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欧州組の確かな進化。「活躍の仕方が違う」と実感する原口元気も負けてられない「来年に勝負を賭けますよ」【インタビュー3】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年11月29日

若手ともざっくばらんに意見交換

来年は35歳を迎える原口。「全力でやり切りたい」と意気込む。写真:元川悦子

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 17歳だった2009年にJリーグデビューし、一世を風靡した原口元気。早いもので15年の月日が経過し、2025年には34歳になる。

 当時、同じピッチに立っていた細貝萌(群馬)が今季限りでの引退を決断。彼と同世代の興梠慎三(浦和)、梅崎司(大分)、森脇良太(愛媛)ら浦和のレジェンドたちが相次いでユニホームを脱ぐことになり、原口も思うところがあるという。

 まず細貝に関しては、原口がヘルタ・ベルリンに赴いた時にドイツへの適応を手助けしてくれた先人だ。

「萌君が引退発表した日に電話したんですけど、僕はヘルタ・ベルリンに行った時にすごくお世話になった。繊細な人だったので、すぐ身体にも出ちゃうし、こういう世界は大変だったと思うけど、本当に粘り強く、素晴らしいキャリアを築いたなと尊敬しています。

 彼はヨス・ルフカイ監督に絶大な信頼を寄せられましたけど、ああいうのは本当に凄い。僕もいろんな監督に好かれた方だとは思うけど、あそこまでの信頼関係はなかったかな。そういう監督と出会えると、欧州でのキャリアは充実したものになると思います」と心からのリスペクトを口にした。

 一方、興梠は今も共闘している仲間。シーズンが終わっていない段階で発言するのは難しいようだが、様々な思いがこみ上げてくるという。

「慎三君のことは評しづらいけど、もう“特殊枠”ですよね。興梠慎三という。あんなにうまいフォワードはサコ(大迫勇也=神戸)君か慎三君しか知らない。それはいまだに健在だし、15分間だったら日本で一番じゃないかな。あんなに見る人のことを楽しませられる選手はいない。一言で言うと『魅力的な男』。ある意味、遠藤保仁さんや中村憲剛さんみたいにスーパーヒーローかなと感じます。

 本人には『(大久保)嘉人さんの得点数(191点)を抜いてからやめてよ』と言ってるんですけどね(笑)。逆に返されるのは、『便利屋の原口元気なんか見たくない』と。それは宇賀神(友弥)君もそう。その言葉はやっぱり刺さりますよね...」と、本人も先輩たちの思いを胸に刻み付けて、アタッカーとしての再生を図っていくという。
 
 年長者の話もよく聞くが、若手ともざっくばらんに意見交換できるのが原口の良さ。シュツットガルト時代にはチェイス・アンリと日常的にサッカーの話をしていたし、今も二田理央らと接するなかで刺激を得ている。

「アンリが凄いのは、向上心がとても強いところ。僕だけじゃなくて、ドイツ人のチームメイトにもアドバイスを求めに行くし、コーチにも話しに行く。『どうしたら自分がこのチームで試合に出られるか』『うまくなれるのか』を常に考えてアプローチしている。

 今でも試合後にメールが入っていて、『元気君、今日の自分はどうだった?』と言ってきますよ。11月6日のCLアタランタ戦の後も『(アデモラ・)ルックマンはやばかった』と。ヴィニシウス(・ジュニオール)より嫌だったみたいですね。そういう姿を見ていると、自分も絶対にやれないことはないと思えてきますね。

 レッズであのマインドに近いのは二田かな。彼も欧州で3年間やってきてるし、自分から僕のところに来ます。ああいう選手は確実に伸びる。全部吸収しようという選手がやっぱり突き抜けてくるんですよね」と、長いキャリアの中で原口は強く感じている。

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