• トップ
  • ニュース一覧
  • 前半の少ないチャンスで大きな2発! 森保ジャパンがCKからゴールを奪えた要因は? ポイントは“ボール軌道”【W杯最終予選】

前半の少ないチャンスで大きな2発! 森保ジャパンがCKからゴールを奪えた要因は? ポイントは“ボール軌道”【W杯最終予選】

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2024年11月20日

打開の糸口になったのは中村のサイドチェンジ

2点目の板倉の得点シーン。森保ジャパンは中国戦でCKから2ゴールを奪った。写真:梅月智史 (サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

画像を見る

 11月19日に廈門白鷺スタジアムで行なわれたワールドカップ・アジア最終予選の中国戦は、インドネシア戦に続いて難しい試合になったが、3-1で日本が勝利した。

 2点を先行する展開で、49分に2-1に迫られるなど、危なげなく勝った試合ではなかったが、燃えそうになる火種を都度消すうちに、相手の体力が尽き、最後は危なげなく幕を引いた。

 インドネシア戦ほどのチャンスを与えたわけではない。しかし、インドネシア戦ほどのチャンスを作ることもできていない。特に前半は内容が乏しかった。陣形のみならず、ピッチの幅まで3~4メートルもコンパクトにした中国のブロック攻略に、日本は手を焼いた。

 今回の中国が敷いた4-3-1-2は、2トップの下で中盤4枚がひし形になるシステムだ。真ん中は厚いが、その半面、サイドに人がいないという、尖った特徴がある。

 ビルドアップ側である日本は当然、空いたサイドからボールを運ぼうとするが、その瞬間は中国にとっても守備圧縮のタイミングだ。

 鋭く全体をワンサイドへ寄せ、まるで初見でサイドが空いていたのが罠であるかのように、スペースを取り上げて窒息させる。そうやってサイドで追い込まれた日本が脱出を試みても、そのバックパスは2トップがプレスバックして制限。サイドへのスライドの速さが命のような守り方なので、その距離を減らそうと、ピッチの幅を狭くした中国側の意図はわからなくもない。
 
 打開の糸口になったのは、後半序盤の中村敬斗のサイドチェンジだった。ウイングハーフが高い位置でボールを持ち、ドリブルの仕掛けを見せたときは、中国が最も中をコンパクトにするタイミングになる。そこへ、一発でサイドチェンジ。前半もこのような状況はあり、伊東純也や久保建英はフリーだったが、中村からのパスは出ていなかった。それを後半はねらい始め、54分に伊東のクロスから、小川航基が3点目のゴールを挙げた。

 相手のサイド圧縮を逆手に取ってのサイドチェンジなので、効果は高い。ただ、こうした崩し方にたどり着くまで、時間はかかった。チャンスを与えすぎたインドネシア戦の反省もあるのか、前半はポジションを崩さず、リスクを抑制して戦っていた印象だ。

 それでも、2-0である。

 崩せていないけど、チャンスは少ないけど、CK(コーナーキック)2発によって、2-0で前半を折り返した。これは大きい。
【動画】久保の高精度CKから小川がドンピシャヘッドで先制弾!
【関連記事】
「日本がアジア最強だ」3発快勝で首位独走の森保ジャパンに韓国驚嘆! 対戦国にも注目「日本に3失点なら中国はよくやった」「よく1点取ったな」【W杯最終予選】
「日本は小さいんじゃないのか?」「なぜこれほどセットプレーに弱いのか」日中戦2試合でなんと“ヘッド”で6失点!衝撃スタッツに中国愕然「我が国の伝統が今では日本の伝統に…」【W杯最終予選】
「誰がこんな質の高いキックを蹴れるんだ?」「練習で再現不能」2点を奪った日本代表のセットプレーに中国人記者が脱帽!「イライラしたが…」【W杯最終予選】
「クボは悪魔だ」小川弾を絶妙アシスト!中国を翻弄した久保建英をスペイン大手紙が絶賛!「傑出していた」【W杯最終予選】
「衝撃の結果だ」「FIFAランク100位に屈辱」韓国代表、最下位パレスチナとまさかの連続ドローに母国メディアは茫然!「最悪のパフォーマンス」【W杯最終予選】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ