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稲本潤一が28年間のキャリアに幕。引退会見で何を語ったか。決断の理由、セカンドキャリアは?

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年12月04日

フランスに0-5完敗「あの負けが一番ショックだった」

稲本(左)が引退会見を実施。妻でモデルの田中美保さん(右)も駆けつけた。写真:元川悦子

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 17歳だった1997年にガンバ大阪で衝撃的なデビューを飾り、海外4か国7クラブでプレー。2002年日韓、06年ドイツ、10年南アフリカと三度のワールドカップに出場したボランチ稲本潤一(南葛SC)。45歳になった彼が、今季限りで28年間の現役生活に終止符を打つことを決断し、12月4日に都内で引退会見に臨んだ。

「今シーズンをもって引退することを決めました」という挨拶から会見をスタートさせた稲本。南葛の高橋陽一オーナー兼社長から、南葛を最後のクラブに選んでくれたことを感謝され、描き下ろしイラストも贈られた。

 そのうえで、「正直、ここ2~3年は毎年引退を考えていました。でも子どもができたり、南葛で試合に出たりといろんな理由があって、毎年先延ばししてきました。でも今年はチームの力になれないなと。僕自身が勝たせるパフォーマンスをすることが厳しいと感じたので決断に至りました」と、稲本は改めてキャリアに区切りをつけた理由を、スッキリとした表情で語っていた。

 その後、長いキャリアを振り返る質疑応答が行なわれ、最も印象的な試合として、本人は「(2001年3月に)サンドニでフランス代表に0-5で負けた試合」を挙げた。

「あの負けが一番ショックだった。当時の僕は海外に行きたくて、代理人をつけて、いろんな人に見に来てもらっていたのに、それを全部なしにするくらいの結果でショックだったし、世界との大きな差を感じた。日本にいてはダメだと再認識した試合でした」
 
 世界で一番凄いと感じた選手は、ジネディーヌ・ジダンだ。

「僕は当時、自分のタイミングでボールを取りに行けば、どんな相手でも取れる自信があったのに、ジダンからはまったく取れなかった。雨でピッチがグチャグチャで、日本の選手は全員ポイント式のスパイクを履いていたのに、フランスの選手は固定だった。それも衝撃だったし、ものすごいレベル差を感じましたね」と神妙な面持ちで話す。

 その惨敗がもともと持っていた海外志向に火をつけ、同年夏に当時世界最高クラブだったアーセナルへ移籍。02年日韓W杯のベルギー戦、ロシア戦でのゴールにつなげた。

「正直、あの大会がなかったら、引退会見にこんなに人が来ていない(笑)。あれをきっかけに自分の名前を世界の人たちに知ってもらった。その後もワールドカップのたびに映像を流してもらえますし、僕自身も思い出すことも多い。点を取って良かったなと思います」と、本人は22年前の偉業を懐かしそうに振り返っていた。

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