注目はコールマンとヴェルトンゲンの攻防

故障者/ベルギー=ウェストウッド アイルランド=ウォルターズ
出場停止/ベルギー=なし アイルランド=なし

敗北が許されないベルギーは、アザール(左)をはじめ攻撃陣の奮起が望まれる。アイルランドはサイドアタックに活路を見出したい。鍵を握るのは右SBのコールマン(右)だ。(C)Alberto LINGRIA,Getty Images
EURO2016
グループE2節
6月18日(土)/15:00(日本時間:22:00)/ボルドー
ベルギー×アイルランド
主審:ジュネイト・チャクル(トルコ)
【注目ポイント】
●ベルギーは負ければ1、2位通過の可能性が消滅
●初戦で精彩を欠いたベルギー攻撃陣のメンバー構成
●アイルランドはウォルターズ欠場の穴をどう埋めるか
【試合展望】
初戦を落としているベルギーは、早くも追い込まれた。仮にこのアイルランド戦を落とした場合、1位、2位通過の可能性が消える。
奮起が望まれるのは、イタリア戦で完封された攻撃陣だ。豪華なタレントを擁しながら、アタッキングサードの仕掛けは個人技頼みで機能性に乏しく、的が絞りやすい。14年ワールドカップで露呈した課題が、改善されていない印象だ。
システムは引き続き4-2-3-1が有力。ただ、2列目は顔ぶれを改める可能性がある。初戦でトップ下を務めたフェライニは、高さとパワーこそ十二分ながら、機動力や細かいコンビネーションプレーを得意とせず、崩しの局面で攻撃をスローダウンさせていた。この試合ではデ・ブルイネを右サイドからトップ下に回し、空いた右サイドは新進気鋭のカラスコや技巧派のメルテンスを先発させるかもしれない。
ルカクとデ・ブルイネが精彩を欠いたイタリア戦と同様、アザールのドリブルに頼る単調な攻撃を繰り返すようなら、粘り強さに定評のあるアイルランドの堅守に最後まで苦しむだろう。
そのアイルランドは、不動の主軸のひとり、FWウォルターズの欠場(アキレス腱の負傷)が小さくない痛手。運動量が豊富で、守備にも貢献できるキーマンの穴をどうカバーするかが最大のポイントだ。
初戦のスウェーデン戦は、そのウォルターズを本来の2列目右サイドではなく、前線に上げてロングと2トップを組ませた4-3-1-2でまずまずの内容だった。システムを含め、オニール監督の対応が鍵を握る。
FW陣はキーンもコンディションに不安があるため、システムはおそらく1トップの4-2-3-1が有力。初戦は左SBを務めたブレイディを2列目左サイドに上げ、左SBにウォード。マクリーンを左翼に入れる選択肢もあるが、このアタッカーはベンチの切り札として使うほうが効果的だけに、後半に投入か。
得意のサイドアタックで、専門家ではないベルギーの両SBを押し込んで主導権を握れば、勝機は十分にある。キレのある攻撃参加が持ち味のコールマンを擁する右サイドが、とくにポイントだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
【ベルギー代表名鑑】選手&監督のデータ&情報が満載!
【アイルランド代表名鑑】選手&監督のデータ&情報が満載!
命運を握るレフェリーにも注目!/ジュネイト・チャクル
ボルドーとヌボー・スタッド・ド・ボルドーの覚えておきたい歴史や文化
グループE2節
6月18日(土)/15:00(日本時間:22:00)/ボルドー
ベルギー×アイルランド
主審:ジュネイト・チャクル(トルコ)
【注目ポイント】
●ベルギーは負ければ1、2位通過の可能性が消滅
●初戦で精彩を欠いたベルギー攻撃陣のメンバー構成
●アイルランドはウォルターズ欠場の穴をどう埋めるか
【試合展望】
初戦を落としているベルギーは、早くも追い込まれた。仮にこのアイルランド戦を落とした場合、1位、2位通過の可能性が消える。
奮起が望まれるのは、イタリア戦で完封された攻撃陣だ。豪華なタレントを擁しながら、アタッキングサードの仕掛けは個人技頼みで機能性に乏しく、的が絞りやすい。14年ワールドカップで露呈した課題が、改善されていない印象だ。
システムは引き続き4-2-3-1が有力。ただ、2列目は顔ぶれを改める可能性がある。初戦でトップ下を務めたフェライニは、高さとパワーこそ十二分ながら、機動力や細かいコンビネーションプレーを得意とせず、崩しの局面で攻撃をスローダウンさせていた。この試合ではデ・ブルイネを右サイドからトップ下に回し、空いた右サイドは新進気鋭のカラスコや技巧派のメルテンスを先発させるかもしれない。
ルカクとデ・ブルイネが精彩を欠いたイタリア戦と同様、アザールのドリブルに頼る単調な攻撃を繰り返すようなら、粘り強さに定評のあるアイルランドの堅守に最後まで苦しむだろう。
そのアイルランドは、不動の主軸のひとり、FWウォルターズの欠場(アキレス腱の負傷)が小さくない痛手。運動量が豊富で、守備にも貢献できるキーマンの穴をどうカバーするかが最大のポイントだ。
初戦のスウェーデン戦は、そのウォルターズを本来の2列目右サイドではなく、前線に上げてロングと2トップを組ませた4-3-1-2でまずまずの内容だった。システムを含め、オニール監督の対応が鍵を握る。
FW陣はキーンもコンディションに不安があるため、システムはおそらく1トップの4-2-3-1が有力。初戦は左SBを務めたブレイディを2列目左サイドに上げ、左SBにウォード。マクリーンを左翼に入れる選択肢もあるが、このアタッカーはベンチの切り札として使うほうが効果的だけに、後半に投入か。
得意のサイドアタックで、専門家ではないベルギーの両SBを押し込んで主導権を握れば、勝機は十分にある。キレのある攻撃参加が持ち味のコールマンを擁する右サイドが、とくにポイントだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
【ベルギー代表名鑑】選手&監督のデータ&情報が満載!
【アイルランド代表名鑑】選手&監督のデータ&情報が満載!
命運を握るレフェリーにも注目!/ジュネイト・チャクル
ボルドーとヌボー・スタッド・ド・ボルドーの覚えておきたい歴史や文化