• トップ
  • ニュース一覧
  • ビッグクラブ関心噂の久保建英は動くべき? 決断を焦る必要はない。一線級の領域に足を踏み入れてからでも遅くはない【識者の見解】

ビッグクラブ関心噂の久保建英は動くべき? 決断を焦る必要はない。一線級の領域に足を踏み入れてからでも遅くはない【識者の見解】

カテゴリ:海外日本人

吉田治良

2024年12月03日

指揮官の揺るぎない信頼も勝ち取ってみせた

ソシエダでますます存在感を高めている久保。(C)Getty Images

画像を見る

 ラ・リーガ第15節のベティス戦にフルタイム出場し、レアル・ソシエダの2-0の勝利に貢献した久保建英が、この試合のマッチMVPに選出された。

 マッチMVPやマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)といった類には、「なぜこの選手が?」と首を傾げたくなるような選考が少なくない。ベティス戦で生まれたソシエダの2得点はオウンゴールとPK。枠内シュートはそのPKによるわずか1本(シュート総数も2本)で、攻撃陣にほとんど見せ場はなかった。

 眠気を誘うほど低調なベティスのパフォーマンスにも助けられたとはいえ、むしろCBのナイエフ・アゲルド、右SBのホン・アランブルなど、無失点でしのぎ切った守備陣から選出されるのが妥当だったかもしれない。

 ただ、それでも久保がマッチMVPに選ばれたのには、もちろん理由がある。1ゴール・1アシストでこちらは文句なしのMOMに輝いたELのアヤックス戦から中2日の強行軍にもかかわらず、最後は足が痙攣するほど攻守にわたって奮闘。とりわけ守備での貢献度が抜群に高かったからだ。

 パスの出し手と受け手の関係で好連係を築いていたミケル・メリーノ(現アーセナル)の退団、後方支援を担っていた右SBアマリ・トラオレの負傷離脱、前線で基準点となれる「9番」の不在などが影響し、序盤戦こそなかなかペースを掴めなかった久保だが、ここに来て一気に調子を上げてきた背景にあるのは、ディフェンス面の劇的な進化だ。

 フィジカルコンディションの向上とともに、前線からのチェイシングにプレスバックといった献身的な守備が目を引くようになり、長距離スプリントで相手のカウンターを防ぐシーンも珍しくはなくなった。良い守備から良い攻撃へ。意識も技術も高まった現在の久保は、守備からゲームの中でのリズムを作っている印象が強い。

 一方で、中盤ではルカ・スチッチ、右SBではホン・アランブルといったサポーティングキャストが台頭し、久保の労働環境が徐々に改善されつつあることも大きいが、仕掛けからフィニッシュの局面での引き出しも目に見えて増えている。
 
 得意の右サイドからのカットインプレーを警戒されれば、それに固執することなく、縦に持ち出して躊躇わず利き足ではない右足でクロスを上げ、また臨機応変に中央から左サイドへ流れてプレーメーカーとして振る舞ったりもする。

 一時は起用法をめぐってイマノル・アルグアシル監督との確執も噂されたが、指揮官が求める守備のタスクを高いレベルで果たすことで、揺るぎない信頼も勝ち取ってみせた。

 のちに久保自身が、ターニングポイントとして振り返ることになるかもしれないのが、前述のELアヤックス戦だろう。労を惜しまないディフェンス、先制点を演出したピンポイントクロスもさることながら、とりわけ85分に単独ドリブルから奪ったダメ押しの一撃が印象深い。

 おそらく交代要員が用意されていたことは、本人も気づいていただろう。体力の消耗が明らかな終了間際に、もう一段階ギアを上げて叩き込んだゴラッソは、自身のフィジカル面の充実をアピールし、アルグアシル監督を納得させるに十分だった。直後に交代を告げられた久保はベンチに戻る際、指揮官と笑顔で抱擁を交わしている。

【画像】華やかに可憐にピッチで輝く!世界の“美女フットボーラー”を一挙紹介!
【関連記事】
「攻撃の問題をクボが解決」躍動する久保建英のマドリー復帰説が急浮上! エムバペ不調の前線を補強か「日本人が再び騒ぎを起こしている」
「長い間注目し続けている」遠藤所属の強豪リバプールが10年間も関心を寄せている日本人選手は? 現地記者が獲得の可能性を示唆「主要ターゲットとして浮上」
「もうレベルが違う」15歳で衝撃デビューの怪物FWが躍動する久保建英に驚嘆!「ボ―ルを持ってプレーできる」
「ソンとキムがいないのにクボが?」久保建英のFIFA年間ベスト11ノミネートに韓国メディアも驚き!“自国選手ゼロ”に啞然「フンミンはプレミアで17G10Aと大活躍したのに…」
「日本は遅かれ早かれW杯で優勝する」「アジアの誇りだ」スペイン撃破から2年…さらに進化した森保ジャパンに海外驚嘆!「まさにワールドクラスのチームだ」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ