組み立てを見せる反面、モウチーニョの不調もあり2ライン間のスペースを効果的に使えていないばかりか、サイドへと展開してもクロスの精度を欠き、結果としてC・ロナウドの孤立を招いているのだ。この大エースに良い形でボールを運べないようでは、ベスト4は見えてこない。
その意味でも鍵を握るのが、ここまでスーパーサブとして活躍を続けるサンチェスとカレスマの起用法だろう。質の高いドリブルやオフ・ザ・ボールの動きが際立つサンチェスは、中央からの攻撃に推進力と厚みをもたらしうる存在。一方のカレスマは、正確無比の右足のキックを主武器に、直近の2試合で1ゴール・1アシストと勝負強さを見せている。
両者とも調子は上向きで、それぞれどのタイミングで投入するかが戦局を左右するファクターになっても不思議はない。モウチーニョの状態、故障を抱えるA・ゴメスのコンディション次第では、サンチェスを先発で起用しても面白い。
対するポーランドは守勢に回る展開が想定されるが、堅守速攻はお手の物。実際、ここまでわずか1失点と抜群の安定感を誇るうえ、クリホビアクを起点に繰り出すカウンターの切れ味はまずまず。これまで同様に中盤から果敢にプレスをかけてC・ロナウドへのパス供給を絶ち、一気の速攻へとつなげたい。
ポイントとなるのはFW陣の出来だろう。ボール奪取後の素早い展開からブワシュチコフスキやグロシツキ(あるいはカプストカ)がサイドを駆け上がるまではいいが、フィニッシュシーンでレバンドフスキとミリクのシュートミスが目立つのだ。
自慢の堅守でポルトガルの攻撃を封じようとも、チャンスを逃し続けていては、勝機は見えてこない。とくに4試合ノーゴールと不足感の否めないエース、レバンドフスキには奮起が求められる。
いずれにしても、両チームともラストサードでの出来がポイントになるのは間違いなさそうだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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6月30日(木)/21:00(日本時間:28:00)/マルセイユ
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主審:フェリックス・ブライヒ(ドイツ)
【注目ポイント】
●双方とも最後の30メートルでの出来が勝負を決する
●ポルトガルはサンチェスとカレスマの起用法が鍵に
●レバンドフスキが当たりを取り戻せるか
【試合展望】
グループステージで白星なしと醜態を晒し、クロアチアとのラウンド・オブ16も大苦戦。ここまで本領を発揮しきれていないポルトガルは、好調ポーランドと対戦するこの準々決勝でも難しい戦いを余儀なくされそうだ。
低調な戦いに終始している最大の要因は、最後の30メートルでのクオリティー不足にある。スムーズな組み立てを見せる反面、モウチーニョの不調もあり2ライン間のスペースを効果的に使えていないばかりか、サイドへと展開してもクロスの精度を欠き、結果としてC・ロナウドの孤立を招いているのだ。この大エースに良い形でボールを運べないようでは、ベスト4は見えてこない。
その意味でも鍵を握るのが、ここまでスーパーサブとして活躍を続けるサンチェスとカレスマの起用法だろう。質の高いドリブルやオフ・ザ・ボールの動きが際立つサンチェスは、中央からの攻撃に推進力と厚みをもたらしうる存在。一方のカレスマは、正確無比の右足のキックを主武器に、直近の2試合で1ゴール・1アシストと勝負強さを見せている。
両者とも調子は上向きで、それぞれどのタイミングで投入するかが戦局を左右するファクターになっても不思議はない。モウチーニョの状態、故障を抱えるA・ゴメスのコンディション次第では、サンチェスを先発で起用しても面白い。
対するポーランドは守勢に回る展開が想定されるが、堅守速攻はお手の物。実際、ここまでわずか1失点と抜群の安定感を誇るうえ、クリホビアクを起点に繰り出すカウンターの切れ味はまずまず。これまで同様に中盤から果敢にプレスをかけてC・ロナウドへのパス供給を絶ち、一気の速攻へとつなげたい。
ポイントとなるのはFW陣の出来だろう。ボール奪取後の素早い展開からブワシュチコフスキやグロシツキ(あるいはカプストカ)がサイドを駆け上がるまではいいが、フィニッシュシーンでレバンドフスキとミリクのシュートミスが目立つのだ。
自慢の堅守でポルトガルの攻撃を封じようとも、チャンスを逃し続けていては、勝機は見えてこない。とくに4試合ノーゴールと不足感の否めないエース、レバンドフスキには奮起が求められる。
いずれにしても、両チームともラストサードでの出来がポイントになるのは間違いなさそうだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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