レオナルドに話を聞く「本当に参考になりました」
小笠原満男、本山雅志、曽ケ端準らとともに、1998年に鹿島アントラーズ入りし、黄金期を作った中田浩二フットボールダイレクター。ご存じの通り、彼は2014年の現役引退後、9年間は鹿島のクラブ・リレーションズ・オフィサーとしてビジネス・事業部門で働きながら、メディア露出なども積極的に手がけていた。
その中田氏から「今年から強化の仕事をするから、メディアの仕事は全て区切りをつけた」と直々に聞いたのが、ちょうど1年前。石井正忠、大岩剛、相馬直樹、岩政大樹といったレジェンド指揮官が次々とチームを離れていくなか、クラブとしても「OBの力をもっと有効活用しなければいけない」という危機感があって、強化部入りの流れになったのだろう。
それからわずか10か月後の2024年10月。吉岡宗重FDの後を引き継ぐことになったわけだが、就任当初、本人は「早すぎるよね(苦笑)」と本音を吐露したことがあった。だが、重責を担った以上、やるべきことを進めなければいけない。まず鬼木達監督の招聘に動き、レオ・セアラや小池龍太らの獲得交渉も率先して進めたわけだが、昨年末から今年にかけてのドタバタぶりは凄まじいものがあったようだ。
「正直言うと、僕個人的にはGMよりもCROとして活動したいと思っていました。でも昨年頭に強化に来ることになり、途中でFDになった。実際に仕事を始めてみると、本当にやることが多いなと痛感しましたね。
選手時代は練習や試合といった自分のやるべきことだけを考えていれば良かったけど、チームを見なきゃいけないし、ピッチ上のことだけをやっていればいいわけでもない。編成に関しては、年末年始に関係なく代理人と交渉したりしていました。
だから、(母校の)帝京高校が15年ぶりに出た高校サッカー選手権の応援にも行けなかった(苦笑)。鹿島の先輩の本田(泰人)さんから、OB会長をやっているので、『お前も来い』と言われましたけど、難しかったですね」と、彼は初めての仕事に苦慮しつつも、鹿島を前向きな方向へ導こうと全力で取り組んでいる。
その中田氏から「今年から強化の仕事をするから、メディアの仕事は全て区切りをつけた」と直々に聞いたのが、ちょうど1年前。石井正忠、大岩剛、相馬直樹、岩政大樹といったレジェンド指揮官が次々とチームを離れていくなか、クラブとしても「OBの力をもっと有効活用しなければいけない」という危機感があって、強化部入りの流れになったのだろう。
それからわずか10か月後の2024年10月。吉岡宗重FDの後を引き継ぐことになったわけだが、就任当初、本人は「早すぎるよね(苦笑)」と本音を吐露したことがあった。だが、重責を担った以上、やるべきことを進めなければいけない。まず鬼木達監督の招聘に動き、レオ・セアラや小池龍太らの獲得交渉も率先して進めたわけだが、昨年末から今年にかけてのドタバタぶりは凄まじいものがあったようだ。
「正直言うと、僕個人的にはGMよりもCROとして活動したいと思っていました。でも昨年頭に強化に来ることになり、途中でFDになった。実際に仕事を始めてみると、本当にやることが多いなと痛感しましたね。
選手時代は練習や試合といった自分のやるべきことだけを考えていれば良かったけど、チームを見なきゃいけないし、ピッチ上のことだけをやっていればいいわけでもない。編成に関しては、年末年始に関係なく代理人と交渉したりしていました。
だから、(母校の)帝京高校が15年ぶりに出た高校サッカー選手権の応援にも行けなかった(苦笑)。鹿島の先輩の本田(泰人)さんから、OB会長をやっているので、『お前も来い』と言われましたけど、難しかったですね」と、彼は初めての仕事に苦慮しつつも、鹿島を前向きな方向へ導こうと全力で取り組んでいる。
そういうなかで、昨年11月に来日したレオナルドと話ができたのは、新人FDにとっての貴重な時間になった。レオナルドは引退後、ミランやパリ・サンジェルマンで強化トップを経験。成功も失敗も味わってきた。その先人から「どうすればクラブがうまく回るか」を過去の事例を交えて聞くことができたのは、強化という仕事を進めていくうえでの糧になったようだ。
「レオナルドとの話の内容は、具体的には言えないですけど、ミランやパリのようなクラブで強化トップがどう動いていたのかを聞くことができたのは、本当に参考になりました。
鹿島の場合は、まだ確固たる方向性がない状態。オニさんとは一緒に仕事を進めていけるという意味で心強いですね」と中田FDはしみじみと語る。
「鹿島が目ざすべきスタイル」を確立させていくために、今年からはクラブアドバザーのジーコにも、よりフットボール領域で深く関わってもらうことになったという。
「日々の練習ももっと見てもらう形になると思いますし、試合は昨年も帯同されていましたけど、何かあればより密にコミュニケーションを取っていく形になると思います。それはオニさんやコーチングスタッフにもそうですし、選手たちにもアプローチしてもらうことになると思う。より踏み込んだ形で関わってもらうことで、良い影響を与えてくれると期待しています」と、中田FDはクラブの象徴でもある偉大なレジェンドの力も借りながら、迅速に再建を進めていく構えだ。
【画像】”最強鹿島”の構築を目指す鹿島アントラーズのトレーニングに潜入!
「レオナルドとの話の内容は、具体的には言えないですけど、ミランやパリのようなクラブで強化トップがどう動いていたのかを聞くことができたのは、本当に参考になりました。
鹿島の場合は、まだ確固たる方向性がない状態。オニさんとは一緒に仕事を進めていけるという意味で心強いですね」と中田FDはしみじみと語る。
「鹿島が目ざすべきスタイル」を確立させていくために、今年からはクラブアドバザーのジーコにも、よりフットボール領域で深く関わってもらうことになったという。
「日々の練習ももっと見てもらう形になると思いますし、試合は昨年も帯同されていましたけど、何かあればより密にコミュニケーションを取っていく形になると思います。それはオニさんやコーチングスタッフにもそうですし、選手たちにもアプローチしてもらうことになると思う。より踏み込んだ形で関わってもらうことで、良い影響を与えてくれると期待しています」と、中田FDはクラブの象徴でもある偉大なレジェンドの力も借りながら、迅速に再建を進めていく構えだ。
【画像】”最強鹿島”の構築を目指す鹿島アントラーズのトレーニングに潜入!