不動と言えるのは2年連続得点王と再加入の守護神
新システムの3-4-2-1は機能するのか。最大の焦点は今季の横浜の明暗を分けるポイントになるだろう。
スティーブ・ホーランド監督は始動日から一貫してこのシステムを採用。主に守備面の整備に力を注いできた。昨季以前と同じように前線からのハイプレスを基本線とするが、一方で状況を見極めながらミドルブロックとローブロックを使い分ける。「守備になった時はシンプルに枚数を割いて守れるメリットがある」と語ったのは、ウイングバックを務める永戸勝也だ。
その永戸と鈴木冬一、そして反対サイドの井上健太と宮市亮が先発の座を激しく争っている。それぞれが異なる特徴を持つだけに使い分けも重要になる。プレシーズンの段階では永戸と井上がスタメンに近い存在だが、パフォーマンス次第ですぐに序列の入れ替わりがあっても不思議ではない。
もし懸案事項を挙げるとすれば、顔ぶれが大きく入れ替わったセンターバックの陣容になる。エドゥアルド、畠中槙之輔、上島拓巳という近年の主力選手たちが揃って退団し、システム変更にもトライしている。
本来ならば3バック中央に入ると目された新加入のトーマス・デンが、宮崎キャンプ終盤に負傷したのも大きな誤算だ。バックアッパーの山村和也も離脱しているため、特別指定選手の諏訪間幸成を抜てきする一手が視野に入る。強さや高さはプロと遜色ないレベルで、プロデビューの舞台が開幕戦になっても驚けない。
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スティーブ・ホーランド監督は始動日から一貫してこのシステムを採用。主に守備面の整備に力を注いできた。昨季以前と同じように前線からのハイプレスを基本線とするが、一方で状況を見極めながらミドルブロックとローブロックを使い分ける。「守備になった時はシンプルに枚数を割いて守れるメリットがある」と語ったのは、ウイングバックを務める永戸勝也だ。
その永戸と鈴木冬一、そして反対サイドの井上健太と宮市亮が先発の座を激しく争っている。それぞれが異なる特徴を持つだけに使い分けも重要になる。プレシーズンの段階では永戸と井上がスタメンに近い存在だが、パフォーマンス次第ですぐに序列の入れ替わりがあっても不思議ではない。
もし懸案事項を挙げるとすれば、顔ぶれが大きく入れ替わったセンターバックの陣容になる。エドゥアルド、畠中槙之輔、上島拓巳という近年の主力選手たちが揃って退団し、システム変更にもトライしている。
本来ならば3バック中央に入ると目された新加入のトーマス・デンが、宮崎キャンプ終盤に負傷したのも大きな誤算だ。バックアッパーの山村和也も離脱しているため、特別指定選手の諏訪間幸成を抜てきする一手が視野に入る。強さや高さはプロと遜色ないレベルで、プロデビューの舞台が開幕戦になっても驚けない。
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左CBはこちらも新加入のジェイソン・キニョーネスが有力。対人守備に強く、フィットすれば間違いなく戦力になる。それを追うのが左利きの渡邊泰基だ。右CBは松原健とインドネシア代表のサンディ・ウォルシュの一騎打ち。ただし後者は加入から間もないため、実績と経験に勝る前者が先発に名を連ねるか。
最終ラインの前で防波堤となってオフェンス陣とのパイプ役となるボランチは、昨夏に加入したジャン・クルードが評価を上げている。もともと持っている資質とスケール感は他の追随を許さない。長いリーチを活かしてボールを刈り取る力にも優れ、鉄板コンビだった喜田拓也と渡辺皓太に割って入りそうだ。
2シャドーのポジションも激戦区だ。ここまでの練習試合では主にヤン・マテウスと遠野大弥をセット起用してきたが、エウベルや天野純の個性も捨てがたい。スターターとゲームチェンジャーの役割分担が重要で、指揮官の采配センスが問われるセクションになる。
現時点で不動と言える存在は、最前線に君臨する2年連続得点王のアンデルソン・ロペス、そして再加入となったGK朴一圭くらい。攻守の軸として期待される2選手が安定して力を発揮すれば、横浜の順位は自ずと上がっていく。
しかしながら開幕時点で高い完成度を求めるのは酷かもしれない。監督、選手、そして強化体制と様変わりしたシーズンなのだから、目先の結果だけを追い求め過ぎてはいけない。ACLEを含めた公式戦を戦いながら練度を上げ、徐々に成熟を図っていくべきだ。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
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最終ラインの前で防波堤となってオフェンス陣とのパイプ役となるボランチは、昨夏に加入したジャン・クルードが評価を上げている。もともと持っている資質とスケール感は他の追随を許さない。長いリーチを活かしてボールを刈り取る力にも優れ、鉄板コンビだった喜田拓也と渡辺皓太に割って入りそうだ。
2シャドーのポジションも激戦区だ。ここまでの練習試合では主にヤン・マテウスと遠野大弥をセット起用してきたが、エウベルや天野純の個性も捨てがたい。スターターとゲームチェンジャーの役割分担が重要で、指揮官の采配センスが問われるセクションになる。
現時点で不動と言える存在は、最前線に君臨する2年連続得点王のアンデルソン・ロペス、そして再加入となったGK朴一圭くらい。攻守の軸として期待される2選手が安定して力を発揮すれば、横浜の順位は自ずと上がっていく。
しかしながら開幕時点で高い完成度を求めるのは酷かもしれない。監督、選手、そして強化体制と様変わりしたシーズンなのだから、目先の結果だけを追い求め過ぎてはいけない。ACLEを含めた公式戦を戦いながら練度を上げ、徐々に成熟を図っていくべきだ。
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