指揮官の揺るぎない信頼も勝ち取ってみせた
ラ・リーガ第15節のベティス戦にフルタイム出場し、レアル・ソシエダの2-0の勝利に貢献した久保建英が、この試合のマッチMVPに選出された。
マッチMVPやマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)といった類には、「なぜこの選手が?」と首を傾げたくなるような選考が少なくない。ベティス戦で生まれたソシエダの2得点はオウンゴールとPK。枠内シュートはそのPKによるわずか1本(シュート総数も2本)で、攻撃陣にほとんど見せ場はなかった。
眠気を誘うほど低調なベティスのパフォーマンスにも助けられたとはいえ、むしろCBのナイエフ・アゲルド、右SBのホン・アランブルなど、無失点でしのぎ切った守備陣から選出されるのが妥当だったかもしれない。
ただ、それでも久保がマッチMVPに選ばれたのには、もちろん理由がある。1ゴール・1アシストでこちらは文句なしのMOMに輝いたELのアヤックス戦から中2日の強行軍にもかかわらず、最後は足が痙攣するほど攻守にわたって奮闘。とりわけ守備での貢献度が抜群に高かったからだ。
パスの出し手と受け手の関係で好連係を築いていたミケル・メリーノ(現アーセナル)の退団、後方支援を担っていた右SBアマリ・トラオレの負傷離脱、前線で基準点となれる「9番」の不在などが影響し、序盤戦こそなかなかペースを掴めなかった久保だが、ここに来て一気に調子を上げてきた背景にあるのは、ディフェンス面の劇的な進化だ。
フィジカルコンディションの向上とともに、前線からのチェイシングにプレスバックといった献身的な守備が目を引くようになり、長距離スプリントで相手のカウンターを防ぐシーンも珍しくはなくなった。良い守備から良い攻撃へ。意識も技術も高まった現在の久保は、守備からゲームの中でのリズムを作っている印象が強い。
一方で、中盤ではルカ・スチッチ、右SBではホン・アランブルといったサポーティングキャストが台頭し、久保の労働環境が徐々に改善されつつあることも大きいが、仕掛けからフィニッシュの局面での引き出しも目に見えて増えている。
マッチMVPやマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)といった類には、「なぜこの選手が?」と首を傾げたくなるような選考が少なくない。ベティス戦で生まれたソシエダの2得点はオウンゴールとPK。枠内シュートはそのPKによるわずか1本(シュート総数も2本)で、攻撃陣にほとんど見せ場はなかった。
眠気を誘うほど低調なベティスのパフォーマンスにも助けられたとはいえ、むしろCBのナイエフ・アゲルド、右SBのホン・アランブルなど、無失点でしのぎ切った守備陣から選出されるのが妥当だったかもしれない。
ただ、それでも久保がマッチMVPに選ばれたのには、もちろん理由がある。1ゴール・1アシストでこちらは文句なしのMOMに輝いたELのアヤックス戦から中2日の強行軍にもかかわらず、最後は足が痙攣するほど攻守にわたって奮闘。とりわけ守備での貢献度が抜群に高かったからだ。
パスの出し手と受け手の関係で好連係を築いていたミケル・メリーノ(現アーセナル)の退団、後方支援を担っていた右SBアマリ・トラオレの負傷離脱、前線で基準点となれる「9番」の不在などが影響し、序盤戦こそなかなかペースを掴めなかった久保だが、ここに来て一気に調子を上げてきた背景にあるのは、ディフェンス面の劇的な進化だ。
フィジカルコンディションの向上とともに、前線からのチェイシングにプレスバックといった献身的な守備が目を引くようになり、長距離スプリントで相手のカウンターを防ぐシーンも珍しくはなくなった。良い守備から良い攻撃へ。意識も技術も高まった現在の久保は、守備からゲームの中でのリズムを作っている印象が強い。
一方で、中盤ではルカ・スチッチ、右SBではホン・アランブルといったサポーティングキャストが台頭し、久保の労働環境が徐々に改善されつつあることも大きいが、仕掛けからフィニッシュの局面での引き出しも目に見えて増えている。
得意の右サイドからのカットインプレーを警戒されれば、それに固執することなく、縦に持ち出して躊躇わず利き足ではない右足でクロスを上げ、また臨機応変に中央から左サイドへ流れてプレーメーカーとして振る舞ったりもする。
一時は起用法をめぐってイマノル・アルグアシル監督との確執も噂されたが、指揮官が求める守備のタスクを高いレベルで果たすことで、揺るぎない信頼も勝ち取ってみせた。
のちに久保自身が、ターニングポイントとして振り返ることになるかもしれないのが、前述のELアヤックス戦だろう。労を惜しまないディフェンス、先制点を演出したピンポイントクロスもさることながら、とりわけ85分に単独ドリブルから奪ったダメ押しの一撃が印象深い。
おそらく交代要員が用意されていたことは、本人も気づいていただろう。体力の消耗が明らかな終了間際に、もう一段階ギアを上げて叩き込んだゴラッソは、自身のフィジカル面の充実をアピールし、アルグアシル監督を納得させるに十分だった。直後に交代を告げられた久保はベンチに戻る際、指揮官と笑顔で抱擁を交わしている。
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一時は起用法をめぐってイマノル・アルグアシル監督との確執も噂されたが、指揮官が求める守備のタスクを高いレベルで果たすことで、揺るぎない信頼も勝ち取ってみせた。
のちに久保自身が、ターニングポイントとして振り返ることになるかもしれないのが、前述のELアヤックス戦だろう。労を惜しまないディフェンス、先制点を演出したピンポイントクロスもさることながら、とりわけ85分に単独ドリブルから奪ったダメ押しの一撃が印象深い。
おそらく交代要員が用意されていたことは、本人も気づいていただろう。体力の消耗が明らかな終了間際に、もう一段階ギアを上げて叩き込んだゴラッソは、自身のフィジカル面の充実をアピールし、アルグアシル監督を納得させるに十分だった。直後に交代を告げられた久保はベンチに戻る際、指揮官と笑顔で抱擁を交わしている。
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