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山根永遠の気遣いと男気。期待の新戦力が溶け込めるように。「来てくれた以上、チームのために戦ってくれると信じている」【横浜FC】

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年03月25日

後ろから抱き抱えて、上下左右に激しく揺さぶる

在籍4年目の山根。サイドで攻守の両局面でタフに戦うダイナモだ。(C)SOCCER DIGEST

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 シーズン開幕後に、完全移籍で横浜FCに加入した山田康太。ある日の練習後、25歳のアタッカーを報道陣が取り囲むと、その後ろを通る山根永遠が茶々を入れる。その場がフッと和む。

 山田は6節・C大阪戦で先発すると、27分にさっそく移籍後初ゴール。2-0の勝利に貢献した。53分に追加点を奪ったのは山根だ。古巣相手に鮮烈なボレーシュートで今季初弾をマークした。

 試合後にはファン・サポーターの前で、山根が山田を後ろから抱き抱えて、上下左右に激しく揺さぶる。楽しげなセレブレーションだ。ひとしきり喜んだあと、山田が山根の頭をペチンとはたく。2人とも満面の笑顔だ。

 期待のニューカマーが早くチームに馴染めるように。そんな配慮が、山根の振る舞いからは伝わってくる。実際、本人はどう思っているのか。

「契約が決まって、うちに入ってくれた。山田康太にとっても入りやすい環境というか、ファン・サポーターの方にしても、親しみやすい関係性があったほうがいいかなと」
【動画】山根が山田を後ろから抱っこ! 歓喜のセレブレーション
 山根は「別に、やらなくてもいいとは思うんですけど」と自らの行動を振り返る。それでも「自分が懸け橋になれたらなって感じ」で、率先して「うまくイジるじゃないけど、中に引き込めれば」とも考えている。

 誰もができることでもない。でも、なぜ山根はそれをやるのか。「正直、そんな理由はないんですよ」と言うが、次のようにも話してくれた。

「チームもJ2で1位になっていて、昇格が見えてきている時に、僕は加入(22年8月)したんですけど、最初はけっこう、その時は人見知りで、なかなか溶け込めなかった半年間でもあった。そういうのがもしかしたら、心の中であって、(山田を)チームに溶け込ませるというか、そういうのも大事なのかもしれないとも思っていたのかな」

 何よりも、山根は「本当に良い戦力」と山田に期待している。「来てくれた以上は、チームのために戦ってくれると信じている」。

 山根の気遣いと男気は、横浜FCの1つの強みだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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