選手が導くものをパターンにしないことがチームの生命線に
2025年、北海道コンサドーレ札幌は9年ぶりにJ2を戦うシーズンとなるが、かつて鹿島アントラーズを率いた岩政大樹監督のもとで、大きく変わろうとしている。
“ミシャ”こと、ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督が、札幌で植え付けてきた大きなマインドは変えていないと岩政監督。おそらくフロントサイドも、そういう主眼で42歳の指揮官に白羽の矢を立てたと見られるが、仕組みのところは大きく変わっており、その意味では新しいコンサドーレと言い切っても良い。
「オリジナリティあふれるフットボールを展開しようというのは、大枠はミシャからの継続なんですけど。中身自体はけっこう違うので、選手たちは楽しそうにやってくれている」
そう語る岩政監督は、鹿島時代から「サッカーは22人でやる」という考えを持っており、思考のあるサッカーを鹿島でも追求してきた。さらに直接言葉の通じないベトナムのハノイで指導した経験が加わり、導き出されたのが現在、札幌で植え付けようとしているサッカーだという。
練習を見させてもらった後に、岩政監督は「戦術的なキーポイントを伝えると、勝手に選手が絵を見つけるようになっていて。ゲームを見ていただければ、たぶん、えーっていうものが作れてるので。すごい面白いですよ」と語った。
「考えるともちょっと違っていて、勝手に選手が見つけますという仕組み。僕が仕組みだけを作って、選手たちが見つけて行って“そう、そうだよな”って。選手たちが、これだったら、これができますというパターンを、勝手に自分たちで見つけられる」
つまり岩政監督が、“戦術的なキーポイント”となる判断の基準を選手たちにどんどん与えていく、それを手がかりに、ピッチ上の目の前にある現象に対して、次に取るべき行動を監督が伝えるのではなく、選手たちに導き出させるというメッセージが込められている。
“ミシャ”こと、ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督が、札幌で植え付けてきた大きなマインドは変えていないと岩政監督。おそらくフロントサイドも、そういう主眼で42歳の指揮官に白羽の矢を立てたと見られるが、仕組みのところは大きく変わっており、その意味では新しいコンサドーレと言い切っても良い。
「オリジナリティあふれるフットボールを展開しようというのは、大枠はミシャからの継続なんですけど。中身自体はけっこう違うので、選手たちは楽しそうにやってくれている」
そう語る岩政監督は、鹿島時代から「サッカーは22人でやる」という考えを持っており、思考のあるサッカーを鹿島でも追求してきた。さらに直接言葉の通じないベトナムのハノイで指導した経験が加わり、導き出されたのが現在、札幌で植え付けようとしているサッカーだという。
練習を見させてもらった後に、岩政監督は「戦術的なキーポイントを伝えると、勝手に選手が絵を見つけるようになっていて。ゲームを見ていただければ、たぶん、えーっていうものが作れてるので。すごい面白いですよ」と語った。
「考えるともちょっと違っていて、勝手に選手が見つけますという仕組み。僕が仕組みだけを作って、選手たちが見つけて行って“そう、そうだよな”って。選手たちが、これだったら、これができますというパターンを、勝手に自分たちで見つけられる」
つまり岩政監督が、“戦術的なキーポイント”となる判断の基準を選手たちにどんどん与えていく、それを手がかりに、ピッチ上の目の前にある現象に対して、次に取るべき行動を監督が伝えるのではなく、選手たちに導き出させるというメッセージが込められている。
興味深いのは、岩政監督がこの時はこう、ここではこう、というパターンを押しつけることはしないが、キーポイントから選手たちが出した結果がパターンになるのはOKということだ。
すごく簡単な事例を出すと、たとえば3バックでボールを動かしながら、相手が前からハメに来た時に必ず空いてくるスペースがあるわけだが、そこに一人の選手が動いてパスを引き出そうとする時に、別の選手が斜めに裏抜けしようとすると、そこにディフェンスが対応しようとして、スペースの間伸びが起きるとする。そこに、その場で考えて使っていくのか、起こりうる現象を察知して入っていくのかで、テンポ感も相手に対する主導権も違ってくる。
おそらく、そうした連続性のある仕組みのキーポイントをどんどん与える代わりに、結果として選手が導くものを監督がパターンにしないことが、このチームの生命線になっていきそうだ。
それは相手を徹底的に対策して、ストロングを抑えてウィークを突いてこようとするチームが多いJ2というステージを戦う意味でも強みになるという見通しは、岩政監督にもあるはず。
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すごく簡単な事例を出すと、たとえば3バックでボールを動かしながら、相手が前からハメに来た時に必ず空いてくるスペースがあるわけだが、そこに一人の選手が動いてパスを引き出そうとする時に、別の選手が斜めに裏抜けしようとすると、そこにディフェンスが対応しようとして、スペースの間伸びが起きるとする。そこに、その場で考えて使っていくのか、起こりうる現象を察知して入っていくのかで、テンポ感も相手に対する主導権も違ってくる。
おそらく、そうした連続性のある仕組みのキーポイントをどんどん与える代わりに、結果として選手が導くものを監督がパターンにしないことが、このチームの生命線になっていきそうだ。
それは相手を徹底的に対策して、ストロングを抑えてウィークを突いてこようとするチームが多いJ2というステージを戦う意味でも強みになるという見通しは、岩政監督にもあるはず。
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