長期離脱した時間は決して無駄ではなかった
2016年以来のJ1タイトル奪還を目ざす鹿島アントラーズが1月25日、12日間の宮崎キャンプを打ち上げた。
最終日は今季J1初参戦するファジアーノ岡山との練習試合(45分×4本)を消化したが、鈴木優磨、レオ・セアラ、柴崎岳ら主力組が出た1本目にいきなり3失点。そして2本目も失点し、一時は0-4という苦境に陥ったという。
そこから知念慶や17歳の新星・徳田誉らがゴールし、最終的には3-4まで追い上げたが、指揮官が目ざすボールを握って敵を凌駕するスタイルの完成には、まだまだ時間がかかりそうな雲行きだ。
こうしたなか、朗報と言えるのは、昨年9月に右膝外側半月板損傷でシーズン終盤を棒に振った濃野公人が実戦復帰したこと。2024年のベストイレブンに選ばれた大卒2年目の右サイドバックは、今季の始動には間に合ったものの、宮崎キャンプ中の練習で脳震盪を起こし、ロアッソ熊本戦、ツエーゲン金沢戦は欠場していた。
「岡山戦は今年初めての対外試合。昨年3か月離脱していて、焦ってはいないですけど、楽観視しながらも頑張りたいと思っています」と試合前日の24日、彼は前向きにコメントしていた。
実際のゲームでは、チーム全体が予想以上に機能せず、不完全燃焼感が強かっただろうが、2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦まで3週間ある。そこに向けて、本拠地に戻ってから一気にギアを上げていくしかない。
「3か月間、サッカーができない状況というのは人生で初めてだった。自分自身を見つめ直す、良いきっかけになりました。今まで突っ走ってきたなかで、『何で自分はあそこまで点を取ることができるのか』『自分に足りないものは何なのか』という自己分析がしっかりできたのはすごく大きかった」と本人は改めて言う。怪我で長期離脱した時間は決して無駄ではなかったのだ。
最終日は今季J1初参戦するファジアーノ岡山との練習試合(45分×4本)を消化したが、鈴木優磨、レオ・セアラ、柴崎岳ら主力組が出た1本目にいきなり3失点。そして2本目も失点し、一時は0-4という苦境に陥ったという。
そこから知念慶や17歳の新星・徳田誉らがゴールし、最終的には3-4まで追い上げたが、指揮官が目ざすボールを握って敵を凌駕するスタイルの完成には、まだまだ時間がかかりそうな雲行きだ。
こうしたなか、朗報と言えるのは、昨年9月に右膝外側半月板損傷でシーズン終盤を棒に振った濃野公人が実戦復帰したこと。2024年のベストイレブンに選ばれた大卒2年目の右サイドバックは、今季の始動には間に合ったものの、宮崎キャンプ中の練習で脳震盪を起こし、ロアッソ熊本戦、ツエーゲン金沢戦は欠場していた。
「岡山戦は今年初めての対外試合。昨年3か月離脱していて、焦ってはいないですけど、楽観視しながらも頑張りたいと思っています」と試合前日の24日、彼は前向きにコメントしていた。
実際のゲームでは、チーム全体が予想以上に機能せず、不完全燃焼感が強かっただろうが、2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦まで3週間ある。そこに向けて、本拠地に戻ってから一気にギアを上げていくしかない。
「3か月間、サッカーができない状況というのは人生で初めてだった。自分自身を見つめ直す、良いきっかけになりました。今まで突っ走ってきたなかで、『何で自分はあそこまで点を取ることができるのか』『自分に足りないものは何なのか』という自己分析がしっかりできたのはすごく大きかった」と本人は改めて言う。怪我で長期離脱した時間は決して無駄ではなかったのだ。
まさに貴重な時期に、鬼木門下生で、やはりFWからSBに転身した山根視来(LAギャラクシー)と対談するチャンスに恵まれた。鹿島でゴールを取りまくっていた昨年5月、濃野に「山根や毎熊(晟矢=AZ)に通じる部分がたくさんありますね」と筆者が声をかけると、「辿ってきた道が似てますから」と笑顔を見せていた。
2022年カタールW杯に参戦したその先輩の生の声を聞いてみたいという思いは、この頃から強かったはず。それが実現し、大きな刺激を受けたという。
「山根さんもおっしゃっていたんですけど、鬼木さんは『こういう時にこうしてくれ』っていう監督じゃないと。『どんどん新しい自分を見せてくれ』と言ってくれる人だと言われ、すごく背中を押されました。僕にとってはすごく充実した時間になりましたね」と、濃野はプロ2年目の鹿島で何をすべきかがより明確になった様子だ。
攻撃力や得点力というストロングをさらに伸ばし、そのうえで世界レベルのアタッカーを完封できる1対1の強さ、寄せの鋭さを身につけること。それこそが、プロ2年目の彼に課されていることだ。
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
2022年カタールW杯に参戦したその先輩の生の声を聞いてみたいという思いは、この頃から強かったはず。それが実現し、大きな刺激を受けたという。
「山根さんもおっしゃっていたんですけど、鬼木さんは『こういう時にこうしてくれ』っていう監督じゃないと。『どんどん新しい自分を見せてくれ』と言ってくれる人だと言われ、すごく背中を押されました。僕にとってはすごく充実した時間になりましたね」と、濃野はプロ2年目の鹿島で何をすべきかがより明確になった様子だ。
攻撃力や得点力というストロングをさらに伸ばし、そのうえで世界レベルのアタッカーを完封できる1対1の強さ、寄せの鋭さを身につけること。それこそが、プロ2年目の彼に課されていることだ。
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