これほど輝いた試合を私は見たことがない
日本がホームでバーレーンを2-0で下して、8大会連続8度目のワールドカップ出場を決めた。予選3試合を残してのワールドカップ出場は史上最速だ。
立役者は、長丁場の戦いをキャプテンとしてチームをまとめた遠藤航になるだろうが、バーレーン戦のMVPは久保建英で誰も異論はないはずだ。
前半、日本はバーレーンの強固な守備を崩せず、試合はスコアレスで折り返した。なかなか決定機を作れないなかで、66分に均衡を破る。お膳立てしたのは久保。上田綺世からの縦パスを受けると、相手DFをひきつけて鎌田大地に「どうぞ決めてください」と言わんばかりのラストパスを供給した。
ハイライトは87分。左CKのショートコーナーからエリア内に侵入。角度のないところからキーパーの動きを見て、キーパーの脇を抜く技ありシュートを決めて、勝負を決定づけた。
簡単そうに見えるが難しいフィニッシュだ。ドリブルしながらキーパーの動きを冷静に見極め、クロスかシュートかの選択を判断し、狙いを定めた場所にシュートする。一連の流れを見ても、絶対的な技術がなければ決められない。
久保のゴールは、日本代表では昨年9月の最終予選・中国戦以来となったが、久保がこれほど輝いた試合を私は見たことがない。
10代の頃から、ずっと久保は日本代表を背負うべきタレントとして注目されていた。しかし今回の最終予選では、ここまでの7試合のうちスタメンは4試合だけで、決して不動のレギュラーではなかった。
元々、日本にはメッシやクリロナのような“キング”は存在しないが、この日の久保は「自由」を与えられたら、このくらいはできることを証明した。
立役者は、長丁場の戦いをキャプテンとしてチームをまとめた遠藤航になるだろうが、バーレーン戦のMVPは久保建英で誰も異論はないはずだ。
前半、日本はバーレーンの強固な守備を崩せず、試合はスコアレスで折り返した。なかなか決定機を作れないなかで、66分に均衡を破る。お膳立てしたのは久保。上田綺世からの縦パスを受けると、相手DFをひきつけて鎌田大地に「どうぞ決めてください」と言わんばかりのラストパスを供給した。
ハイライトは87分。左CKのショートコーナーからエリア内に侵入。角度のないところからキーパーの動きを見て、キーパーの脇を抜く技ありシュートを決めて、勝負を決定づけた。
簡単そうに見えるが難しいフィニッシュだ。ドリブルしながらキーパーの動きを冷静に見極め、クロスかシュートかの選択を判断し、狙いを定めた場所にシュートする。一連の流れを見ても、絶対的な技術がなければ決められない。
久保のゴールは、日本代表では昨年9月の最終予選・中国戦以来となったが、久保がこれほど輝いた試合を私は見たことがない。
10代の頃から、ずっと久保は日本代表を背負うべきタレントとして注目されていた。しかし今回の最終予選では、ここまでの7試合のうちスタメンは4試合だけで、決して不動のレギュラーではなかった。
元々、日本にはメッシやクリロナのような“キング”は存在しないが、この日の久保は「自由」を与えられたら、このくらいはできることを証明した。
ワールドカップ出場を決める大事な試合で、しっかりと結果を残したことで彼自身も自信をつけたはずだし、これから日本はようやく「久保のチーム」になるのではないか。
日本がワールドカップで結果を残すなら、久保のような「個」がもっと必要だろう。それは次の課題となるが、バーレーン戦は個人に目を向ければ久保の存在が際立った一方、チーム全体を見れば褒めるべき点は多くない。
前提として、ホームゲームながら個々のコンディションは日本よりバーレーンの方がよく見えたし、特に前半の日本は全体的に堅かった印象だ。
停滞した流れを変えたのは森保一監督の采配で、63分に鎌田と伊東を投入すると、その交代策がハマり、3分後に鎌田の先制ゴールが生まれている。
また、3バックのビルドアップがセーフティすぎたのもいただけない。
3バックの両サイドはビルドアップの生命線だ。なぜなら、4バックに比べてパスの選択肢が増えるからだ。具体的に言えば、4バックのサイドバックのパスコースは最終ライン、ボランチ、アウトサイド、フォワードの4つだが、3バックのサイドは最終ライン、ボランチ、アウトサイド、シャドー、フォワードの5つとなる。
バーレーン戦でビルドアップの出発点となる役割を担ったのは、左は伊藤洋輝、右は瀬古歩夢だ。2人とも対人プレーは問題ないが、選ぶパスは後ろや横ばかり。伊藤は相手の動きに合わせてパスを出しづらそうで、自信なさげにプレーしていたように見えた。瀬古はそもそもパスの精度がそこまで高くなく、受け手も難しさを感じていたのではないだろうか。
【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 2選手に7点台の高評価。MOMは1G1Aの20番
日本がワールドカップで結果を残すなら、久保のような「個」がもっと必要だろう。それは次の課題となるが、バーレーン戦は個人に目を向ければ久保の存在が際立った一方、チーム全体を見れば褒めるべき点は多くない。
前提として、ホームゲームながら個々のコンディションは日本よりバーレーンの方がよく見えたし、特に前半の日本は全体的に堅かった印象だ。
停滞した流れを変えたのは森保一監督の采配で、63分に鎌田と伊東を投入すると、その交代策がハマり、3分後に鎌田の先制ゴールが生まれている。
また、3バックのビルドアップがセーフティすぎたのもいただけない。
3バックの両サイドはビルドアップの生命線だ。なぜなら、4バックに比べてパスの選択肢が増えるからだ。具体的に言えば、4バックのサイドバックのパスコースは最終ライン、ボランチ、アウトサイド、フォワードの4つだが、3バックのサイドは最終ライン、ボランチ、アウトサイド、シャドー、フォワードの5つとなる。
バーレーン戦でビルドアップの出発点となる役割を担ったのは、左は伊藤洋輝、右は瀬古歩夢だ。2人とも対人プレーは問題ないが、選ぶパスは後ろや横ばかり。伊藤は相手の動きに合わせてパスを出しづらそうで、自信なさげにプレーしていたように見えた。瀬古はそもそもパスの精度がそこまで高くなく、受け手も難しさを感じていたのではないだろうか。
【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 2選手に7点台の高評価。MOMは1G1Aの20番