「20人、30人としていくのが僕の仕事なので」
ただ、やはりJ2をただ勝ち抜くために編み出した戦術プランということではなく、おそらく1年目、2年目、3年目とアップデートさせて、札幌のスタイルになっていくような青写真があるのだろう。
現時点では、小林伸二監督が率いる栃木SCとの練習試合を見ても、現時点で主力と考えられる1本目のメンバーに比べると、2本目、3本目、4本目と進むにつれて、攻撃、守備ともにばらつきが出てしまうのは、岩政監督も認めるところだ。
“攻撃的なサッカー”というワードは掲げていないと指揮官が主張するように、特に良いポジションで攻撃をすることが、そのまま良い守備につながるという共通理解において、経験豊富な大﨑玲央がリベロを務め、欧州から帰還した高嶺朋樹がボランチで仕切った1本目のメンバーと、彼らが交代してからのメンバーでは大きな差が見られた。ただし、そこに関しても指揮官に慌てる様子はない。
「今は選手たちが、このやり方に前向きに取り組んでくれているということ。そして主力は特に、このサッカーをやりたいと思ってくれていることが、チームをどんどん進めてくれてます。これを10数人のところを20人、30人としていくのが僕の仕事なので。それをしていくともっと競争が活性化されますし、チーム力も上がっていくだろうと思います」
1年でのJ1昇格のために、スタートの躓きが大きなビハインドになることは岩政監督も認識しており、このままキャンプが順調に進んでいったとしても、おそらく開幕戦は岩政監督が“主力”として考える10数人のところから、スタメンが導かれるはず。
現時点では、小林伸二監督が率いる栃木SCとの練習試合を見ても、現時点で主力と考えられる1本目のメンバーに比べると、2本目、3本目、4本目と進むにつれて、攻撃、守備ともにばらつきが出てしまうのは、岩政監督も認めるところだ。
“攻撃的なサッカー”というワードは掲げていないと指揮官が主張するように、特に良いポジションで攻撃をすることが、そのまま良い守備につながるという共通理解において、経験豊富な大﨑玲央がリベロを務め、欧州から帰還した高嶺朋樹がボランチで仕切った1本目のメンバーと、彼らが交代してからのメンバーでは大きな差が見られた。ただし、そこに関しても指揮官に慌てる様子はない。
「今は選手たちが、このやり方に前向きに取り組んでくれているということ。そして主力は特に、このサッカーをやりたいと思ってくれていることが、チームをどんどん進めてくれてます。これを10数人のところを20人、30人としていくのが僕の仕事なので。それをしていくともっと競争が活性化されますし、チーム力も上がっていくだろうと思います」
1年でのJ1昇格のために、スタートの躓きが大きなビハインドになることは岩政監督も認識しており、このままキャンプが順調に進んでいったとしても、おそらく開幕戦は岩政監督が“主力”として考える10数人のところから、スタメンが導かれるはず。
しかし、シーズンが進んでいくなかで、必ず20人、30人のところからの台頭が必要になってくる。そこに、まずはキャンプから一人でも二人でも基準を満たす選手が増えていって、チームとしての競争力を高めていけるか。
「この設計自体は、それぞれの武器というか、スピードだったり、技術だったり、テクニックだったり、パスだったりをいかに組み合わせるかというところから設計しているので。これが噛み合ってくれば、よりそれが出てくると思います。
1本目のメンバーはどんどん個性が出てくるわけですけど、それ以外のメンバーはまだ、その理解が追いついていないのと、自分の個性を出すまで行っていないところがある。もったいないと思いますし、それを出させるための設計だとはずっと話をしてるんですが、まだまだそんなに簡単じゃない」
もちろん現在の主力の中でも、どんどん絵を見つけて、合わせて、クオリティを上げていくことは必要になるが、結局はチーム全体での共有が、新たな札幌の成功の生命線になっていきそうだ。
取材・文●河治良幸
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「この設計自体は、それぞれの武器というか、スピードだったり、技術だったり、テクニックだったり、パスだったりをいかに組み合わせるかというところから設計しているので。これが噛み合ってくれば、よりそれが出てくると思います。
1本目のメンバーはどんどん個性が出てくるわけですけど、それ以外のメンバーはまだ、その理解が追いついていないのと、自分の個性を出すまで行っていないところがある。もったいないと思いますし、それを出させるための設計だとはずっと話をしてるんですが、まだまだそんなに簡単じゃない」
もちろん現在の主力の中でも、どんどん絵を見つけて、合わせて、クオリティを上げていくことは必要になるが、結局はチーム全体での共有が、新たな札幌の成功の生命線になっていきそうだ。
取材・文●河治良幸
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