EURO2016
グループD3節
6月21日(火)/21:00(日本時間:28:00)/ランス
チェコ×トルコ
主審:ウィリアム・コラム(スコットランド)
【注目ポイント】
●トルコの2列目にテコ入れはあるのか
●ロシツキの故障でチェコの戦術変更も
【試合展望】
予選でも同組となった両チーム。ともにアウェーで勝利を挙げて1勝1敗だった。グループステージ突破にはともに勝点3が必要で、白熱した好勝負が期待される。
連敗で後がないトルコで深刻なのが、2列目の低調ぶりだ。とりわけ元気がないのが大黒柱のアルダで、味方のサポーターからブーイングを浴びせられるほど。キャプテンの復調なくして、好調チェフを中心とするチェコの守備陣は崩せないだろう。無得点の攻撃を活性化させるには、ここまで出場機会の少ないオルジャイ、マッリ、エムレ・モルらを起用するのも手段だ。
一方のチェコは17日のクロアチア戦で終了間際に追い付き、何とか連敗を免れた。しかし、その試合でロシツキが太腿を負傷し、今大会中の復帰が絶望に。攻撃の核を失ったうえ、クロアチアにビルドアップのミスを突かれて2失点を喫したこともあり、ショートパスにこだわらず、ネチド(あるいはショコダ)という長身FW目がけてロングボールを放り込む戦術へ変更する可能性もある。
決勝トーナメント進出を懸けた第3戦での対戦というシチュエーションは、EURO2008の時と同じだ。その試合で、75分から2点差をひっくり返されるという大逆転負けを喫しているチェコにとって、いわば恰好のリベンジの場。とくに失点に繋がるファンブルを犯している守護神チェフは、並々ならぬ思いがあるはずだ。
【回想】EURO2008の「ミラクル・トルコ」
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部