• トップ
  • ニュース一覧
  • なぜインドネシアは日本代表の“要求”をのんだのか。JFAのファインプレーと韓国人指揮官の大失策【担当記者コラム】

なぜインドネシアは日本代表の“要求”をのんだのか。JFAのファインプレーと韓国人指揮官の大失策【担当記者コラム】

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2024年11月17日

躍動した日本のキーマンは先発ではなかったかもしれない

森保ジャパンは敵地でインドネシアを粉砕した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

画像を見る

[北中米W杯アジア最終予選]日本 4-0 インドネシア/11月15日/ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム

 日本代表は11月15日に行われた北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第5節で、インドネシア代表と敵地ジャカルタで対戦。序盤は苦戦を強いられたものの、35分のオウンゴールを皮切りにゴールラッシュを披露し、4-0の快勝を飾っている。

 この一戦は当初、14日に開催される予定だった。ただ、日本サッカー協会(JFA)によれば、1日でも多く準備期間がほしい日本側の要望をインドネシアサイドが了承し、このカードのみ1日遅れで実施された。

 海外組を多く抱える日本代表が、コンディション調整をしたり、連係を高めたりするために、JFAが開催日の後ろ倒しを求めたのは、いわば“ファインプレー”だ。その代わりに19日の中国戦までの調整期間は中3日しかなくなったが、選手層の厚い森保ジャパンなら、スタメンを入れ替えて対応できる。

 不可解だったのが、その要求をインドネシアが素直にのんだことだ。同国も海外組が少なくなく、帰化選手を急速に増やしたため、日本対策をする時間が欲しかったのかもしれない。実際、最初の30分はインドネシアのプランはうまく行っていた。

 ただ、結果は前述の通り。準備万端の日本に地力の差を見せつけられた。気候や時差などの順応を含め、日本が100パーセントの力を発揮させないようにするのが定石ではなかったか。
【画像】日本代表のインドネシア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 4選手に7点の高評価。MOMは2点に絡んだ15番
 実際、鎌田大地は蒸し暑い気候について、「(ジャカルタに)着いてから中3日あるので問題ない」と発言。旗手怜央も「今回は1日長いので、しっかり準備していきたい」とポジティブに話していた。

 試合前日、「暑さに慣れてきた」と語っていた守田英正は12日の到着で、その日はジョギングのみの別メニューだった。もし14日の開催ならば、躍動した日本のキーマンは先発ではなかったかもしれないし、少なくともフルコンディションではなかった可能性が高い。

 一方、インドネシア側から見ても、首位を独走している日本との一戦よりも、「もう一枠」を争う直接のライバルである19日のサウジアラビア戦のほうが重要だったはず。にもかかわらず、中4日のサウジに比べて準備期間が1日少なくなってしまった。

 インドネシアサッカー協会は、韓国人のシン・テヨン監督の意向は聞いたはずで、なぜ日本の要求をすんなり受け入れたのか不思議だ。日本には願ったり叶ったりだが、インドネシアにとっては大失策だったと言えるのではないだろうか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

【記事】敵地インドネシアのスタジアムで見た“驚きの光景”。日本代表に完敗も…サウジやバーレーンとは大違いだった【現地発】

【記事】「日本代表は我々よりはるかに強かった」0-4で完敗のインドネシア、取材していた母国記者は森保Jの“凄まじい強さ”に脱帽!「2段階上のレベルだ」【現地発】

【画像】三笘薫、鎌田大地ら海外組がジャカルタ到着!私服で登場した日本代表戦士!
 
【関連記事】
敵地インドネシアのスタジアムで見た“驚きの光景”。日本代表に完敗も…サウジやバーレーンとは大違いだった【現地発】
なぜ久保建英はインドネシア戦で出番がなかったのか。決して序列が低いわけでは…【現地発】
「彼は王様だ」「大好きだよ」4-0完勝の日本代表、インドネシア人記者を脱帽させた“驚異”の選手は?「彼がいたから日本は大勝できた」【現地発】
「日本代表は我々よりはるかに強かった」0-4で完敗のインドネシア、取材していた母国記者は森保Jの“凄まじい強さ”に脱帽!「2段階上のレベルだ」【現地発】
【日本4-0インドネシア|採点&寸評】序盤は思わぬ苦戦も、熱狂的な敵ファンを黙らせる4発快勝! 最高の7点評価は4人、MOMは迷ったが…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ