好機を増やすのは先制点を奪われてからの時間帯
9季ぶりにJ2での戦いに挑み、1年でのJ1復帰を目ざしながらも開幕4連敗。岩政大樹新監督が就任しての札幌の船出は、あまりにも厳しいものとなった。
岩政監督は指揮官として初挑戦となるJ2を「J1のように個性の強い選手が揃うリーグではないので、そのぶん監督の色が出やすく、それぞれのチームのスタイルも出やすい傾向のリーグだと思う」と評している。実際にここまで対戦した大分、熊本、山口、千葉は前年から監督が代わっておらず、チームとして局面ごとのやるべきことがすでにある程度、十分な共通理解がなされている相手ばかりだった。
どの相手も“個人昇格”的に選手が引き抜かれるなどで顔ぶれの変化はあるが、普通に考えてオフの補強には指揮官の意向が汲まれていると考えるべき。一方で札幌は、これは降格チームにありがちな傾向だが、前年の残留争いのなかで積極補強をしたがゆえに、保有人数が膨れ上がり、A契約枠や予算との兼ね合いで人員整理が主な編成作業となってしまった。
今季の新加入選手は、2年前から加入が内定していた木戸柊摩(←大体大)と、今年1月に入ってから古巣復帰が発表された高嶺朋樹(←コルトレイク/ベルギー)のみ。新監督のリクエストによる補強はほぼなく、ポジションバランスも整えきれていない。
監督を交代したのが4チームのみという今季J2のなかで、コーチからの昇格ではない新監督が与えられた戦力の見極めからの着手となれば、そのスタート地点は他チームよりも後方となる。
岩政監督は指揮官として初挑戦となるJ2を「J1のように個性の強い選手が揃うリーグではないので、そのぶん監督の色が出やすく、それぞれのチームのスタイルも出やすい傾向のリーグだと思う」と評している。実際にここまで対戦した大分、熊本、山口、千葉は前年から監督が代わっておらず、チームとして局面ごとのやるべきことがすでにある程度、十分な共通理解がなされている相手ばかりだった。
どの相手も“個人昇格”的に選手が引き抜かれるなどで顔ぶれの変化はあるが、普通に考えてオフの補強には指揮官の意向が汲まれていると考えるべき。一方で札幌は、これは降格チームにありがちな傾向だが、前年の残留争いのなかで積極補強をしたがゆえに、保有人数が膨れ上がり、A契約枠や予算との兼ね合いで人員整理が主な編成作業となってしまった。
今季の新加入選手は、2年前から加入が内定していた木戸柊摩(←大体大)と、今年1月に入ってから古巣復帰が発表された高嶺朋樹(←コルトレイク/ベルギー)のみ。新監督のリクエストによる補強はほぼなく、ポジションバランスも整えきれていない。
監督を交代したのが4チームのみという今季J2のなかで、コーチからの昇格ではない新監督が与えられた戦力の見極めからの着手となれば、そのスタート地点は他チームよりも後方となる。
新体制となった降格チームがスロースタートとなるのは、良し悪しは別として不自然なことでは決してない。個々の技量が多少上回ったからといって、ただちに好成績につながるほど簡単な競技ではないことは、ほとんどの人が知っているだろう。
もちろん、それが言い訳になる世界ではない。しかし、結果的に前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制時から抱えていた、専門のCBが足りないという状況は変わらず。シュートレンジまで持ち込まれた際の守備が甘く、相手の狙い通りにフィニッシュされての失点が目立つし、多用されるロングボール対応のところでもパワー不足が否めない。
当然のことながら、勝っても課題があり、負けても何かしら収穫があるのがスポーツだ。どの試合でも選手たちが「後半は良い形が作れていた」と話すように、手応えはあるのだろう。だが、札幌が好機を増やしていたのはほとんどが先制点を奪われてからの時間帯であり、リードを得た相手が引き気味になっていた。
良い形が増えるのは試合展開としては普通の流れだ。負けている側は前がかりになるため、結果的に敗戦チームのボール保持率が上回ることも一般的である。それらを踏まえると、良い形を作れていたことが確かな好材料だったとするには、やはり今後の試合結果で示すしかない。
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
もちろん、それが言い訳になる世界ではない。しかし、結果的に前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制時から抱えていた、専門のCBが足りないという状況は変わらず。シュートレンジまで持ち込まれた際の守備が甘く、相手の狙い通りにフィニッシュされての失点が目立つし、多用されるロングボール対応のところでもパワー不足が否めない。
当然のことながら、勝っても課題があり、負けても何かしら収穫があるのがスポーツだ。どの試合でも選手たちが「後半は良い形が作れていた」と話すように、手応えはあるのだろう。だが、札幌が好機を増やしていたのはほとんどが先制点を奪われてからの時間帯であり、リードを得た相手が引き気味になっていた。
良い形が増えるのは試合展開としては普通の流れだ。負けている側は前がかりになるため、結果的に敗戦チームのボール保持率が上回ることも一般的である。それらを踏まえると、良い形を作れていたことが確かな好材料だったとするには、やはり今後の試合結果で示すしかない。
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