ビッグプレー連発に指揮官も「今季最高の出来だった」
11月8日、STVVは4位メヘレンを2-1で下した。中盤で輝いたのは藤田譲瑠チマ。フェリッチェ・マズ監督は「ジョエルは今季最高の出来だった。この試合だけで彼は30回もボールを回収したんだ」と22歳の伸び盛りに賛辞を贈る。藤田本人は「彰悟くんの分までみんなで頑張ろう」と、開始11分に負傷した谷口彰悟を慮りながらプレーして掴んだ勝利だったことを明かした。
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90分間、神経を研ぎ澄ませながら、相手のパスをカットし、シュートをブロックし、インターセプトにも冴えを見せ、しかも豪胆に攻撃に参加した。そのハイライトが54分、アンドレス・フェラーリの2-0とするゴールに繋がったインターセプトだ。ハーフウェイラインを越したところで読みよくボールを奪った藤田は、足を止めることなく前線に駆け上がり、フェラーリのドリブルがゾーンに入ったと見切ると、今度はボールロスト後のカウンターを想定してポジションを取り直した。この間、ほんの数秒。ボックス・トゥ・ボックス型のMFとしてタスクを全うし切ったプレーに、アシストというご褒美が付いた。
その2分前にも藤田のビッグプレーがあった。それは52分。左サイドから攻めたメヘレンがSTVV陣内のポケットを突いて、ファーポストでフリーになった選手にトドメのラストパスを出した。しかし突如、藤田がゴール前に姿を表し、この一手詰みの大ピンチをインターセプトで救ったのである。
「気を抜いたらすぐにやられてしまうようなクオリティーのある選手ばかりだったので、そこらへん(=足を止めることなくプレーする)は意識してやってました。1失点してしまいましたけれど、自分も一回相手の決定機を阻止できましたし、すごく良かったと思います。
(決定機を阻止したシーンは)自分のマークが流れから中に入ったので、自分が戻らないといけないところだった。あれはマストだったと思います。やらないといけないことをしっかりやり、成功できたのが良かったです」
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90分間、神経を研ぎ澄ませながら、相手のパスをカットし、シュートをブロックし、インターセプトにも冴えを見せ、しかも豪胆に攻撃に参加した。そのハイライトが54分、アンドレス・フェラーリの2-0とするゴールに繋がったインターセプトだ。ハーフウェイラインを越したところで読みよくボールを奪った藤田は、足を止めることなく前線に駆け上がり、フェラーリのドリブルがゾーンに入ったと見切ると、今度はボールロスト後のカウンターを想定してポジションを取り直した。この間、ほんの数秒。ボックス・トゥ・ボックス型のMFとしてタスクを全うし切ったプレーに、アシストというご褒美が付いた。
その2分前にも藤田のビッグプレーがあった。それは52分。左サイドから攻めたメヘレンがSTVV陣内のポケットを突いて、ファーポストでフリーになった選手にトドメのラストパスを出した。しかし突如、藤田がゴール前に姿を表し、この一手詰みの大ピンチをインターセプトで救ったのである。
「気を抜いたらすぐにやられてしまうようなクオリティーのある選手ばかりだったので、そこらへん(=足を止めることなくプレーする)は意識してやってました。1失点してしまいましたけれど、自分も一回相手の決定機を阻止できましたし、すごく良かったと思います。
(決定機を阻止したシーンは)自分のマークが流れから中に入ったので、自分が戻らないといけないところだった。あれはマストだったと思います。やらないといけないことをしっかりやり、成功できたのが良かったです」
昨季も今季も、STVVのセントラルMF枠は2つ。昨季はそのうち1枠がマティアス・デロージュ(現ヘント)で鉄板。残る1枠を伊藤涼太郎と藤田が争ったが、当時の指揮官、トルガン・フィンク(現ヘンク)は伊藤をスタメンに抜擢することが多かった。しかし今季、クリスチャン・ラタンジオ前監督とマズ監督が真っ先にメンバー表に書き記すひとりが、藤田譲瑠チマの名前だ。パリ五輪を終えてチームに合流してから12試合連続で先発出場を果たしている。
しかもメヘレン戦の藤田はプレーに凄みがあった。彼には気の利くプレーヤーという一面があり、伊藤とセントラルMFを組むとどうしても稀代のテクニシャンを前に押し出そうとして、中盤の底で構えてしまう。しかし、メヘレン戦でコンビを組んだオリビエ・ドゥモンとは、藤田が守備に比重を置きながらも攻撃への意欲を顕にしながらピッチを駆け上がり、味方とのコンビネーションで冴えを見せた。
昨季のレギュラーシーズン30試合中、20試合プレーした藤田が先発したのは10回。そのうち70分と持たずベンチに下がったのが6回もあった。しかし今季は12試合プレーして9回もフル出場を果たし、最短プレー試合はルーバン戦の76分間だ。しかも今回のメヘレン戦ではこれだけ走り回ったのに、どこか余力を残して試合を終えた感じすらした。
「昨季からそういうつもりでやっていたつもりです。自分が出たときのオプションとして、(60分台から70分で)途中交代みたいな感じが多かったので、悔しい年でした。今年は監督が信頼して使ってくれているので、それに応えたいと思います」
しかもメヘレン戦の藤田はプレーに凄みがあった。彼には気の利くプレーヤーという一面があり、伊藤とセントラルMFを組むとどうしても稀代のテクニシャンを前に押し出そうとして、中盤の底で構えてしまう。しかし、メヘレン戦でコンビを組んだオリビエ・ドゥモンとは、藤田が守備に比重を置きながらも攻撃への意欲を顕にしながらピッチを駆け上がり、味方とのコンビネーションで冴えを見せた。
昨季のレギュラーシーズン30試合中、20試合プレーした藤田が先発したのは10回。そのうち70分と持たずベンチに下がったのが6回もあった。しかし今季は12試合プレーして9回もフル出場を果たし、最短プレー試合はルーバン戦の76分間だ。しかも今回のメヘレン戦ではこれだけ走り回ったのに、どこか余力を残して試合を終えた感じすらした。
「昨季からそういうつもりでやっていたつもりです。自分が出たときのオプションとして、(60分台から70分で)途中交代みたいな感じが多かったので、悔しい年でした。今年は監督が信頼して使ってくれているので、それに応えたいと思います」