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近大附高の“二枚看板”にJスカウトが注目! CB咲本大のボール奪取力はチームメイトが驚くほど! 大型ボランチ廣谷碧斗も台頭

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2025年03月31日

「抜いたと思っても足が出てくる」

近大附の注目株、咲本(左)と廣谷(右)。写真:森田将義

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 今年、Jリーグや大学のスカウトから注目を集めているのが大阪府の近大附高だ。

 視察のターゲットになっているのは昨年、U-17日本代表にも選ばれたDF咲本大(新3年)で183センチの身長を生かした競り合い以上に目を惹くのはボールを奪い取る力。リーチの長さを生かした対応が持ち味で、その守備力はチームメイトが「抜いたと思っても足が出てくる」と驚くほど。スピードも一定以上で、自陣ゴール前で相手に仕事をさせない。

 すでにJクラブが獲得に興味を示しており、今年に入ってからは2チームの練習参加を経験。持ち前のボールハントに手応えを得る一方で、これまで経験したことがないワンランク上のカテゴリーを味わった経験を成長に繋げている。

「外国人選手など、僕より背の高い選手がざらにいる。そういう人たちは腕の使い方が上手くて、ボールが奪えそうな場面でも腕で突き放してくるので奪えない。そうした場面での対処をこれから考えていきたい」

 プロ相手にも確かな自信を手にする反面、良さが見えにくい点が彼の悩みかもしれない。闘志を前面に押し出すタイプでなければ、派手なボールの奪い方をするタイプでもない。淡々とマイボールにする職人気質のセンターバックで、「じっくり見てもらえれば、凄い選手だと分かってもらえるタイプ」と評するのは寺師悠斗監督だ。

 1月に行なわれたU-17高校選抜の候補合宿でも同様で、本人は確かな手応えを掴みながらも、最終メンバーには選ばれなかった。「高校選抜などレベルが高い中でプレーさせてもらったなかでも、同世代の選手には負けたくない」と口にする咲本は、「誰からも認められる選手にならなければいけない」という寺師監督のアドバイスを受けて、進化を遂げつつある。

 3月25日から28日にかけて行なわれた「PUMA CUP U-17 in SAKAI」では、「チームが楽になるので意識している」と前に出て相手ボールを奪い取る回数が増加。主将を託されたこともあって、ピッチ内外でコミュニケーションを取る場面が目立つようになってきた。より“分かりやすい選手”になることができれば注目度はさらに高まるだろう。
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 スカウトが視察に訪れた際、お目当ての選手とは別の選手が目に留まるケースは珍しくない。プロ注目選手が一人いれば視察の数も増え、チームメイトの刺激にもなる。今年の近大附も例に漏れず、もう一人の注目株が台頭している。

「大がいることでスカウトマンが来てくれる。そこで身長がある選手がいると見てもらえるので、凄く刺激になっています」と口にするMF廣谷碧斗(新3年)だ。

 身長は咲本を凌ぐ189センチの大型ながら、機動力も十分。中学時代はベンチで、近大附入学後もAチームに関われずにいたが、2年生の夏にFWからボランチにコンバートされると、秘めた才能が開花する。高さを生かした跳ね返しで中盤のフィルター役になりつつ、対人の強さを発揮し、セカンドボールを回収できるのが彼の強みで、ピッチで存在感を示している。

 咲本目当てで訪れたスカウトの心を掴み、今年に入ってからは関東の大学だけでなく、咲本とともにJクラブの練習参加を経験。「俺もやれるんだと思えたし、自分の強みも生かせる部分が多かったので自信が付いた」ことで成長速度はさらに増している。

「PUMA CUP U-17 in SAKAI」では圧倒的な中盤での回収力を発揮するだけでなく、神村学園高相手に2点をマーク。そのパフォーマンスは訪れた大学のスカウトの多くが、名前を挙げるほどだった。

「中盤で廣谷が尽く跳ね返してくれるし、かわされても大がいる。今年のチームはそう簡単にはやられない」

 こう寺師監督が目を細める通り、今年の近大附属は二枚看板の存在が目を惹くが、攻撃にも元ジュビロ磐田の川田浩二氏を父に持つ技巧派ドリブラーのMF川田太陽(新3年)がいる。彼も今年に入って違いを見せているアタッカーだ。今年の近大附はそうした外からの刺激を上手くプラスに変えて、インターハイと選手権の全国大会出場を狙っている。
 
取材・文●森田将義

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