土壇場で訪れた大チャンス。人生初の檜舞台。経験をしたことのないような未知の世界。

　緊張感に包まれた重要なシーンでどれだけ平静を保ち、普段の力を発揮できるか。選手にとっては非常に大切な要素であり、受験や面接試験など、プレッシャーのかかる場面は学生らにとっても同様だろう。

　そんな背景を踏まえて“メンタル”について学べる講座がある。精神科医・スポーツメンタルアドバイザーの木村好珠さんが学長となり、長年の経験から培った「子どものメンタル育成ノウハウ」を余すことなく伝授するオンラインスクールである。

「このみこころとからだクリニック」院長を務める傍ら、産業医、健康スポーツ医として活動する木村さんは、今までに愛媛FCのトップチーム、アカデミー、女子チーム、東京Verdy、ブラインドサッカー日本代表、レアル・マドリード・ファンデーションサッカースクール、札幌アカデミー、横浜FCアカデミーなどのサッカーチーム、その他野球などのアスリートのメンタルアドバイザーを行い、その経験を今回の講座に還元している形で、木村さんは趣旨をこう説明する。 

「トップチームもそうですが、アカデミーにも数年前から携わらせていただき、サッカーが辛い、楽しくないと感じる選手の姿にどこか辛さも感じていました。

　そもそもサッカーは、私の好きなペップ（グアルディオラ監督）も、最高の教育的ツールだと話していて、上手くなるだけじゃなく、個々のメンタルや成長に様々な影響を加えられる面があります。その意味で、トップチームもそうですが、やはりアカデミー世代、子どもの時からのメンタル教育は、それこそサッカーだけじゃなく、すべての子どもたちにとって凄く大事なことで、それは子ども自身が学ぶというよりは、親御さんたちがどういう風にお子さんと接したら、より笑顔が増え、楽しく充実した人生が送れるかを一緒に考えたいと、この今回アカデミーを開かせていただきました」

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　個々で異なるメンタルの捉え方。学ぶには貴重な機会になりそうだ。

「それこそトップ選手を見ていても、やはり活躍したり、現役で長くプレーしている選手は確実にメンタルが整っているなと感じてきました。それはＪリーグクラブだけでなく、産業医として多くの業種の方と関わるなかで学び、そのメンタルを育むにはやはり小さい頃からの考えが大事だと感じてきました。大人になっていきなりメンタルを変えることはかなり難しいので、小さい時のお子さんへの接し方などを大人が勉強し、実践していければ良いなと考えています」
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