3年前の選手権初出場を見て入学してきた世代が最高学年に。

滋賀県予選決勝で綾羽は、延長後半アディショナルタイムに中井の決勝点で1-0と勝利。初のインターハイ出場を決めた。写真:安藤隆人

綾羽(滋賀)/所在地:滋賀県草津市西渋川一丁目18番1号 創立:1965年 創部:1997年 総体成績:初出場
『県立王国』とも呼ばれる滋賀県には、県立校の強豪が数多い。選手権優勝経験のある野洲をはじめ、準優勝経験のある草津東、ベスト4経験のある守山北、そして伝統校の水口と守山。これらすべて県立校であり、私学勢は劣勢を強いられていた。
【総体】地区予選出場校一覧
この県立王国の牙城を崩したのが綾羽だった。3年前の選手権予選決勝で、過去5年に決勝で3度敗れた野洲を3-1で下し、初めての全国となる選手権初出場を決めた。
だが、県立王国の牙城に風穴を空けたのも束の間、一昨年、昨年は再び野洲と草津東の後塵を拝した。今年は選手権初出場を見て入って来た選手が最高学年を迎え、岸本監督にとっても『節目の年』だった。
選手権初出場を果たした先輩たちに憧れ入学して来たものの、結果を出せなかった彼らが、その思いをインターハイ予選で昇華させた。
準決勝では野洲を1-0で退けると、同じく準決勝で草津東を破った伏兵・比叡山との私立校対決を実現させた。
決勝では、エースストライカー西尾和真と菅河玄我の2トップの個人技と、左の藤田昂陽、右の小西謙太朗の2年生サイドアタッカーの突破力を融合させ、バイタルエリアを攻略する意図を持って攻めた。しかし、比叡山の堅い守備の前に、なかなかゴールをこじ開けられなかった。
「相手の守備に対して、僕らが上手く縦パスを引き出すことができなかった。相手の背後を突くのか、間で受けるのか、2トップの中でも連係がうまくいかなかった」
西尾がそう語ったように、個で仕掛けることはできたが、相手の最終ラインに入り込んでからの工夫が足りなかった。それだけ比叡山の守備が要所で身体を張り、集中を切らさなかったこともあるが、なにより前後半70分間で組織的な連係からゴールを奪い切れなかった。
それでも「ウチは攻撃的なチームだからこそ、後ろが重要になって来る。ラインコントロールやスライドなどを徹底して、サイドバックのオーバーラップなどを引き出したいと思っている」と、ディフェンスリーダーのCB野々村鷹人が語ったように、相手がボールを奪っても素早く連動してプレスを仕掛け、相手のロングボールもしっかりと弾き、セカンドボールを拾っては、すぐに攻撃につなげていた。
【総体】地区予選出場校一覧
この県立王国の牙城を崩したのが綾羽だった。3年前の選手権予選決勝で、過去5年に決勝で3度敗れた野洲を3-1で下し、初めての全国となる選手権初出場を決めた。
だが、県立王国の牙城に風穴を空けたのも束の間、一昨年、昨年は再び野洲と草津東の後塵を拝した。今年は選手権初出場を見て入って来た選手が最高学年を迎え、岸本監督にとっても『節目の年』だった。
選手権初出場を果たした先輩たちに憧れ入学して来たものの、結果を出せなかった彼らが、その思いをインターハイ予選で昇華させた。
準決勝では野洲を1-0で退けると、同じく準決勝で草津東を破った伏兵・比叡山との私立校対決を実現させた。
決勝では、エースストライカー西尾和真と菅河玄我の2トップの個人技と、左の藤田昂陽、右の小西謙太朗の2年生サイドアタッカーの突破力を融合させ、バイタルエリアを攻略する意図を持って攻めた。しかし、比叡山の堅い守備の前に、なかなかゴールをこじ開けられなかった。
「相手の守備に対して、僕らが上手く縦パスを引き出すことができなかった。相手の背後を突くのか、間で受けるのか、2トップの中でも連係がうまくいかなかった」
西尾がそう語ったように、個で仕掛けることはできたが、相手の最終ラインに入り込んでからの工夫が足りなかった。それだけ比叡山の守備が要所で身体を張り、集中を切らさなかったこともあるが、なにより前後半70分間で組織的な連係からゴールを奪い切れなかった。
それでも「ウチは攻撃的なチームだからこそ、後ろが重要になって来る。ラインコントロールやスライドなどを徹底して、サイドバックのオーバーラップなどを引き出したいと思っている」と、ディフェンスリーダーのCB野々村鷹人が語ったように、相手がボールを奪っても素早く連動してプレスを仕掛け、相手のロングボールもしっかりと弾き、セカンドボールを拾っては、すぐに攻撃につなげていた。